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盗賊商人  作者: nori
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訓練と勉強

 今日から訓練ということで、ギルドの地下の訓練場に来ている。

昨日は仕事をしないテンプレさんのおかげで、枕を濡らしたが、もしかしたら成長チートなのかも知れないし、チートが無くても訓練すれば強くなれるかもしれない。

そんなわけで頑張って訓練をしようと思う。



 少し待っていると、顔にキズのある怖い人がやって来た。

彼はゲルドさん、今日から俺の訓練を見てくれる人だ。

2つ名が「皆殺しのゲルド」だが温和で優しい人だ。


 「おう、早いな。」


 「おはようございます。」


 「朝からやる気に溢れてるとは結構なこった、訓練の途中でへばらないようにな。まずは腕前を見せてもらおうか。」


 そう言いながら、ゲルドさんが俺に木剣を投げてくる。


 「ほら、好きに打ち込んでこい!」


 言われるままに打ち込んでみる、学生の時の剣道くらいしか経験が無いので上手くは打ち込めないが中々様になってるのではないだろうか?


 「あ~、コウ、お前に剣の才能が無いのは分かった。剣の訓練はあんまりしなくていいわ。」


 即座に諦められてしまった。


 「とりあえず今日からは体力作りに励め、剣は素振りくらいでいいよ。」


 どうやら成長チートも無かったらしい、言われた通り筋トレと走り込みで体力作りをする事になった。

かなり辛いがゲルドさんも付き合ってやってくれるので少し楽だった気がする。



 昼からはウィルさんと一緒に勉強をする事になった。

俺が世の中の事を全然知らないのに気づいたウィルさんが、色々教えてくれるらしい。

どうにもウィルさんにバカにされている気がするが、そのおかげで色々教えてもらえるので気にしないでおこう。

本当の事を言って、異世界から来たなんて言ったら正気を疑われてしまうからな。



 夕方からはマスターの下で酒場の雑用をする。

スラムの酒場なので柄の悪い客が多いが、ここがどこかは分かっているらしく、あんまり暴れる奴はいない。

飲み過ぎで暴れる奴もいるが、怖いギルド員のお兄さん達に外に連れ出されている。

俺の仕事は主に皿洗いと掃除だから絡まれる事はない。



 こんな感じで1日を過ごしつつ、少しずつ訓練と勉強をする事になった。

ちょっとずつ頑張って立派な盗賊になろうと思う。



 いや、盗賊にはなりたくない!!


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