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「俺たちの地球が甘やかされて大変です」

 今、俺の目の前に座っているのは一組の男女。

 中谷夫妻である。

 日曜だから当たり前に家にいて、それについては予測済みだった。

 だからこそ手みやげ、などという発想も出てくる。

 だがこれは予測がつかなかった。

 中谷家の家長、つまりは夫の方は異星人。

 つまりは地球外生命体であったのだ。

 だが色々なるほど、と納得できる状況でもある。


 ――イルンが現れて以降、そんなことばかりだな。


                   *


 最初の直感に従ってシュークリームを買い込んで川沿いの幹線道路を北に向かうこと五分。

 周囲の風景は、お世辞も風光明媚とは言えないな。

 行き交う車から吐き出される排気ガスのおかげで、靄がかかっているようにも感じられる。

「なんか……危ない道だな」

「ああ」

 龍馬の独り言に応じるのも業腹だが確かに危険だ。

 歩道の幅が極端に狭い。その横を大型トラックがビュンビュン飛び交っている様な有様だ。

 もっと安全な道順は……あるのかもしれないが、きっと案内するには不適当なほど入り組んでいるんだろう。

 だが、そろそろ目印のコンビニが……あった。

「あのコンビニに迎えに来てくれてるはずだ」

「んだよ。じゃあ、土産はそこでも良かったじゃネェか」

 実に龍馬らしい、後も先も何もかもを考えていない発言をスルー。

 突っ込み出すときりがない。

 そのコンビニは幹線道路沿いということで、かなり広い駐車場を備えている。その中央付近に所在なげに断っている、灰色の人影。

 ……まさか。

 帽子だけは色違いだが、黒の野球帽ではまったく意味がない。

 灰色のトレーナーに……それより薄い色の灰色の膝丈のパンツ。良くあんな服見つけてきたな、と逆に関心してしまうほどの地味さだ。

 地味すぎて逆に目立っている。

 俺たちが見分けやすいようにわざとあんな格好を――いや、そんな馬鹿な。

「あれか」

 龍馬なんか、そうそうに“あれ”呼ばわり。

 しかし注意する気になれないのは何故だろう。

「ま、まぁ、まず確認してみるか」

 幾らか早足になって、その人影に近付くと向こうもこちらに向き直った。

 間違いないらしい。

「あ、あの、中谷潤です」

 近付いていく内に、声が届くかどうかギリギリというところで、いきなり挨拶された。

 これで確定だが、何にしてもこのままでは距離が遠すぎる。

 とにかくもう少し近付いて――

「あ」

 気付いたときには変な声が出てしまった。

 見覚えがあったからだ。いや理屈としてはない方がおかしいんだけどな。

「何だよ」

「俺、知ってるわ。確か前にあったことがある……そうか、プールか」

 中谷潤が被っている野球帽。

 それが呼び水となった。

 俺たちが住んでいる市と、今訪れているこの市のちょうど中間当たりに県営の公園があって、その中に市民プールもある。

 何年前だったが忘れたが、何か取り囲まれている奴を助けた覚えがあった。

 その後、偉そうなことも言ったと思うけど、それは忘れた。

 あの時も、中谷潤はこんな風に野球帽を被って俺を見上げていた。

 褐色の肌に大きな黒い瞳。

 ただ、俺はあの時こいつを男だと思ってたんだよなぁ。

 だから偉そうに、何か説教したという記憶に繋がるわけだが……な、なんか今日のこいつ無茶苦茶、色っぽいな。

 瞳なんか潤みっぱなしだし。

「お、覚えててくれたんですか?」

「いや、正確に言うと今思い出した」

「何だ、お前ストーカー女と知り合い――」

 シュッ!

 ガッ!

 龍馬の鼻を狙った裏拳が、その右手に阻まれる。

 状況をまったく理解できていない発言に、即座に対応することが出来たのは、龍馬の馬鹿さ加減を信頼していたからだ。だからこそここから先の展開も想定済み。

 機先を制した俺は単純にこのまま力を入れ続ければ、不利な力の流れに追い込まれた龍馬を制することが出来る。

「す、ストーカー……やっぱりそうですよね……」

「大丈夫」

 こいつのこの反応も実は想定済みだ。

「確かに、俺もそう思った時はあったけど今はそう思ってない。龍馬にもその点は説明しておいたんだけど、龍馬だから仕方がないんだ」

「で、でも、そう思った時もあったんですよね……なんか、おかしな奴だと思われたのは間違いない……」

 

