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女神の幼女体で異世界生活  作者: Yumil(さんらいず)
第一章 復讐を求める
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02 エルフの幼女?

お久しぶりでーす!


かなり時間をかけたので、誤字はないと思いますが・・・あったら感想でお願いします。


次回更新日は未定です。

目が覚めると…古ぼけた木目の天井が目に入った。


「んー……知らない天井だ」


 ……テンプレセリフを言ってみた。天井だけ見たら日本によくある古めの家屋だけれど、横を見ていると少しだけ違和感がする…なんというか、これは…壁が板一枚でできているのか…ダメだ、現実逃避になっていない…必死になって頭の中を整理する。

 確か、僕と妹が交差点でひかれそうになったから…妹を助けて…普通ならここで死ぬはずだったのに、変な空間…あの女神(?)は神界とか言っていたな…に呼び出されて創造神の因子があるとかわけのわからないことを言われたんだっけ…?

 体をあげるからこの世界で生きなさい。みたいな? そんな話だったはずだよね…

 …よし、だいたい理解できた。つまり…死んだから転生したってことかな? いや、因子がどうたらで神様の都合で死んでもらったみたいな話になっていた気がするし…

 あぁもう混乱するから考えるのやめようか。

 僕は少しの間思考を放棄して、ぼーっと天井を眺めていた。


「結局ここは…どこだ? 変わった部屋だな…」


 僕がいるのは質素な部屋? というやつだ。六畳程度の小さな部屋に、簡素なベッドと木で簡単に作られた机だけ。変な空間にいた女神(?)の話だと、僕はこの世界の女の子として転生するとか言っていたような気が――


「ぅっっっっ!!!!」


 っ! なんだこれ!? 急に頭の中に大量のものを無理やり詰め込まれたような痛みが僕を襲う。

 痛い痛い痛い痛い痛い痛いっ!

 その後すぐに痛みは引いた…が、まだ頭に少し違和感が残っている。


「一体何だったんだろう…」


 呟いてみると、僕の元の声よりも格段に高い声が発せられる。


「さて…まずここはどこっ!?」


 ベッドから立ち上がろうとすると、急に全身の力が抜けて、そのままベッドに倒れこんでしまった。そして今度はじんわりと頭の痛みを感じながら、意識を失った。

 目を覚ますと、部屋にある小さな窓から差し込む西日に目を焼かれる。

 確か意識を失う前は光が入ってこなかったから、けっこう時間が経っているんだろう。


「さっきのは何だったのかなぁ…?…ん? な、なんか口調が…変?」


 それに、僕の地球での記憶と別に、違う人の記憶がある…? 記憶が二つあるって、混乱するはずなのに、なぜか違和感を感じない。

 いや、何でだよ。しかも口調が変えられてるし…もう少しぶっきらぼうだったよね?…頭の中での口調までは変わってないようだけれど…


 記憶に沿ってこの体にあった記憶の内容を説明すると…

 僕…この体の持ち主である少女…の名前はリア・ルイシェル。名前はどっちかな? まあ、リアと呼ぼう。リアは、とある国にある森の中にある村に住んでいるみたいだ…その国の名前すらも知らないようだけれど…まぁ、そこにある村…村の名前も知らない…いや、村には名前がないみたいだ…とにかくそこに住んでいるみたいだ。リアはそこの村長の子供の末っ子。因みに家族構成は、父親、母親、兄二人、姉一人で、父の名前がガリル・ルイシェル、母はアリシャ・ルイシェル、上の兄がルディ、下の兄がメッシ(異世界だよね…?)、姉がエリーだ。ということは、父…ガリルが村長ということになる。


 それと…今僕がいるこの小屋はリアの記憶にない。リアの記憶は…森の奥のほうに急に光の柱が現れて、不思議に思ったのかはわからないけれどこの小屋に向かって歩いてきたという記憶だけが残っている。そして、地面の焦げを見つけた瞬間からは記憶がない。じゃあ、そこから意識を失って、そのまま僕が入り込んだってことかな? なんだか無理やり入り込んだようで気分が悪いけれど…実際そうなんだろうな…


 でもなんで小屋にいるんだろう。見たところ1階建てで、この部屋しか建物の中には無いみたいだけれど…

 とりあえず僕は外に出てみる。扉に鍵は無かった。そのまま外に出て扉を閉める。目の前には、リアの記憶が途切れた瞬間の森の風景があった。まあ、時間が経って見え方が違うけれど…

 ―――そのまま森を見つめていると、急に地面が光り出した。眩しい程ではなく、暖かいと思えるような光量だ。

 僕が驚いて固まっていると、突然光が弱まり出して、そのまま消えた。何だったのかと、周りを見回してみると―――


「―――小屋が…無い?」


 いや、今さっき僕が出てきたばかりだろう。何故急に無くなる!?


