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悪役令嬢でござりまするってよっ!  作者: SIN
第5章ですますわっ

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 セミオンから なんでもする。と宣言を受けたものの、一体何をしてもらおうか?

 ここで、だったらナナさんに伝言をー。とフイにしてしまうのは勿体無い気がしたので、オレは返事を放課後に先延ばしにした。

 もう一切の授業内容が頭に入ってこない。

 だってさ、あんな事を言われるとは思ってなかったもんだから、思考が一斉に明後日の方向に流れてしまい……自己嫌悪に陥る事で忙しいのだ。

 それなのに刻一刻と放課後は迫ってきており、何を言われるのか気になるのだろう、セミオンが授業中にも拘らずチラチラと振り返ってくるもんだから……。

 ハァー。

 まさか、王子相手に絵のモデルになれ。なんて言えないよな……。

 絵の具を調達してくれとか、キャンパスを用意してくれとか……美術の授業を取り入れるよう学校に言ってくれ。とか。

 折角のチャンスだ、私欲に走ってはいけないと思いつつ絵を描く自分の姿なんかをポヤンと想像してみたり。

 普通に考えると2重スパイになれってのが妥当な所ではあるのだろうが、セミオンはナナのスパイではない事を証明する為にこんな申し出をしてきた。そこで2重スパイを頼むのは可笑しい。

 なら、物凄く屈辱的な事を言うのが良いのだろう。

 信じる人間に値するのかを見るのだから、普通では絶対にしたくないような、そんな事を言わなければ意味がない。

 それと、今後あんな如何わしい事を口にするのを禁止しなければならない。

 オレがもし本当に平民で、悪党だったらどうするんだよ。人身売買とか有り得るんだからな!ボンボンめ!

 じゃない。

 かなり屈辱的な命令を考えないと駄目なんだった。

 まずは、オレが良いと言うまで指示に従え。だな。それである程度時間がかかりそうな事を命令して、次の命令を考える時間を稼ごう。

 なにが良いだろう……。

 そうだ!

 授業でやってる無属性の魔法の玉があるじゃないか!

 確かセミオンは、綺麗な玉を出してやるんだって言ってたし、そう悪い命令ではないから最初の指示にはもってこいだ。

 これでアフィオよりも綺麗な玉が出せるようになれば、セミオンの自信にも繋がるだろう。

 「……フッ」

 屈辱的にしなきゃならないのに自信つけさせてどうするんだよってな。

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