 ――あ、いかん。


 怒鳴りつけたくなってきた。

 このウジウジした態度は、ちょっと癇に障る。

 そういえばプールで会ったときも、怒鳴りつけていたような気がするな。

 しかし、今の俺はそんな衝動に身を任せるわけにはいかない。

 他に意識を割くと龍馬に押し返される。

 俺は龍馬との拮抗状態を保ちつつ、どうにかこうにか笑顔を作ると、

「――そこの所の詳しい説明を聞くためにやって来たんだ。そこで落ち込んだら、せっかく出した勇気がもったいないぞ。それと……」

 おれは左手に提げた紙箱を掲げた。

「シュークリーム、好きか?」

 それに熱心にうなずく潤。

 ……こ、これは。


 か、可愛いのかも知れない。


                       *


 埃っぽい幹線道路から二つほど角を曲がると、周囲は驚くほど静かな住宅街に変貌した。

 だが、それだけにロボットの工房のようなものがあるとも思えない。

 俺はそんな風に少し不安になったが、龍馬は特に何も感じていないようだ。

 いつものこと言えばそうだが、ことロボメイルに関しては少なくともただのバカではない。

 一週間ほど、こいつの行動もつかめていないし、何か別ルートから情報を掴んでいるのか……

「あ、ここです」

 そうやって、少し考え込んでいると唐突に潤が一軒の家を指し示した。

 庭付き一戸建て。

 どちらかというと洋風の二階建てで、少し広めのガレージがある。

 一見、普通の家にしか見えないな。

 ロボットの工房は別にあるのか……そういえば、

「イルンはどうしてるんだ?」

「あ、今はウロウロされるとややこしくなると思ったので、この家から出られないように設定してます」

 なるほど。

 その判断はもっともだし、この家にロボットがあることもわかった。

 ……しかし、いったいどこに?

「じゃあイルンの本体はどこだ?」

「が、ガレージ……です」

 龍馬の直接的過ぎる質問に、潤は怯えたように答える。

「ガレージ? あそこに? そもそもどうやってロボットの部品パーツを……」

「落ち着けよ龍馬。それを今から説明してくれるってんで、俺たちはここまで来たんだろ。今動いてる流れに逆らうな」

 俺は性急に話を進めようとする龍馬を何とか押しとどめる。

 それは、ここまで来て慌てる必要性がないと感じていたのも確かなのだが、それ以上に潤がもの凄く怯えている。

 それでも道場代表と言うことで、龍馬の同行を許してくれたのだから、ここでこちらが自重しないとさすがに男がすたる。

 ……というか、後から功児さんに知れたら後が怖い。

 あの人最初から、ストーカー扱いについては懐疑的だったからな。

「あ、あの、説明はもちろんするんですけど、その前に両親が挨拶をしたいと……」

 もっともな提案だ。

「ほら、行くぞ」

 

 ――で。


 俺は初めて星間結婚の実状を目の当たりにすることになる。


                     *


 およそ二十年前。

 ……確かそれぐらい。

 異星人が地球に接触してきた。その目的はもちろん侵略ではない。

 地球を航路途中の寄港地として期待しての接触だった。

 もちろん大混乱になったらしい。特に宗教関係がかなりやばかったらしいが、異星人が当たり前に持っている超光速航法とそれに付随する科学技術。

 具体的に言うと半永久的にエネルギーを供給する「三日月機関」が“開星”の決め手となった。

 ちなみに「三日月機関」という名称は日本名である。

 その事からわかるように、それをきっかけに地球上に世界政府が設立されたりはしなかった。

 それぞれの国が、勝手に異星人と交渉を始めたのである。

 何しろ相手いせいじんは最初は地球を寄港地としてしか認識していなかった。その為に求めることは星間船の乗員の慰安であり、要は観光地として魅力があればいいということになる。

 そうであるなら世界どこの国でもほとんどハンデはない。

 何しろ開星したばかりで、異星人にしてみればどこに降りても物珍しい風景ばかりだったのだから。

 地球全体が観光地そのものとなったのである。

 図らずもこれを後押しする形となったのが「三日月機関」だった。地球上で使用されていたどのエネルギー機関よりも効率的で、しかも無公害という優れもの。

 環境保全のためには、これ以上無いというような夢のような機関だったのである。

 異星人達は――彼らも地球で言う国連のような組織はあるが統一政府があるわけではない――保養のみならず純粋に観光目的で訪れ始め、その観光資源を守るために最適な機関を供給していく。

