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悪役令嬢でござりまするってよっ!  作者: SIN
第18章ですますわっ

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 報酬の良い依頼をこなしながらプラガット領に戻り、そのまま領内を観光してみた。

 1番大きな町が廃れた雰囲気だった所から予想は出来ていたが、村ともなるとその予想していた以上の寂れっぷり。

 一応ヒロインであるナナの出身地なんだから、もっと豪華にできなかったのか?

 しかし、町よりも村の方が優れていたのはギルド。

 受付が若者ってだけでありがたい。

 こうしてオレは新しく冒険者登録を済ませてプラガット領の端っこにある村の、更に村はずれの場所にあったボロボロだけどもかなり大きな家を買い取って生活を始めた。

 恐らくは元々宿だったのだろう、村のどの家よりも大きい。

 だけど外壁はまるで攻撃を受けたように朽ちているし、家の中も荒れ放題で、野生動物か何かの骨まであった。

 こんな何もない辺境地に宿なんて建てても、経営破綻するのは目に見えてただろうに……。

 それはともかく、新しい冒険者としてスタートを切ったとはいえ、別に冒険者としてバリバリ働こうってわけじゃなくて、キヨタカのプレートキーチェーンと古代道具扱いであるオレの私物を隠すためにキヨタカとタロウ以外のプレートキーチェーンが必要だっただけ。

 どういうことかっていうと、ステータス画面には厚みというか隙間があって、そこにUSB端子がささるんだけど、その隙間には物を収納する事も出来たんだよ。

 だから、USB端子をさしたマウスとかキーボードとかをそのままステータス画面の隙間に収納して、それと一緒にキヨタカのプレートキーチェーンも収納したんだ。

 こうしておいてからの

 「ステータスオープン」

 目の前に広がるのは新しく登録をした冒険者のステータスのみで、どこにもキヨタカ名前は表示されていないってわけ。

 これなら不意にドラード辺りに見つかってステータス画面を見られる局面が来たとしても安心だし、古代道具をそのままカバンに入れて持ち歩くって不用心さも解消できた。

 後は見た目で正体がバレなければ問題はないだろう。

 と、そんな訳で現在の姿はエイリーンでもキヨタカでもタロウでもなく、新しいカツラモドキとコンタクトモドキ、そして肌を変えるスキンモドキを使って完璧な別人に変身している。

 名前は、オレの前世での名前はミズキキヨタカ、ミズキはコーラルに名乗った名前だからアウトだし、キヨタカもアウト。なので「タカ」を少しひねってホークにした。

 で、女子供が1人で村外れに住むなんて賊に襲ってくれと言わんばかりになってしまうので、今度も男装にしたし、人が近寄りがたいと感じるように髪も瞳も真っ赤、肌の色は日に焼けた感じの健康的な褐色で、頬にひとつ目立つ傷。

 この如何にもといったアウトローな雰囲気に、魔剣士直前のステータスとくれば村でのオレのあだ名は熊とか狼とか魔物とかになるだろう。

 と、思っていたんだけど……。

 「ホークさんや、ちょっと町まで付いて来てくれないか?」

 「ホーク、狩行きたいんだけど、付いて来てくれる?」

 「牧割り手伝って欲しいの」

 「屋根の修理を」

 うん、なんか村に来た貴重な働き手にされてしまった感じだわ。

 赤い瞳は不吉だから遠巻きにされるって設定は何処にいったんだよ。

 まぁ、タダではなくしっかりと食料をくれるから喜んで手伝うオレもオレなんだろうけど、空腹には勝てないってことで。

 「雨が降ったら大変だし、屋根からやるよ」

 屋根に飛び乗り、補修箇所を確認した後は地魔法を使っての補修作業。

 粘土っぽい土を出しながら火で焼いて固めるイメージだから、雨漏り位なら凌いでくれると思う。

 屋根全体を覆ってしまう事も出来るけど、それをすると誤魔化しがきかなくなるからやらない。

 村では風魔法しか使えないって事にしてるし、大きくジャンプする位しかできないって設定に……

 「ほぉ、地魔法ってのは便利だな」

 うん、バレたね。

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― 新着の感想 ―
[一言] 主人公のガバなとこ、(観察者として)大好き。 どう、お話転がるのかなぁ…… 読めませんw
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