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悪役令嬢でござりまするってよっ!  作者: SIN
第13章ですますわっ

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 説明を諦めたオレは、単純に注意する事にした。

 「正体はバラさないように」

 もっとさ、色々あるじゃん?

 バラしても良いよー、みたいな余地を残しておいて本心を探るとか、なんかそんな駆け引きめいた事をしたかったのに……いや、エイリーンとキヨタカは死んだ者としてーとか説明した後じゃあバラしてもいいよーなんて余地は残らないか……。

 うん、失敗。

 「分かった。ではキヨタカは私の彼氏と説明して良いんだな?」

 そうでした!

 現彼氏に向かってそんな事を言うと無駄に敵対心を煽る事になってしまう!だけど2人が付き合っている事をオレが気付いていると知られて良いのか?

 「あー……えっと、都合が悪いなら友達?とかでも全然良いから!」

 冒険者の先輩とか?よく一緒に依頼をするだけの関係とか、なんかそんな感じで。

 「なんの都合だ?」

 そこ食いつかなくても良い所でしょう!?サラっと流してくれないとセミオンと良い仲だって知っている事を説明しなきゃならなくなるじゃないか!

 いやいや、なにか遠回しに説明できる方法がある筈だ……。

 「えっと……あ、セミオンはドーラの正体を知ってる訳だろ?で、彼氏がいるって事は……」

 いかん、男同士で付き合ってるなんて変に思われるからーなんて口が裂けても言っちゃいけない事だわ。

 「いるって事は?」

 良く考えろ……良い感じにごまかすんだ。

 「ふ、二股……的な?」

 オレはアホかぁー!

 二股ってなんだよ、もう色々知ってるって事を暴露してどーすんだよ!

 「ん?」

 え……。

 あれ?ピンときてない?

 助かった、のか?

 「え……えっ!?え?ドラードさんとセミオン殿下って、そういう?」

 スティア、ビックリする気持ちは良く分かるけど、落ち着いて。

 遠回しに言おうとしていた事をド直球で口に出すなんて……いやぁ、なんか頭が回らなくなってたから、助かったよ。

 「え?さっきからなんの話しをしてるんだ?」

 これは、もう言っても良いのだろうか?いや、まだ伝える方法はある!

 「セミオンから、俺にはお前が必要だ。みたいな告白受けてただろ?それなのにキヨタカって彼氏がいるのはどーなのかなーって思ってさ」

 よしっ!綺麗にまとまった!

 「確かに力を貸せとは言われたが、恋愛禁止とは言われなかったし、問題ないと思う」

 問題ないの?

 恋愛禁止とは言われてないってどういう事だ?

 「2人は付き合ってる訳じゃ……ない、のか?」

 いやいや、でも急に同室になってるし、ナナマジックにかかってる筈のセミオンはドラードの前でだけ自然体だし、弟クンって紹介された時だって不機嫌そうに……あ、セミオンの告白がドラードには通じてないってオチ?

 だけど力を貸せって事は、本当に恋愛要素はないのか?

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