そして物語は新たなる境地へと
「アリスお母様が唯一絶対にお勝てないとお断言した『魔王』。ふんっ、そんなの過去の遺物でしかないですよっと」
不機嫌そうに吐き捨てるは赤銀の髪に赤銀の瞳の少女であった。十代後半らしき彼女は身の丈以上の長さを誇り、すらりとした自身の胴体よりも太い大剣を軽々と背中に背負っていた。
メリー=ピースセンス。
暴風や雷鳴を操り、自己ではなく他者を強化する祝福を振り撒き、無数の先達を自由に引き出すことができて、何よりどうしようもない絶望であろうとも僅かな可能性を手繰り寄せて突破するだけの力を持つ少女である。
「にゃっは☆ キアラかーちゃんの上に立つ正真正銘のバケモノ相手に喧嘩売るだなんてメリーってばアホだよねっ!!」
腹を抱えて笑うは赤みがかった灰色の毛並みの少女であった。くりりとした赤い瞳や頭上に揺れる耳はまさしくネコを連想させるものである。
ミアラ。
彼女は分厚い鎧で完全に自己のスタイルを覆い隠すメリーと違い、黒のスケスケのネグリジェのみにて肉体美が強調されまくっているグラマラスなボディを外界に晒していた。
彼女は経験値やレベルアップといった特殊な技能は持ち合わせていないが、異なる生物を繋げて力を共有することはできる。
加えて、その範囲は生物であったものであれば生きていようが死んでいようが、形がどうであれ作用する。
それこそ生体兵器であろうとも。
「むむっ。誰がおアホですって!? 大体お母様たちは過去のお伝説に目が絡んでいるだけですよっと。お時代は新たなるお境地へと至ったんです。ある国家のお崩壊と共にお流出した魔法道具作成装置『蝿の女王』をダウンサイジングした『ベルゼクイーン=レプリカ』をお筆頭に才能をお封殺する仕組みはいくらでも存在するんですよっと。今のお時代は質より量、個人の武勇でなく集団の猛威がお勝敗をお決するんですよっと!!」
「物量極めたメリーらしい発言だけど、全盛期のかーちゃんをレベルアップが追いつく暇もなく打倒した『魔王』にまでそれは適当されるかね?」
「というかお母様たちがお森にお引きこもっているお奴以下だなんて認められるわけないですよって! お伝説はここらで終わりですよっと!!」
「はぁ、結局それかマザコンめ」
「ぶふっ!? おっお誰がマザコンですって!?」
そんなんじゃないんですよっと! と頬を赤くするメリーがネコミミをぴこぴこ揺らすミアラの腕に両手を回してぐいぐい引っ張る。ほとんど、というか完全に腕を組んだ状態で彼女たちは森の中を進む。
新たなる時代。
一騎当千の猛者、ではなく、物量を誇る軍勢を用意するのが定石となった『量産化』の時代。
そんな時代を生き抜く少女たちが目指すは前時代の最高峰、すなわち『魔王』が住まう領域。
目的は一つ。
伝説破りである。
ーーー☆ーーー
森の中を進んでいたメリーとミアラはある建物を見つける。『蝿の女王』を解析、ダウンサイジングした上で量産化された(スペックによって制限はあれど、スペックさえ高ければ理論上どのような事象も条件付きで具現化可能な)『ベルゼクイーン=レプリカ』が一般にまで流通、誰もが簡単に魔法に似た機能持つ道具を扱える今の時代では珍しい、魔法道具によって、ではなく、人の手によって建てられた痕跡のある家だった。
……正確には人の手で建てられた家を再現したものなのだが、そこまでは気づくことはできなかった。
と。
家の前にある花壇で草むしりをしている女性が一人。
かさり、とメリーたちが草を踏み歩む音に気づいたのか、女性がふとこちらを振り向いた。
「あら、こんな奥地にまで人が足を踏み入れるだなんて珍しいでございますね。どちら様でございますか?」
「メリーはメリーですよっと! むむっ、もしやお前が『魔王』ですかっと!?」