 理想的な循環がここ出来上がってしまったわけだ。

 しかも異星人とは言っても、みかけは地球人とさほど変わらなかった。見かけだけではなく、中身もそんなに変わらないらしい。

 進化の収斂作用とか聞いたことがあるから、理由はきっとそれなんだろう。

 そういった見かけ上のハンデが少なかったためか、僅か数年で保養と三日月機関の交換だけに留まらず、より濃密な交流と文化を含めての貿易が始まった。

 目の前の夫婦は潤の見かけ上の年齢から考えて、ごくごく初期なのだろう。

 もしかしたら日本で最初なのかも知れない。

「これはこれは、こんにちわ。俺が潤の父親であるところのアマンバです」

 見かけは本当に地球人と大差ないように見える。

 そして娘と同じ褐色の肌。

 不思議な色合いながらも、概ね緑っぽい瞳。頭髪は……黒でアフロヘアのように見えるな。

 年齢不詳なのは仕方がないとして、あまり体格は良くない。

 ……ただ笑顔が素敵だ。

「ごめんなさいね。ウチの人、まだまだ日本語が不自由で」

 これだけ話せれば十分だと思います、推定潤のお母さん。

 こちらは普通に日本人らしい。

 少しふくよかで、髪をひっつめ、何故か割烹着。古き良き時代の「日本のお袋」をビジュアルで表現すると、きっとこんな人になるんじゃないだろうか。

 手みやげのシュークリーム、手際よくさらに取り分けて、コーヒーの用意などもしてくれているらしい。

 うむ。

 普通のお母さんだ。

 潤はと言うと、着替えてくると言って自分の部屋に行ってしまった。

 女の子とはそういう行動をとるものなのだろうか?

 謎な行動に思えるが、それを指摘できるほどの経験値は俺にはない――俺にはないんだ。

「気を遣わせてしまって、かえって申し訳なかったわね。娘の話だと、何だか迷惑をおかけしたみたいなのに。わざわざ来て貰うなんて……あの子はまったく」

 何というお母さんちから

 それはともかく、ある程度は事情を知っているらしい。

 だが、こちらから質問して藪蛇になっては色々面倒だ。

 ここは沈黙と愛想笑いを選択しておこう。

 龍馬は――アマンバさんを遠慮のない視線で見つめているな。こちらも黙っている分には構わない……

「おじさんは、ラグスの人か?」

 油断していたら突然に龍馬が突撃した。

「おや。俺の生息地を知ってやがりましたか。その通りでした」

 ……この父親の元で、潤はよく日本語が乱れなかったな。

 しかしラグス。

 ロボメイルに使用される元の兵器は、確かこの星が発祥だったはずだ。

 俺は、その技術については色々調べもしたけど、どんな異星人が作っているのかまでは知らなかった。なるほどラグス人とはこういう人なのか。

 思わず俺も改めて、アマンバさんをしげしげと眺めてしまう。

「……話を変わりまして」

 俺たちの視線に動じることもなく、アマンダさんが大胆に話題変更を要求してきた。

 いや、そもそも会話らしい会話も行われてなかったので、この前振りはそもそもおかしいのだが。

「野田さんはどちらの野郎ですか?」

 ……何か微妙に喧嘩を売られている気がする。

 しかし考えてみれば、俺は娘を訪ねてきた見知らぬ男でもある。

 異星人とはいえ父親と敵対するのはうちゅうの倣いなのかもしれない。

 俺は覚悟を決めて、右手を挙げると同時に、

「俺です」

 と宣戦布告するような心持ちで返事をする。

 そうするとアマンバさんは、先ほどの意趣返しでもないだろうがしげしげと俺を見つめてきた。

 なんだか妙な間が生まれる。

 その間に、お母さんがシュークリームとコーヒーを並べていった。

 それでも俺の観察は終わらなかったので、気にしないでコーヒーに手を伸ばす。横の龍馬は完全に他人事と割り切ったのか、ほとんど一口でシュークリームを飲み込もうとしていた。

「……良かったです。野田さんはとても健やかそうだ」

 体感時間で三分以上も経った頃だろうか。

 アマンバさんが、突然そんなことを口にした。

 健やか? ……あれだけ長い間観察していたのは俺の健康状態を見るため?

「野田さんの瞳に是非とも刺したいものがあります」

 突然のスプラッタ宣言。

 一瞬、腰が浮きかける。

「見てもらいたいものがある、でしょ、あなた」

 そこに奥さんからのフォロー。

「おお。そうでした。これを刺してください」

 おい、間違ったままだぞ。

 と、突っ込みたい衝動を抑え込んでアマンバさんがテーブルの上においた“何か”に目を向ける。

 かさばるものではなく、何かの書類?

 いや、写真かな?

 さらにじっと見つめると――

「レントゲンの写真?」

 思わず口にしてしまったが、このモノクロさ加減と一見で心得のない者を跳ね返すツンデレ具合は、まず間違いないだろう。

「ピンポンです。ここに目を置いてください」

 目に関する慣用句だけ無茶が過ぎるような気がするが、言われるままに注目する。

 とは言っても、俺は医者でも何でもないのでいくら見たところで、このレントゲン写真から何を読み取ればいいのかわからない。アマンバさんが指し示したところをいくら見ても、それが覆ることはないだろう。

「なんですか?」

「これは潤の子宮でした」


 …………………………え?


