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悪役令嬢でござりまするってよっ!  作者: SIN
第8章ですますわっ

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 本来ならナナにしか使えない筈の回復魔法を、かなりの至近距離でドラードが使っているのを見た筈のノータスだが、その反応は予想に反して薄かった。

 気付け魔法かなにかと勘違いしてるとか?

 確かにノータスは魔力に関して言えば無関心だし……いや、でも光属性ではない者が回復魔法を使ってたら気になるもんじゃないのか?

 ストーリー以外の事には興味が無いとか?じゃあ早朝トレーニングを受けに来ているのもノータスの意思ではなくてイベントか?

 けど、早朝トレーニングに参加している時のノータスは結構人間的……って事は、もしかしたらトレーニング関係で1つナナとの好感度アップイベントがあるのかも知れないな。

 ランニングや素振り、魔力の訓練はいつもやってる事だから違うだろうし行動させる系のイベントではなさそうだ。行動してもらう系?それとも会話か……。

 なにかナナっぽい事を呪文のように浴びせかければ何かヒットするかも知れない。

 ナナっぽい言葉……?

 流石ですわノータス様?ノータスって呼び捨てにしてたっけ?流石ね!とか元気っぽい感じかも?

 「ドラードが訓練してる時にさ、言われて嬉しい言葉ってどんなの?」

 何処にもヒントがないので、オレはとりあえずドラードに助けを求めてみた。

 「嬉しい言葉?んー……あ、休憩にしましょう。かな」

 あぁ~確かに休憩にしようって言った時嬉しそうだもんな。

 って、駄目じゃん!

 「ドラードには体力も付けて欲しいんだけど、まぁ……休憩にしようか」

 よいしょと起き上がってベンチに座り直せばピタリと横にドラードが座り、少し離れた地面にドカリとノータスが座り込んでこっちを見ていた。

 好感度アップイベント……なんだろう?

 セミオンの時みたいに身体的な特徴を褒めるのか、性格なのか……脳筋だから一緒に殴り合いの喧嘩で相打ちになる……のは違うな。うん。

 ナナがやるような事だから、かなり可愛らしいイベント内容の筈……んー……。

 ここは物凄い初歩的な感じで責めてみよう。

 「ノータス様。今日からノータスと呼んでも宜しいですか?私の事もどうぞエリーとお呼びください」

 仲良し作戦と言えば、愛称呼び。だ!

 「……え……?」

 くっ!

 拒否するにしても言葉と表情を選べってんだ!

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