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悪役令嬢でござりまするってよっ!  作者: SIN
第2章ですますわっ

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12

 予定の時刻になっても中々家庭教師が現れないので、思いがけずスティアと話す時間が出来た。

 しかし、肝心のスティアは先ほどの行為……シミを抜くためとはいえオレのドレスの中に腕を突っ込んだ事をまだ気にしているのか、俯いたまま動かない。

 それとも、サルと至近距離にいるせいで攻撃されないか怯えているか?

 話せる折角のチャンスだ、この際怯えられてたって構うものか。

 「貴方は魔法学校に入学したら寮に入るの?私は入るつもりだけど」

 自分がどうするのかを先に、強制的に聞かせる事で、自分も答えなければならないという気にさせる作戦でどうだ!

 「私はまだ父と相談もしていませんので……」

 一人称、さっきは俺だったのに、畏まったら私になるのか。

 「私もお父様に相談はしていません。ただ私がどうしたいのかを答えたまでですわっ」

 寮に入れないとか言われたって、入ってやる。

 エイリーンは主人公に嫌がらせの限りを尽くす事になるんだから、寮には入れている気がするし、多少強引に……多少魔法で脅すくらいならしても良い、よな?

 もしかしたらサルを屋敷から出す事を兄弟姉妹や、その母親達、更には使用人達も望んでいるかも知れないし。

 もしもこの家から魔法学校へ通っていたのなら、人に対して嫌がらせをするだけの余裕がエイリーンにはないと思うし、特に何もしなくとも寮に入る事になると思う。

 「私は……父の手伝いもありますし、お嬢様が寮に入られるのなら私が水遣りをしなければなりませんし」

 父の手伝いねぇ……。

 「貴方のお父様も庭師でしたわね」

 「はい!私も父のような庭師になりたくて……」

 庭の手入れをしているのはスティアの他に男が1人。

 さっきここで花を抱えていたあの男がそうだ。

 スティアがこの部屋に入ってくる前にドレスが汚れている事を知っている感じだったのは、もしかしたら父親から事情を聞いていたからなのかも。

 えぇっと、そうじゃなくて。もっと気になる事を言われたぞ?

 寮に入るオレに代わって水遣りをする?

 「私が水をあげているのは雑草だと聞きましてよ?」

 「あ……ご存知だったのですね」

 ご存知だったとも。

 フィンに言われるまではこれっぽっちも気付いてなかったんだけど……。

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