 ついに俺は時間停止能力者にめぐり会ったらしい。

 確実に心臓が止まっていた自信がある。

「このように、潤の子宮もとても健やかです。子孫繁栄ドンと来いでした」

 だが能力者は自分自身の能力の影響を受けないらしい。

 平然と話し続けやがる。

 な、何だ?

 何が起こっている?

 救いを求めて、このずれまくった異星人の伴侶に目をやるが――俺の視線の意味がわからないというように小首をかしげられてしまった。

 ……そうだ。

 この人は、異性間結婚を日本で最初に敢行したほどの猛者でもあったのだ。

「ですから気兼ねなく、潤と仲良く――」

「何……言ってるの?」

 潤の声が聞こえてきた。

 紛う事なき怒りの波動と共に。

 部屋の入り口――そういえばこの部屋は客間なのかリビングなのか――に青いワンピース姿の潤が立っていた。頭部にはティアラのような凝った装飾のカチューシャ。胸元にはシルバーのネックレス。後は両の手の中指にリング。ブレスレットもしてるな。

 わざわざ着替えて着たらしいが……家と外とで格好が反対じゃないか?

 ――いや、今はそれどころじゃないか。

 異星人とはいえ人の親。さすがに娘が激怒しているのは肌で感じたらしい。

 どこか感情の読めなかったアマンバさんから、はっきりとした動揺が伝わってくる。

 潤はツカツカと歩み寄ってきて、テーブルの上のレントゲン写真に目を向ける。

 そして、そのまま首をかしげた。

 どうやら、娘の方は健やかに育っているらしい――子宮が、って事じゃないぞ念のタメ。

「野田さん、神谷さん、準備できたからカレージ来てください」

 今までとは打って変わった強い口調。

 もちろん俺は一も二もなく、潤の言葉に従った。

 ああ、龍馬の襟首を握りしめて従ったとも。


                    *


 中谷家のガレージの最大の特徴。

 車がない。

 あとから聞いた話によると、ガレージが付いた家を買ったというだけで、元々車は持ってなかったらしい。免許も誰も持ってないらしい。

 それならそれで来客用にスペースを空けておいて損はないと思うのだが、どこの家でも一人娘には甘いらしい。シャッターの閉められたガレージ内部はすっかり魔窟の雰囲気だった。

「あ、パパ!」

 そんな雰囲気を堪能する前に、俺の眼前にイルンがいきなり飛び込んできた。

「ママったらひどいの! いきなり家から出れないようにされて、今日は部屋から出るなって! パパが来るなら私もお出迎えしたかったのに!!」

「今、あなたが出ていったら騒ぎになるのは説明したでしょ!」

 何か言い返そうと思った矢先、潤に先手をとられてしまった。

「なんで? 私とパパはちゃんと試合をして勝っただけでしょ? なんで隠れなきゃいけないの?」

「勝ち方が問題だったの。まったく、何であんな事に……それにあなただって、あの日は大人しく帰ってきたじゃない」

「それは……石丸さんの眼鏡が怖かったから」

 その気持ちはわかるが……なんて人間らしい奴なんだ。

 しかし潤が聞き捨てならないことを言ったな。

 もしかしてあのパワーは潤が意図したものではなかったのか?

「おい、あんた」

 龍馬がさっそく食いついてきた。

 それに驚いたのか潤が俺の後ろに隠れ、イルンがそれを庇うように龍馬の前に立ち……ではないけど視界を塞ごうとする。

「……何もとって食おうってわけじゃねえよ。それにもうストーカーとも思ってねぇ。未だにパパだのママだの言い続ける神経はどうかと思うが……」

 あ、そこ突っ込んじゃうか。

 背後から明らかな動揺の気配が伝わってくるが……知らぬふりを続けてやるのが人情だろうな。

「何言ってるの! パパはパパだし、ママはママよ!」

 ますます俺の背後が追い込まれていく。

「わかったよ。もうそこにはこだわらねぇ。実際、あんたが鉄に惚れてくれたのは有り難く思ってるんだぜ。何しろ、こんな設備とコネが出来たんだ」

 そう言って龍馬は、ガレージの中央でクルリと一回転。

 確かに――

 まず目の付くのはガラス柱の中に収められたイルンの本来のボディ。当たり前だが周囲を漂っているイルンとうり二つだ。顔の部分だけが無機質なセルロイドのような光沢を放っている。