「ま、おう……。ふふっ、『魔王』でございますか。随分と懐かしいでございますね」
口元に手をやって、鈴の音のように清らかにして控えめな笑い声をあげる女性。木々の隙間から注ぐ日差しを浴びてキラキラと輝く金髪や深く鮮やかな真紅の瞳の彼女はあどけない少女のようでいて妙齢の女性のような美しさを纏っていた。
思わず見惚れてしまったメリーへと、泥や汗にまみれようとも決して損なわれない現実離れした美貌持つ彼女はこう告げた。
「わたくしはセシリー。『魔王』の妻でございます」
「お、お妻!? え、『魔王』ってこんなお若くてお美しいお伴侶持ちだったですって!?」
「若くて美しいだなんて、そんなことないでございます、わたくしももう良い歳でございますから」
そう言って恥ずかしそうに眉を寄せる姿もまた人を惹きつける魔性の魅力があった。
ゆえにこそ。
セシリーの美貌に惚けている横で不機嫌そうに『本当、アホなんだから』と吐き捨てるミアラにメリーが気づくことはなかった。
ーーー☆ーーー
「きひひ☆ ミーナ、子供はいいものよ」
「それ、今日で十八回目です」
「ま、チューベリーさんもあいつ拾ってから世界が変わったって言ってたし、子供ってのは良いものみたいだわ」
ある女を肉と血と骨と神経とに分解、再構築することで作られた『蝿の女王』を解析することで──すなわち同じように生物を分解、再構築することで──作られた『ベルゼクイーン=レプリカ』は基本として人里を脅かすとして討伐された魔獣の死体を材料と利用している。その時点でどこか歪んでいるのだが、一度利便性を味わってしまった時点で民衆が『ベルゼクイーン=レプリカ』を手放すことはできないだろう。
そして、もう一つ。
『ベルゼクイーン=レプリカ』は元手となった肉体によって性能が大きく変化する。火を灯したり、水を生み出したり、家を建てたりと一般生活レベルであれば魔獣の死体から作られるもので十分なのだが、それ以上を望むのであればより鮮度が良く、より強靭な肉体が必要となる。
すなわち、生きた生物の肉体が。
もっといえば一騎当千の猛者を生きたまま分解、再構築してしまえば、オリジナルたる『蝿の女王』を超えるものさえ生み出すことができるだろう。
そう考え、暗躍していたのは『ネオ・ガンデゾルト』という犯罪組織であった。ちょうど彼らが本番の前の練習として人体実験に着手する前にキアラとミーナとシェリフィーンの手で壊滅したところである(メンバーから分かる通り、率先して動いていたのはシェリフィーンであり、ナンダカンダとミーナやキアラが手伝った形である)。
コキッと首を鳴らし、『量産化』の末に短期間だけとはいえ自由に動ける(生前を正確に再現してしまっているため)ぺったんこボディのシェリフィーンが言う。
「しっかし、随分と時代は変わったものだわ。世界の最奥に潜む極大の黒幕なんて話でもないというのに手応えありまくりだったわ」
「レイ、いいや管理を手放していたって話だし、この場合は乗っ取っていたネフィレンスの管理が杜撰なせいよね。ダウンサイジングされているとはいえ、『魔の極致』レベルの力をそこらのゴロツキが好きに使えるようになっちゃったせいで面倒ごと増えたってものよ」
「…………、」
と。
犯罪組織の誰かが落としたものなのか、クロスされた虫の羽根を模したネックレス……の形をした『ベルゼクイーン=レプリカ』を拾うミーナ。
前の時代、第一王子や悪魔王といった一騎当千の猛者が猛威を振るっていた頃とまったく変わりない彼女はやはり無表情で『ベルゼクイーン=レプリカ』を見つめていた。
外傷によっては死ぬこともあるが、基本的に永久の時を生きる魔族に老いは存在しない。ゆえに、ミーナ『の』外見は変わらない。
だとしても。
世界は今この瞬間も刻一刻と変わっていく。
