表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢でござりまするってよっ!  作者: SIN
第2章ですますわっ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/706

17

 攻撃魔法をどうしようかと頭を捻っていると、どうしても気になる事……と言うより、引っかかる事が頭に浮かんでしまい、後はモヤモヤしっぱなしで何も集中出来なくなってしまった。

 家庭教師は砂を早く移動させる練習を始めたスティアを見ているので、オレのこの頭の中を支配している事の答えを聞くに聞けない状態。

 でも、質問出来た所で、実はその答えは既に聞いているのだから、また同じ事を言われて終わるのだろう。

 と言う事は、このモヤモヤとした引っ掛かりは自分で解決させないと駄目……なのか?

 不親切だな。

 えっと、この家庭教師は魔術担当。

 侯爵家令嬢として振舞えとかなんとか言ってくるこの家の者は、オレとスティアに魔法学校の中で優れた人物である事を求めている筈だ。

 そんな見栄の塊のような親父が家庭教師に選んだこの男は、かなり優秀な魔術の先生でなければ可笑しい。

 で、そんな魔術の事なら何でも知っているような家庭教師が、光と闇属性の違いを尋ねられ、こちらが詳しく聞きたい位ですね。と言った。

 つまり、光と闇属性の違いについては良く分かっていない。と。

 それなのに主人公は光属性があるとして2組に格上げされるのだ。

 詳しい事が分かっていないのなら、主人公が光属性保持者だとどうして分かったんだ?

 クラス分けの時に基本属性4つを駆使した攻撃魔法を使ったのだとしても、闇かも知れないのに光属性と言い切るのは何故?

 実は光属性を見分けるなんらかの特徴がある?

 それとも、魔法学校のテストを受けるまでの半年の間に見分ける方法が発見される?

 もし、現時点でもその方法が確立されているとしたら、この家庭教師は何故オレ達に嘘をついた?

 警戒されている?

 いやいや、こちとら魔法学校入学前の子供だぞ?

 それも1人はサルで、もう1人は庭師見習いだ。

 警戒される覚えが全く……あ、そうだ。オレ、侯爵令嬢だったわ。

 なにやらドロ臭い大人の事情とかがあっても不思議じゃない。

 魔法についての情報を意図的に知らない振りをしているのだとしたら、この家庭教師は親父と敵対している人物って事になるんじゃないか?

 まぁ、俺の憶測が当たっていればの話なんだけどさ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