 その周囲にはガラス柱から伸びるコードと接続されている各種機器と三面のモニター。

 イルンの調整機器と見て間違いない。

 その周囲には簡素ながらも重厚な拵えの棚が幾つも並べられていて、ロボットのパーツが綺麗に分類されて並べられている。

 さすがに装甲は少ないが……駆動系に――あれはビキアン社のジェネレーター? 最新モデルではないが、あの特徴的な星形の形状は見覚えがある。

 圧倒的に多いのは電子頭脳の基盤かな? イルンの性格はこの試行錯誤の果てに生み出されたのか。

 他には工具の数々――さすがに武器の類は見あたらないな。

 それでもはっきりわかることはある。

 こんな設備、個人で揃えるのは――無理だ。


                     *


 そもそもロボメイルに使用されている大元のシステムは、当たり前に兵器である。

 複雑な訓練もいらず。手術の労もなく身体を強化でき、力の大元で費用もかかっているロボット部分は戦地で壊れることはないからコスト的に負担も少なく戦線復帰も容易。

 つまりは、国民皆兵状態の時に高レベルで均一化した兵士を揃えるのに有効なシステム――らしい。

 で、国民皆兵状態は宇宙の常識らしいのだ――これがまた。

 これについては異星人が接触してきたときに、こんなやりとりがあったと噂されている。

 あくまで都市伝説の範囲にとどめられているが、ロボメイルに興味を持っている地球人は結構な確率でこんな話を信じていた。

 曰く、開星を求めてくる異星人相手に、ある地球代表がこう言ったそうだ。

「我々の歴史は戦争の歴史です。そんな野蛮な生命体がそちらの組織に参加してトラブルにはなりませんか?」

 それに対して、こちらに開星を求めてきた異星人――具体的にはオレ星の一地方の代表らしいが――

は、肩をすくめながらこう返したそうだ。

「寄港地に選ぶぐらいですから、その点はご心配なさらぬよう。あなた方は非常に温厚な方々であると我々は認識しております」

 これを実際に聞かされた地球代表がどんな表情を浮かべたのか、残念ながら噂話レベルでも伝わっては来ていない。

「ここからはオフレコに願いたいのですが、あなた方が使用しているデーターベース……なのでしょう? 無作為に放置されている情報の数々を我々も利用させていただきました」

 ……と言ったかどうかわからないが、今の地球でものを調べるとなったらWWWから始まる例のアレを使わない手はない。

「我々の認識で、もっとも“戦争”に近いと思われるこの星での……戦いは西暦という歴史の数え方で1900年代初頭に起こった戦いですかね」

 これは実際に代表が発言したらしい。

 その時の地球代表の反応が伝わっていないのは何とも残念なことだ。

「……しかし、それならば我々の陰惨な手法と何度も何度も同じ事繰り返す愚かさもご存じのはずだ」

 どうも地球代表には、ペシミストが紛れ込んでいたらしい。

 もはやペシミストの範疇を振り切っているように思えるが、これに対する異星人代表の答えがかなり斜め上だったらしい――そしてそれは日本にもある程度、責任があった。

「あなた方のその自星史観、我々もまったく知らないわけではありません。ですが、そういったあなた方の自己評価に接するにあたって、我々は何とも複雑な感情を抱いてしまうのです。今まで、我々はその感情に名前を持っていなかったんですが、そちらの日本という国に丁度良い言葉が発生していました」

 もちろん、代表に日本人は含まれていなかった。

 だが異星人代表は、特に気にする様子もなくその先を続けた。

「あなた方のそれは“中二病”です。我々はそこに全くの脅威を見出せません。なんというか……これからも頑張っていただきたい――色々と」

 

 ――“中二病”


 この恐るべき病に地球人が全員罹患しているという、むごい言われよう。

 やりとりが真実だったとしても、公表できるわけがない。

 しかし代表の一人が、かなり早い時期に日本人の知り合いに言葉の意味を尋ねたのは間違いないらしい。なにしろロボメイル戦が成立したのは、この会談から間もなくといっても良い、開星後ほどなくのことだったからだ。