生殖機能を持たないはずの魔族ですら子供を産み、日夜可愛いだなんだと惚けるほどには。
あのキアラがこの様なのだ。それこそどんな変化があったって何の不思議もない。
それこそ、もしかしたら、これまで負けなしだったミーナが敗北する時だってやってくるかもしれない。
「別に誰に勝とうが負けようがどうでもいいですが、わざわざアタシたちの懐深くまで踏み込んできたのは失敗でしたね。例え最強の座を引きずり降ろされる『いつか』がやってくるのだとしても、それはセシリー様の眼前ではあり得ません。好きな人の前では格好良く見られようと、全力を超えてでも頑張るものなんですよ?」
「ミーナ、何の話よ?」
「おたくのお子さんに怪我させるかもしれませんという話です」
「きひ、きひひ、きひひひひひ☆ かすり傷でもつけてみろ、何が何でもぶっ殺してやる」
「……、本当変わったものです」
何とか無傷で収めますからそんなに怒らないでください、とそう告げたミーナの姿が消える。セシリーと共にいるだけでもいっぱいいっぱいなほど幸せなのだが、子供とはそんなに良いものなのかと首を傾げながら。
ーーー☆ーーー
「きゃは☆ やばい死ぬこれ絶対死ぬってぇ!!」
見た目はほとんど変わらないロリ体型ながら、もう良い歳なアリス=ピースセンスが額に浮かぶ汗を拭う。
犯罪組織『ネオ・ガンデゾルト』の本部をシェリフィーンたちが強襲、すなわち『ネオ・ガンデゾルト』が壊滅するのは目に見えているからと彼らが手がけていた『事業』を横からかっ攫い、ついでに自分好みに組み替えていた時であった。
犯罪組織の小遣い稼ぎと使われていた少女たちを回収、彼女たちを使用していたお偉方のリストを作成することで脅迫材料と変えた上で彼女たちが第二の人生を歩めるようにと手を尽くした。その結果、人間や亜種族の何人かに求婚されたものだから、またかこのクソ野郎と言わんばかりにパートナー『たち』がプッツンしたのだ。
と。
ナンダカンダと世界を救うためにと駆り出されることが多い『クリムゾンアイス』のクソッタレどもを(毎度のごとく口先で誘導して)足止めとしていたが、それはもう見事に宙を舞うのが離れた路地裏からもよく見える中、
「うぬうーっ! 死ぬ、今日こそ殺されるのであるぞーっ!!」
わちゃわちゃ両手を振り回しながら走る『魔の極致』第九席ミュウと遭遇した。
「おっ、アリスではないかっ! パートナーたちの尻にしかれる同士よ、今超ピンチなのであるぞかくまってくれ!!」
「そうしたいのは山々なんだけどぉ、わっちもちょろっと助けた女の子に好かれちゃってぇ、超ピンチなんだよねぇ。ちなみにそっちはどんな感じぃ?」
「悪魔王から『分化』した女悪魔の一人が自身の有り様に悩んでおってな。相談に乗っておったら、その、気がついたら好きだなんだと詰め寄られてのう。むう、そんなつもりではなかったのだが、いざそう言われると意識するのは仕方ないと思わないか!?」
「わかるぅ。気持ちは嬉しいものねぇ」
そんなんだからパートナーたちがやきもきすることにまでは気づけない馬鹿二人が何やら意気投合した時であった。
ドッゴォンッッッ!!!! と。
馬鹿二人を挟み込むように『彼女たち』は降り立った。
色々と叫びが乱舞したが、要約すれば『また好きな人増やしたわけ?』と問われたと捉えて、アリスはこう返した。
「きゃは☆ わっちが強欲なのは今に始まったことじゃないからねぇ。いやぁ、そのぉ、ごめんなさい」
ごめんで済めば前の時代にあそこまでの闘争は勃発していない。というわけで胸のモヤモヤを発散するように『彼女たち』は馬鹿でひとでなしで全員幸せにすればいいと優柔不断のくせに思い切りが良くて、それでも大好きなクソッタレへと拳を叩きつけた。
ミュウ?
