11 破壊属性
文字数同じくらい
それから3日間、僕は少しずつ雑用の依頼をこなし、お金を貯めていった。といっても、一回一回の以来の報酬は少なくて、その日の3食分のお金を稼ぐだけでも大変だったけれど・・・町の外に出られる依頼(薬草採取とか)で遭遇した動物とかを狩って、素材を売ることで貯蓄額を増やしていた。といっても、流石にクマとかは狩れないけれど・・・
まあ、がんばったおかげか、最低限の武器は買うことができるようになった。僕が必要としている武器は魔法用の杖と小さめの剣・・・ショートソード?とかいうやつだ。あと、防具については・・・門番の人にもらったものに防御用の付与魔法ーーーといっても独学なのでそれ程強力なものじゃないけれどーーーをかけておいたけれど、気休めなのでまたお金貯めて買わないといけない・・・
「なんだか明るい未来が見えないなぁ・・・」
あと口調はコントロールできるように頑張っている・・・といっても、それ程困ることはないのだけれど・・・
「おー、うさぎだ」
草原の100mくらい前方にうさぎ? がいた。まあ、こいつはいつも見つけたら狩っている。射出系統の魔法で頭を狙えば一撃だし・・・リアはかなり目がいい。おそらく固有スキルの感覚強化のおかげなんだろうけれど・・・狙い打つ魔法には便利なスキルだ。
「ーーー土 変形 強化 照準 射出ーーー・・・『実行』」
あと、魔法の詠唱については、詠唱後に『実行』とつけると威力がほんの少しあがったり、意識を逸らさずにいると発動のタイミングを調整できることが分かった。
あとは破壊属性についてだけれど・・・はっきり言ってなにもわからなかった。語句から読んでも物騒な名前なので、外で実験することにしたんだけれど・・・詠唱しても発動しなかった。なんだか、うまく魔力が集まらないというか、その属性が力を持っていないというか、そんな感じだった。
たぶん『大罪』スキルの発動には何かしらの条件があるのだろう。そこは追い追い調べたいけれど・・・
「さて・・・帰ろうか・・・」
冒険者ギルドに帰ると、まずはあのお姉さんの受付に行って、薬草を提出する。薬草採取は常時依頼らしく、薬草を一定数持って来るだけでいいらしい。
「お姉さん、今日もお願いします・・・」
「はい・・・規定数の束が5つですね。では、小銀貨一枚です」
「ありがとうございます」
因みに貨幣については、小銅貨、銅貨、小銀貨、銀貨、小金貨、金貨、白金貨の順になっていて、それぞれ十枚で一段上がる。小銅貨は10円で、白金貨は1000万円くらいと予想している。
金貨以上の価値すごいね・・・
「リアさん、冒険者ランクが上がりましたので、冒険者カードを出していただけますか?」
「あ、はい。わかりました」
やったー! これで討伐依頼が・・・やっと依頼料がまともになる・・・!
「はい、お返しします」
「ありがとうございます!」
そのあと、僕は狩ったうさぎ数匹を買い取りカウンターに持っていく。いつも解体が出来ずに、少し報酬から解体料が引かれているんだけれども・・・
うさぎの買い取り料小銀貨3枚をもらって、冒険者ギルドを出る。今日は武器を買いに行くのだ! でも、杖は良いのが欲しいので、ショートソードだけになるだろうけれど・・・あ、あとは解体について誰かに教えて欲しいなあ・・・
冒険者カードでステータスを確認すると、結構レベルが上がっていた。
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名前 リア・ルイシェル
種族 ハイ・エルフ
職業 冒険者
冒険者ランク F
年齢 6
Level 21
HP 75/75
MP 7424520/7424700
筋力G
魔力S
体力F
敏捷C
幸運SS
スキル
魔力回復強化
固有スキル
感覚強化
大罪スキル
憤怒(無効)
称号
異世界転生者 多重人格 魔法創造者 憤怒 破壊の主
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MPの量がやばいのは、もう慣れた。けれど・・・レベルが上がるごとの上昇量がやばい気がするんだよなぁ・・・レベルの上がりもとんでもなく早いし。ウサギを数日間狩っているだけで10近くも上がるって・・・また今度お姉さんにレベルはどれくらいの頻度で上がるのか聞いてみないと・・・
そうして僕は、武器屋を見てまわっていたけれど・・・武器屋の主人たちはみんな僕を見ると魔力が少し濁るのだ・・・いくら小さいからって・・・そのせいでまだ武器を買うことが出来ないでいた。ただのショートソードを買うだけなのになあ・・・
お姉さんに紹介された武器屋は全てまわってしまったので、そこらへんをぶらぶら歩いていると、大通りから逸れた道の奥に、小さな剣の絵が書いてある小さな建物があった。まあ、これだけなら不気味で近寄らなかったんだろうけれど・・・不思議なことに、その建物の周りだけは魔力が濃かった。というよりも、大量の魔力が空気中を漂っていたのだ。だから僕は興味を持って、その建物に近づいていった。
「うーん・・・看板から見て武器屋なんだけれど・・・なんだか不気味だなぁ」
まあ、入ってみようか、と思ってドアノブに手を触れる・・・
「ひっ!?」
と、少しだけ、魔力が吸い出される感覚がした。ステータスを確認すると、200程吸い出されていた。
「・・・なんかやばそうだけれど・・・入ろっか」
再びドアノブに触れても・・・魔力は吸い出されなかった。僕は首を傾げながらも中に入って行く。
建物の中は外から見たよりもよっぽど広かった。といっても、日本のコンビニ程度の大きさしかなかったけれど。
中には、武器が陳列されていた・・・けれど、これまでの武器屋でみや武器と違って・・・魔力をまとっていた。
「これは・・・魔力を纏う・・・付与魔法・・・とは違う。なんだろう。魔剣とかそういうやつなのかな?」
ちょっと持ってみようと思い、手を伸ばす・・・
「触らない方がいいぞ」
「っ!?」
背後から急に声がしたので振り向くと・・・2mあるんじゃないかというくらいの身長の、ごついおじさんが立っていた。でも、魔力は濁ってはいない・・・
「それはかなり危険な魔剣だからな。それにしても・・・久しぶりに新しい客が来たと思ったら、こんなに小さいとはな。まあ、いい。ようこそ、我が武具店へ。ああ、店の名前はないからな」
そう言って、ごついおじさんはうっすらと笑った。
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次話からは更新時間を変えたいと思います。