 兵器として運用されていたシステムを娯楽に変換。

 おどろおどろしい伝承を適当にアレンジして、娯楽エンターテイメントに変換してしまったように、日本人はまたもやらかしてしまった。

 ロボットアニメという、アニメの分野の中でもガラパゴス的に発達してきた文化があった影響も大きい。

 ロボット同士のタイマンバトル。

 実際にそれをスポーツにしてしまったアニメもあることが幸いしたのか――災いしたのか。

 そんな過程を経て成立したロボメイル戦は受けた。

 徹底的に異星人に受けた。

 日本が異星人の寄港地として大人気となり、ロボメイルのための技術がどんどん輸入され、三日月機関も過剰なほど供給されることとなった。

 だが――


                     *


 ――個人でこれだけの設備を揃えるのはさすがに無理。

 という、そんな当然の疑問に対する潤の答えはこうであった。

「私の叔父が部品を……ええと、横流ししてくるんです」

 言葉を選んでそれか。

 と、突っ込みそうになったがそれは置いておく。

 代わりに尋ねたのは、

「それは父方の叔父ということで良いのか? それで、独身?」

 ラグスに結婚制度があるのかは、この時点では不明である。

 その問いかけに、潤は驚きに目を見開いて、

「どうしてわかるんですか?」

 と肯定した上で、疑問を投げかけてきた。

「独身の叔父はろくなもんじゃない」

 強い断言と実感を込めて答えると、潤も視線を下に落として力なくうなずいた。

 その仕草で、このガレージの有様がすべて潤のせいではないことも伺える。

 事情が段々と明らかになってきたぞ。

「それにしたって……なんで女がいきなりロボメイルなんだ?」

 タチの悪い圧力団体に聞かれたらただでは済みそうもない発言だが、一般的な感情としては妥当なところだろう。

 操縦者(フレームもエンジニアにも、ロボメイル関係で一線級で活躍する女性の姿は未だ見あたらない。

 それこそ潤のような立場ならいるかも知れないが、まだまだ女性には敷居が高い――いや、そもそも女性が興味を惹かれない競技なのかも知れないな。

 ロボットアニメは、そもそも女ウケが悪いし。

「そ、それは――野田さんが、好きだって聞いたから」

「何時だ?」

 俺が言葉を挟む間もなく、龍馬が即座に尋ね返す。

「その……前に会ったときに」

 前ということはプールで会った時だから……結構経つな。

 しかし、あの時オレは何を言ったんだ?

「しかし、こいつは合身できないんだぜ――ちょっと前までは」

 イルンに睨まれて、龍馬が言葉を添えた。

「それは……わかったんですけど、その時にはもう叔父さんが止まらなくて」

「それがなんで家族ごっこになった?」

「ちょっと神谷さん! 家族ごっこってなんですか!?」

 イルンまで参戦した。

 これは放置しておくと、話が前に進まない可能性がある。

 だが、龍馬が尋ねたことは俺も確認したい部分でもあった。

 その一瞬の逡巡が、相変わらず俺の背後に隠れたままの潤にも伝わったのだろう。

「あ、あの……最初は野田さんにどんなロボメイルが合うのか調べようとしたんです」

 何だかちゃんと説明を始めようとしていた。

 どうやら、こんな風におどおどしてはいるが、電話をくれた段階で色々覚悟を決めているようだ。

 そうとなれば、もう少しは潤を気遣ってやりたい。

「潤、ちょっと待て。とりあえず座れる場所ないか? あとイルン。しばらく俺に潤の話を聞かせてくれ。お前がチャチャ入れると、話が進まない。龍馬がどんなに龍馬でも、しばらく我慢してくれ」

「おい、そりゃあ、どういう意味だ?」

「あ、そ、そうか。椅子を――」

「パパがそう言うなら……」

 一斉に答えが返ってくる。

 ……ちょっと頭痛がしてきた。


                       *


 潤は調整機器の前の定位置に。

 俺たちは家から持ってきた椅子と、コーヒーの入った紙コップ――気付かなかったがガレージにはコーヒーサーバがあった――が用意された。

 そこから始まる、潤の時系列に沿った説明。

 まず俺と会った。その時にその――まぁ、俺に対して好意的な感情を抱いたらしい。

 それで、その時に俺がロボメイルについて熱く語ったようだ。

 確かその頃には……素質のあるなしは判明していたのかな?

 それによって、内容が“夢”か“愚痴”なのか変わってくるが、その後の潤の説明を聞く限り多分“夢”の方じゃないかと推測できる。

 そこでロボメイルに興味、どころか存在を初めて知った潤はロボメイルについて調べ始めた。

 幸か不幸か、ここで登場するのが“例”の叔父。

 子育ての苦労を知らない奴は、徹底的に身内の子供に甘くなるらしい。

 孫が可愛いのと同じ理屈だ。

 元々、ロボメイルのシステムに携わる業種に付いていたことも、甘くなる原因だろう。

 これでもかと潤に英才教育を施したらしい。

 潤はそれによってシステムを理解し、俺にこっそりプレゼントでもするつもりで俺の適正を調べ始めた。

 そこに異性の科学力が使われたかどうかは定かではないが、情報の正確性は説明するまでもないだろう。

 そして俺のロボメイルへの適正が全くないことを知った潤は色々な意味で八方ふさがりになった。

 ロボメイルを作ったら会いに行こうとか、そういう願掛けもしていたらしい。しかし完成したとしてもロボメイルと合身できない俺のところに持っていったら、イヤミにしかならない。