「もしかして、さっきの光のせいなのかな? じゃあこれもあの女神の所為ってことになるのかなぁ…」


 いくらすごい人でも、小屋を一瞬で消すことはできないだろうから…

 あの場所に突っ立っていてもすることがない僕は、リアの記憶に従ってリアの家に向かって歩いている。まあ、よくもこんな森の中を歩いていられるなと思ったけれど…エルフ系の種族みたいで、平原歩くよりも森を歩くほうが得意のようだ。これで地球であるという可能性は完全になくなった。それ以前に小屋が一瞬のうちに消える時点でありえないと思うけれど…まあともかく、それなら森の中も問題ないんだろう…


 でもリアってまだ6歳のはず… なんでこんなにしっかりしているんだろう。今は僕が入ってるから理解できるけど、六歳の幼女がここまでしっかりとした記憶を持ってるって…この世界では普通のことなんだろうか…?

 それにしても歩きづらい。森を歩くのが得意で、しかもリアは歩きなれていたようだけれど、身長が縮んだせいでやっぱり歩きづらい。なんで森を歩く技術はないんだよ…

 …こんな考え事していても、まだ家にはつかない…


「まだかなぁ…って思っても距離はちゃんとわかっちゃってるし…」


 にしても、このしゃべり方なんとかならないのかな…なんか女の子っぽくて恥ずかしい。

 そして歩くこと15分。


「や…やっとついたぁ…」


 やっと村に着いた…さすがに結構疲れた。

 村は少し騒然としていた。もしかしてリアを探しているのかな?

 僕はそのまま記憶にある家…村長宅に向かう。

 途中人はあまり見かけなかった。いても慌しく走っていくので、僕には気づいてくれない…探されている本人なんだけどなぁ…多分。

 家に着いたので、堂々と入る。


「おとーさん、ただいま!」


 まあ、騒がれるわけで。

 ドタドタと音がしたと思ったら、奥の扉からリアの父親…ガリルが飛び出してきた。


「リアっ!? っ! 今までどこ行ってたんだ! みんな心配したんだぞ!! あぁ、見つかったって村民のみんなに知らせないと…リア!一緒に来い!!」


 その時のガリルは、主にその表情は怖かった。とにかく怖かった。


「ふええぇぇっ…は、はいぃ…」


 そのまま僕は父親ガリルと、村のみんなに謝りに行った。といっても誰も怒らず、「無事でよかった」といってくれたので、結構助かった…

 そして夜になって、森への捜索グループも帰ってきたので、また謝りに行った。今度はみんな苦笑いだったが…

 ただ、その後がやばかった。父親、兄二人と姉の四人で僕を囲んで叱りだしたのだ。母のアイシャは…奥の椅子に座って苦笑いしていた…助けてよっ!!

 まあ、そのまま夕食の時間になって、今度は尋問された。


「森の奥のほうに行ったら、寝ちゃっただけだよ…」


 と言っておいたので、大丈夫だと思うけれど…

 その日の夜は、母親と寝ることになった。ちなみに僕は、抱き枕にされている。それも毎日らしい。じゃんけんでリアと一緒に寝るのは誰か決めるらしい…じゃんけんこの世界にもあったんだ…

それと、寝る前に風呂…は無く、水浴びだけだ。まあ、予想通り、この世界でお風呂に入れるのは裕福な人とか、お貴族様だけらしい。お風呂は勇者召喚で呼び出された勇者が伝えたものらしい…勇者はいるみたいだ。


「リアー、寝るわよー」


 お母さんに呼ばれて、寝室に向かう。あ、もう心の中でも呼び方お母さんになってる…まあ、自然体が一番だよね!! 幼女生活に慣れすぎるのもどうかとは思うけれど…


「おいでー」


 うん、やっぱり子ども扱いは心に刺さる…ということも無く自然に受け取ってしまう。おそらく、僕の頭の中にリアの記憶とかが入って、正確が少し混じってしまったんだろうけど…って、何でこんなことわかるのかな…


「お母さん、おやすみ…」

「はい、おやすみ」


 今日はいろいろありすぎた…というか、人生…今はエルフだけど…の驚きのほとんどをもってかれたと思う。

 頭の中ではいろいろ考えていたけど、結構疲れてたみたいで、すぐに眠ってしまった。


5月28日追記…種族はエルフですが、女神は登場時は神族です。神様になる前がエルフ族だったことにします!(事後決定)


2017/12/23 全体的に修正しました。


2020/03/26 加筆修正を行いました。

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