お仕置きと称して押し倒されているに決まっていた。
ーーー☆ーーー
時代は移ろう。
どうあっても、変化はやってくる。
──例えば、『ベルゼクイーン=レプリカ』は単体であれば大した力を持たないが、数だけは大量に存在する。『量産化』、大量消費の時代では『ベルゼクイーン=レプリカ』は不具合があれば捨てられる程度のものでしかない。
──ならば、ゴミと捨て置かれている(未だ多くの機能は健在なれど、一部分だけ使えない)『ベルゼクイーン=レプリカ』を揃えたならば?
──総数七億八千九百万。それら死んだ生物を元手とした『ベルゼクイーン=レプリカ』をミアラの能力で繋げ、一つの力の塊と定義、オリジナルを遥かに超える総力を繋がった者同士で共有することが可能である。
世界記録とは覆されるのが常である。その瞬間においては誰も追いつけない頂点であったとしても、様々な要因が重なることで二番手以下と落ちるものである。
──例えば、『勇者』システム。死者の魂を束ねる性質であるが、その残酷な仕組みはすでに崩壊している。
──魂だけの存在たる悪魔への肉体を与えることで現世へと召喚してみせたミュウ。同じように肉体を用意したならば、束ねられた魂もまた今代の『勇者』から引き剝がされる。
──必要な肉の器はスペックさえ高ければ理論上どのような事象も条件付きで具現化できる異常増幅された『ベルゼクイーン=レプリカ』でもって用意できる。
──そうして現世へと引き寄せた歴代『勇者』をメリーやミアラと接続、共有すれば強大な力だけでなく経験や直感といった単純な力では表現できない、魂を積み上げるだけでは蓄積できないものさえも戦力と組み込める。
いつかは、誰にだってやってくる。最強無敵と君臨していたミーナだけが例外と逃れられるなんて保証はどこにもない。
第一王子に悪魔王。彼らだって自らの絶対性、頂点が脅かせるなんて考えてすらいなかっただろうが、それをミーナは覆したのだ。同じようにミーナが覆される側と回ることだってあるはずだ。
──例えば、異常増幅された『ベルゼクイーン=レプリカ』は億単位のスペックが統合した結果、単純な足し算以上の成長を遂げる。互いが互いを補い、高め、足りない部分を埋め合わせ、相乗的にその機能を拡大していくのだ。
──拡大されたスペックは無限の領域へと手を伸ばす。個別に機能するのではなく、掛け合わせて並列的に情報処理することで不可能を可能とする。その一つこそ、完全なる超常の無効化。一騎当千の猛者が敗北知らずであったその土台さえも崩す。それこそ伝説たる『魔王』の超常であっても、確実に。
──どこぞの王子がそうだったように、敵の超常のみを封じて、味方の超常はフル稼働、なんてこともできるのだ。
だから。
だから。
だから。
ズズン……ッッッ!!!! と。
唯一の隙、完璧なはずの構図を覆す一手でもってメリーたちの敗北は確定した。
一つ、ミアラは億単位の『ベルゼクイーン=レプリカ』を束ねることでオリジナルが霞むほどの機能拡張を成功させた。
一つ、メリーは今代の『勇者』であり、また億単位の『ベルゼクイーン=レプリカ』やミアラと繋がることで歴代『勇者』を万全の状態で揃えることができた。
一つ、異常増幅された『ベルゼクイーン=レプリカ』は『魔王』の超常さえも封殺する。
ここまでは前提、覆ることのない確定事項。では、どこが覆った? 決まっている、それで勝てるはずという思い込みである。
「『ベルゼクイーン=レプリカ』がオリジナルを超える自由度を獲得すれば、歴代『勇者』を揃えれば、アタシの超常を封殺すれば、それで勝てると思いましたか?」
『魔王』は言う。
淡々と、いつも通りの平坦な声音で。
「だったら肉弾戦あるのみです。超常が使えないからと諦めてやる理由は一つもありません。使えるものを使い、頑張って、なんとかするだけです」
「そ、んな……お、無茶苦茶、ですって!」