 その一方で、姪がすっかり自分の味方だと思いこんだ問題の叔父の甘やかしは留まるところを知らず――斜めに見れば、それはそれで虚栄心を満足させようという自分の欲望でもあったのだろう――機材だけは潤沢に与えられる。

 そうやって潤の手元には、

「使い道のない野田鉄矢おれの情報」

「使い道のないロボメイルの機器」

 が溢れることとなり……


                      *


「まぁ、だからといってそれが全力で妄想を注ぎ込める言い訳に出来るかというと、そんなことはないわけだが」

 聞くだけ聞いておいて、龍馬の第一声がこれである。

 しかしストーカー呼ばわりは止めたようだ。

 もっとも、これに関しては俺も大きな事は言えない。

 完璧にストーカーだと思っていたのだから、ここで偉そうにも振る舞えない。

「そ、そうですよね。気持ち……悪いですよね」

 しかも当人が自覚してるし。

「だ、大丈夫だから。今回のは事故。不幸な事故。俺はそんなに女の知り合いいないけど――」

「抵抗は止めてゼロと言え」

 この龍馬(バカはあとでシメる。

「――道場うちの師範代は、女の子にはありがちな話だとも言っていたし、実際会ってみて、潤がそんな奴じゃないことはよくわかったよ」

「……女の子の知り合いゼロ……なんですか?」

「そうですよパパ。そこは大事なところです」

 あれ?

 今、俺結構良いこと言ったよな。

 なんで、そこに食いついてくるんだ。

 それも親娘共々。

 そんな脱線の気配を龍馬が遮った。

「わかった、わかった。そのあたりのラブコメは俺がいないときに存分にやってくれ」

 そういう突っ込みを期待していたわけじゃないんだけどな。

 しかし、このラブコメパートに関しては確かに俺が何とかしなければいけない。

 潤の気持ちは今更確認するまでもない。

 かといって、

「好きだ」

 と言われて即座に、

「好きだ」

 となるわけもない。

 そうとなると、俺は現状でどういう態度をとるべきなのか……

「それよりも、今の話であんたの技術と、部品(パーツの出所は確認できた」

 しかしそんな俺の葛藤には構いもせずに龍馬が話を先に進める。

 いや、これは先に進んでいるのか?

「そこで相談だが、俺のロボメイルを作ってくれないか?」

 見事に脱線した。

「おい龍馬。お前の今日の役目は“道場代表”だぞ。あの事件はどういう理由で起きて、その原因はなんだったのか。お前がロボメイルに詳しいから連れてきたんだ。本当なら俺一人で良いところを……」

「それは建前だ」

 はっきり言い切りやがった。

「もちろん、それはそれとしてちゃんとやる。師匠達には『事件は不幸な事故でイルン共々、道場に悪意があってやったことではない』――これでいいんだろ?」

「そりゃ……」

 いいのかもしれないが。

「当たり前じゃない! 私はそもそもパパの強さを証明するために訪ねていったのよ」

 言い淀んだ隙にイルンが噛みついた。

 ええい、相変わらず落ち着きのない。

 だが、龍馬はそれに噛みつき返しはしなかった。

 それどころか逆にイルンを褒める。

「それはよくわかった。ああ、強さの部分な。あれは本気で感心した」

「そ、そう?」

 なんというチョロい人格設定だ。

「パパと私が合身したら、あんなのは当たり前だけど」

 胸部装甲板を張り出しながら、イルンがふんぞり返る。

 そういえばここにも疑問があった。

「そういや、イルンはなんでいきなり俺のところに来たんだ?」

 潤に訪ねてみると、

「それは……多分、私のミス」

「ミス?」

「作っていくウチに、やっぱりコミバと会話ぐらいはしたくなって……そうなると基礎OS入れる事になるでしょ?」

 そりゃそうだ。

 一からOSを自作――しているところもあるかも知れないけど、素人がそこまですることはない。

 というか、素人がロボメイルの基礎OSに触れること自体が希だろう。

 そして、元々が軍事用の基礎OSにはもちろん戦闘用の思考ルーチンが含まれている。

「……それでも、イルンに戦わせるつもりはなかったから、ロボメイルの試合は目に触れさせないようにしてたんだけど」

「まったく、ママは酷いわ」

「それがなんで……」

「夜中にここでドラマ観てたの。その……」

「ああ『あれはサン六丁目探偵事務所』か」

 突如、龍馬が割り込んでくる。

 タイミング的にフォローのはずだが、何だかわけがわけがわからない。

「それは何だ?」

 素直に尋ねると、龍馬もそこでごねたりせずに珍しく素直に教えてくれた。

「深夜ドラマなんだけど、それだけにかなり自由な作りでな。突然登場人物の一人がロボメイル観戦にはまった。多分、一話限りのことだと思うけどな」

「え?」

 言っては何だが、ロボメイルはまだまだマイナーだ。

 そんな無茶苦茶設定、シナリオを通す方がどうかしている。

「ええ。それをイルンに見られて……喧嘩になって――気付いたときにはもうイルンがいなくなってて……」

 潤の瞳が、また俺を誘うように潤む。

 ど、どうかなってしまいそうなほど色っぽい……そういえば何才なんだろうか?

