表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢でござりまするってよっ!  作者: SIN
第7章ですますわっ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

159/706

18

 爆発が収まったセミオンは急に黙り込んで俯き、ナナの反応を待っていた。

 中庭イベントの時ナナは確か“セミオン殿下には、セミオン殿下の良い所がありますわ”と模範的な回答をし、その結果セミオンの好感度を下げた……ように見えたが、今度はどうだ?

 けど、不自然なんだよ。

 2度目の克服イベントの内容が、そのまま1回目と同じだなんてバグだとしか考えられないんだけど?

 「ふふっ。セミオン殿下はお優しいですよ」

 あ、全く同じではないのか。

 「え……?」

 驚いたように顔を上げたセミオンは、うっとりとした瞳でナナを見つめている。

 なにあの乙女。いつものオカン的な雰囲気を何処へやったんだ?

 「それに、内緒ですよ?私、セミオン殿下の瞳の色が綺麗だなーって……ずっと見ていたいな、って。そう思うんです」

 頬を赤くするナナは、それでもセミオンの瞳から視線を外さず、2人は見つめ合っている。そんなセミオンの頬もほんのり赤い。

 乙女ゲームだな……今見ている光景こそがこの世界での正解だ。

 キラキラと眩しい攻略対象者は、同じくキラキラと眩しいヒロインの傍にいるのが正しい。こんな……悪役と一緒にいるべきではない。

 平民扱いされているオレがこんなにも煌びやかなドレスを着ている理由は、セミオンが強引に誘ってきたから。

 この世界において強引に事が進むのはイベントがある事を表している……要するにオレはこの場で悪役令嬢としての何かイベントを用意されているのだろう。

 ならさっさと帰ってしまうのが得策か、あえてこの世界の罠にかかるのが良いか。

 待てよ?イベントならオレの描いた絵が使われる可能性は高い。

 この会場を描いた覚えは?バルコニーか?それとも見つめ合う2人の絵……イベント、パーティー……!?

 思い当たる絵が頭に浮かんだ瞬間、オレは会場内に戻って天井を見上げ、そこに想像していたよりも遥かに大きなシャンデリアを見つけた。

 描いた覚えがある……あのシャンデリアが落ちる場面を。

 ストーリー通りに進むのなら、あのシャンデリアはナナを目指して落下する事になる。だから恐らくはシャンデリアを落とした犯人として祭り上げられる為にオレはこの場に存在しているのだろう。

 ん?

 犯人がオレではないのなら、真犯人って誰なんだ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