表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢でござりまするってよっ!  作者: SIN
第6章ですますわっ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

130/706

13

 「おはようございますドラード様。キープレートは今お持ちですか?」

 登校してきたドラードに早速声をかけると、なにやら不審そうな顔でジロジロと見られてしまった。

 特に何も疚しい事はないので堂々と胸を張る事ほんの数秒、渋々ではあるがキープレートを取り出してくれた。

 「お前のも見せろよ?」

 と、ジト目で。

 「もちろんですわ」

 そしてオレは破棄した方のキープレートを差し出す。

 教室の隅に行き、2人してお互いのキープレートの確認をしてみれば、ドラードの目は大きく見開かれて驚きの表情を惜しみもなく浮かべている。

 それもそうだ、オレのキープレートには今“使用不可”の文字が出ているのだろうから。

 しかし、表情豊か過ぎ!朴念仁設定は何処いった?

 それは兎も角、ドラードのキープレートにもHPゲージとMPゲージが見えるし、ステータス表示も見える。

 それによるとドラードの魔力は50で、体力は10しかない。

 これはこれで高いのか、低いのか……。まぁ、魔力の50がチートってのは分かる。

 魔力の天才過ぎて周りからも、教師からも恐れられているんだから冒険者においてもきっと高いのだろう。現にドラードは光属性にしか使えない回復魔法を再現して見せるほどなのだから、才能もセンスもある。

 将来どんな大魔法使いになるのか楽しみだな……。

 その力をナナの為に発揮する事になるのは知っている。だってドラードは攻略対象者であり、大きく見れば悪役令嬢のオレとは敵対しているのだから。でもさ、なんか……思うんだよ。

 ドラードの力を、オレの為にも使って欲しい。なんてさ。

 「おまっ!なに?え?使用不可?え?なんで!?」

 どうした朴念仁!

 だけど、説明しようとしてたから丁度良い。

 「冒険者の真似事はもう終わりにしようって言ったでしょう?これで安心できますか?」

 そして今夜にでもドーラの冒険者登録を破棄しに行こう。冒険者を完全に止めに行くと説明すれば、セミオンだって夜の外出に納得してくれるのだろうし、破棄した後のキープレートを見せれば安心するだろう。

 「ほとぼりが冷めてから、また始めるものだとばかり……」

 甘いな、ホトボリが冷めるも何も既に始めてるわ。

 そもそも辞めた期間すらないわ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] セオリーというかよくあるただのゲーム内世界とは違った物語 [気になる点] 前話でゲージ表記だけしかないようなことを書いていたが、その直後、及びここでもヒットポイントとマジックポイントの明確…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