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悪役令嬢でござりまするってよっ!  作者: SIN
第2章ですますわっ

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19

 大きく深呼吸して気分を落ち着かせて家庭教師に目配せすると、ゆっくりと頷いた。

 魔法を見せる準備が整った所で最後にもう1度大きく息を吸い込み、自分の首から上を水で覆う。

 丁度フルフェイスのヘルメットを被っているような感じ。

 かなり地味で派手さはまるでないけど、呼吸が必要となるモノが相手なら、これで十分死に至らしめる事が出来る魔法に違いない。

 頭を覆う水を徐々に凍らせて恐怖心を煽れば、尋問とか、拷問とかにも利用できそうだ。

 しないけどね!

 さて、このままじゃあ水で出来た玉の中に頭を突っ込んで遊んでいると思われるから、そろそろ苦しむ演技でも始めるとしよう。

 ゴボゴボゴボ。

 肺の中にある空気を派手に口から吐き出し、大袈裟に動き回ってみれば、本当に苦しくなってきた。

 水の魔法を上手くコントロール出来ていないと思われるのも癪だし、この辺で……

 「お嬢様!」

 オレを呼んだのはフィンでも、家庭教師でもなくスティア。

 まぁ、フィンはこの一連の行動が演技であると見抜いているのだろう、ベチョベチョに濡れたドレスを見て困ったように笑っている。

 「ふむ、中々面白い魔法ですね。それは相手がどんなに暴れても顔を覆えますか?」

 お、結構好印象だな。

 「詳しくはまだ分かりませんわ」

 全速力で走り去る馬に乗った人物に魔法をかけ続ける事は出来そうにないし……だとしたら何処まで?

 大きな水の玉を作れば、多少激しく暴れられても問題は無さそうかな。

 この部屋全部を水で満たしてしまえば、暴れようが何をしようが部屋から出ない限り水から逃れる事は出来ない。

 「魔法攻撃を審査するのは生身の人間だ。今のように頭全体を覆うのでは危険過ぎるから、口か鼻どちらかだけにするように」

 魔法を受けるのが生身の人間なら、何の問題もなく攻撃魔法として認められるだろう。

 「分かりましたわ」

 これで問題なく1組に行ける……いや、設定が1組なんだから1組になるんだろう。だからスティアが必死に魔法を練習した所で2組になる事は決まって……るのだろうか?

 設定に逆らう事って出来るのだろうか?

 それが無理ならオレは守り神に踏み潰される未来しかない事になる、よな?

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