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◯ンタッキーから始まる非日常  作者: 雪狐@ちょいがんばる
10/12

2月13日(晴れ)

続いた。


 朝の微睡みの中、今日も布団が温い。

 暖房が壊れてからというもの、玉枝と寝初めて3日目。

 徐々に慣れていく自分と玉枝の保温効果も相まって、幸せな時間になり始めている。

 外が寒過ぎるのも原因だが。


 ふさりと首にもふもふがやって来た。

 少しいつもよりもふもふしている上に、毛の感じが滑らかだ。


 またリンスを大量に使ったな……。


 怒りといたずら心、1:9位で尻尾を弄ぶ。

 最近知ったのだが玉枝は朝が弱く、多少もふもふしたところで、起きない。


 つまりばれずにもふもふ出来るのだ!!


 「ん~んふふ、ひゃぁ~」


 ん?


 「あ~先はもぞもぞするので~止めて下さい~」

 「玉枝じゃない!」


 布団を跳ね上げ、飛び起きる。


 「おはようございます。玉枝のお姉さんの~秋葉ですよ~」


 「驚きました?」と布団にしゃなりと座ってしのび笑いをしている秋葉。


 「な、ななな、何で布団に!というかどうやって室内に!」

 「鍵は簡単に~、開けられますよ~」


 指をちょいちょいっと動かす真似をする秋葉。


 「使いが泥棒紛いの事してんじゃねーよ、ボケこのおたんこなす!」

 「ボケは傷つきますねぇ、ふあぁ」


 傷付いてる人は突然アクビなんかしないわ!

 自由すぎるぞこの姉妹は……。


 「出発は今日の午後からですよねぇ~。すこし早く着きすぎました~」

 「朝イチですけど!がっつり早起きって言えるからね!?」

 「朝は血圧上がるとしんじゃいますよ?」


 似た者同士な姉妹だな、まじボケてるのか素なのか分かりにくい上にやりずらい。

 

 「誰のせいで上がってると思ってるんですか!」

 「叫びたいお年頃なんですか~?」


 デジャビュをひしひしと感じる。


 「はいはい、で何でこんなに早く?」

 「玉枝が朝のゆき様はとても面白いと教えてくれたので」


 たまえぇぇぇぇぇぇ

 「玉枝ぇぇぇぇぇぇぇ!」


 「……うくっ……ふふ……よんだかっぶふ」

 「隠れ見てて、やり取り面白さにこらえきれてねーじゃねーか!」

 肩を震わせてうつむき笑う玉枝をこずく。


 「いやこんなに面白くなるとは、思いもしなかったよ。姉さん有り難う」

 「これくらいの演技ならまかせて~玉枝ちゃんの頼みだ……モゴモゴ」


 最後の一言は余計なことだったのだろう。玉枝が急いで口を塞いでいた。


 「玉枝……天誅!」


 どストレート枕1号ボールは玉枝の耳に直撃し、一時悶絶させた。

 秋葉さんは朗らかに笑っている。

 今日も忙しい日になりそうだ。

 

受験勉強があるのでどうするか、なやむ

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