 同年代だとは思うが。

「そう! 私はあの時、自分のあるべき姿を思い出したの! パパのために作られた私は、パパとともに強くなるべきだって! だからパパとS……」

 その瞬間、潤の手がキーボード上を走った。

 たちまちイルンが大人しくなる。

 なんという教育ママ……というか、これは確実に俺たちが悪いな。

「こんな言葉覚えさせたの……野田さんなんですか?」

 案の定、矛先がこっちに向いた。

「いや、俺じゃなくて龍馬……」

「俺にイルンの相手をさせたのはてめーだろうが」

「そんなことだけで、全部俺のせいにされてたまるか」

 男二人のなすりつけあいが始まったが、なぜか潤は俺ばっかり睨んでいる。

 おい「パパが悪い」とか言い出すんじゃないだろうな?

「……じゃねぇや。こんな話はどうでも良いんだ。さっきも言ったけど、あっと中谷つったか」

「は、はい」

 龍馬のガラがいきなり悪くなるが、今回ばかりは感謝だ。

 俺にはまだ覚悟が足りない。

「さっきも言ったけどよ。俺のためにロボメイル作れるよな?」

 いきなりタチの悪い絡み方をしやがる。

「えっと……イルンを作るって事ですか?」

 だが潤は怯えながらも返事をした。

「ちげーよ。別にそんな風に女性形に作る必要はない。スタンダードに作ってくれ。中身はイルンと同じで」

「でも、それは……OSがやっつけになりますけど」

「あのパワーを生み出しているのはOSなのか? 俺にはそうは思えないけどな」

「なるほど――そういうことですか」

 潤もようやく龍馬の目的を理解したようだ。

 しかし、やはりこの龍馬の申し出には色々無理がある。

「潤、断りたかったらちゃんと断って良いんだぞ。そもそも龍馬、何から何までタダでよこせって言うのは、いくらお前でも無茶が過ぎるだろ」

「言い方が相変わらず引っかかるが……それでも、俺はあのパワーに惚れたんだよ。それがあの事故のせいで世に出せないのは間違ってる。ロボメイル界がもったいない!」

 不自由な日本語だが、言いたいことはわかる。

 潤もそれに感化されたのか、前向きな言葉を口にした。

「……その、パーツについてはあまり気を遣っていただかなくても……どうせ叔父が持ってくるし、今からでもイルンをもう一体作れるぐらいはあります。装甲板は無理ですけど」

「だから、外見は良いんだって」

「――潤、本当に良いのか?」

 俺はもう一度確認する。

 すでに前向きになっているようだが、龍馬の熱に当てられているだけの可能性もある。

 一度冷静にさせるためにも、間をとった方が良い。

「鉄、いい加減――」

「いえ、やってみます」

 なるほど。

 潤んでいた瞳が、今ははっきりと燃え上がっている。力の向きは極めて上向きだ。

 きっかけは俺だったかも知れないが、潤はもうロボメイルが純粋に好きなんだな。

 そうであるなら、俺だって未だにロボメイルは好きだ。

 イルンとの合身姿は表に出せなくなったけど、まだ高校生の俺たちが――

「潤、ところでお前幾つなんだ?」

「え? 15ですけど」

 突然の質問に戸惑いながらも答えが返ってくる。

 年下だったのか。

 だが、これで全員ティーンエイジ。

 そんな幼い俺たちが、ロボメイル界に革命を起こせるかも知れない。

 それに俺はダメだったけど、潤の才能をここで眠らせておくのは、どう考えてももったいなさ過ぎる。あれだけのロボットを作り出したのだから。

「俺も協力させてくれ」

「何だぁ?」

 龍馬が素っ頓狂な声を上げるが、潤は不思議そうに首をかしげていた。

 最初から俺が協力すると考えていたんだな。

 確かに、この龍馬(バカと潤を二人きりにする選択肢はあり得ない。イルンはいるだろうけど、コミバじゃ意味がないしな。

 やれやれ、と心の中で呟きながらも俺は胸の内で熱が甦ってくるのを感じていた。

 

 ――それが、かつて失ってしまった夢の熾火だとしても。


ようやく、設定部分が説明できました。

なんかもっとサクッと書けると思ってたんですが、何かひどく苦労してます。

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