「ですね。アタシ一人であったならば、途中で折れていたかもしれません。ですが、貴女たちは『好き』のそばに踏み込んでから勝負を挑みました。頑張り通せる状況を自ら用意したんです。だったら、アタシの勝ちは揺るぎませんよ。いつか、どこかで、必ずや敗北するのだとしても、セシリー様の前でなんて絶対にあり得ないんですから」
そして。
そして、だ。
花壇の前で何の心配もなく戦闘を見守っていたセシリーが口を開く。
「お疲れ様でございます、ミーナ」
「んっ」
ふにゃり、と。
途端に誰が見ても分かるほどに表情を崩すミーナ。
ふらふらと(疲れというよりはセシリーに見惚れて)足元がおぼつかないミーナを優しく抱きとめて、その背中をさする。
「セシリー様、アタシ頑張りました」
「ええ、見ていたのでございますよ」
「ですから、ご褒美が欲しいです」
「ご褒美、でございますか」
呟き、考え込むように視線を彷徨わせて、やがてセシリーは抱きとめたその腕に力を込めて、引き寄せる。
「んっふぅっ!?」
そのまま、真っ直ぐに唇を重ねる。
驚きに目が大きく開き、全身が震えたのも一瞬のこと。心地よさにぼうっと目元が蕩けて、ついに足から力が抜けたミーナをセシリーが抱き支える。もっともっとと欲するように粘膜が触れ合う音が響く。
変わらないものは本当に少ない。
幸せに溺れれば溺れるだけ、変化は必ずやってくる。
……当人たちに自覚はないようだが、ハタから見ればそれはもう甘い変化に違いなかった。
「あ、これだといつものことでございますし、わたくしにとってのご褒美になっているでございますし、別のを考えるべきでございますよね」
「そんな、ことない、です。だから、もっと、もっと欲しい、です、セシリー様」
「まったく、ミーナったら。そんなこと言われたら我慢できないでございますよ?」
「我慢なんてしなくて、いいですから、だから、早くぅ」
「あらあら。では、遠慮なくでございます」
本当に、それはもう甘ったるい変化であった。
ーーー終ーーー
はい、これにて一応は完結となります!
おそらくネタが浮かべば短編が続くかもですが、ミーナたちの終着点を示すことはできたわけですし。
ミーナは幸せを掴むことができました。
第一王子や悪魔王は掴むことはできませんでした。その違いは己が悪行を見つめ直し、歩み寄り変わる努力ができたか否かでしょう。
己が悪行さえも受け入れてくれる『誰か』のために不器用ながらも頑張ったミーナと違い、歩み寄り変わる努力を怠った第一王子や悪魔王は破滅と終わりましたが、変わる努力を怠ったならばミーナもまたいずれは似たような末路を辿っていたのではないかと。何せ『魔王』ですし! ぶっちゃけラスボスにふさわしい力と悪行の塊ですし!!
そう考えれば、滅亡だの征服だのなんて結末に至らず、平和にその後が続くこととなった一番の原因はセシリーにあるのでは? 百合は世界を救うということです!!
……まあ世界は救われても悪魔王の『分化体』だの真なるエーテルだの残りの『魔の極致』だの色々と残ってはいますが、その辺りは短編なり次の物語なりで回収できればと。
基本的に設定だけは考えて、ストーリーは考えてはいても気がつけば違った方向に逸れることが多かったせいで表舞台に出るタイミングを逃したキャラがいたというわけですね。そのせいでネフィレンスが未だに独り身ですし。世界征服なんてぶっ飛んだこと目論んでいるくせに何かと苦労人な彼女が報われる日は来ることを祈るばかりです。
ちなみに当初の予定と一番逸れたのはアリスだったりします。何せやられ役の噛ませだったんですからね、それが気付けばハーレム作っているんですから本当アリスばっかりは制御不能でした。気をつけないと主人公より目立とうとしてましたからね!
それではそろそろ締めさせてもらいまして、次なる百合に期待していただければと思います!!




