☆1☆ 炎の獅子龍
初めまして!西・G・瞬と申します。変わった名前なのは、インパクトと覚えやすさを考慮(?)しての事です!連載必死こいてガンバリます!!
今は2101年、カードゲームは人気絶頂で世界中の人々の共通のツールだ。人も国もカードゲームの強さ、それが全ての世界。そんな中、このオレ火斑炎もカードゲームをしていた。その名も『ブレイブリーダー』!!ちなみに、こういう事もカードバトルで決めている。
「今日の補習、意地でも受けさせます!覚悟、火斑!」
「いいぜ、数学の補習なんざ勘弁だからな!!」
このカードゲーム時代、補習や授業に関する事もカードバトルで決める!
「「IT'S LEADING TIME!!」」
このゲームのルールを説明しよう。使えるカード数は50枚、どっちかのストックをゼロにするかデッキが切れるかで勝敗が決まる。どこぞのカードゲームに似てる感はあるだろうが、結構新感覚なもんをいろいろ持ってるんだぜ!
「先攻はワタシ!風のモンスター、『ウコッケ』出陣!」
このカードゲームには、モンスターに七つの属性がある。火・水・雷・土・草・風・氷の七つだ。これには無論、相性ってのがある。でも、オレはそんなの関係ないね!
「さぁ、オレのターン!火のモンスター、『ヒーニャン』出陣だ!」
さぁ醍醐味のバトル、と言いたいがオレのモンスターのパワーは先生のを下回ってる。このバトルで重要なのは、パワーなのだ。『ヒーニャン』は2000、『ウコッケ』は3000。返り討ちに遭うハメになる。そこで使うのがこのゲームの第二のポイント、『サポート』だ。
「サポート!『紫炎の鞭』、コイツは自分の火のモンスター1体のパワーが2000上がる!!そして火の十八番、『強化』も発動!パワー5000に膨れ上がったあっ!」
『強化』はオレの火のデッキの十八番、火のモンスターに備わる独自の力。出陣時、自分のパワーを上げる事ができるのさ。へへん、周りのヤツら大注目だ。
「攻撃!ヒーニャン、いけっ!」
「うぐぐ、ウコッケで対応します」
ドオオンッ
これでウコッケは墓場へ、・・・!?
「ははは、風のモンスターの『回避』を忘れてないですよね?」
「『回避』は風特有の力、バトル後に自分の手札へ戻る・・・」
オレのターンはこれで終わり、先生のターンに入った。
「さて、ワタシは風のモンスターを2体出陣させます」
先生は『ウコッケ』と『疾風の小忍者』を出陣させた。そしてターンを終え、再びオレのターン。
「おお、コレだよ~。はっはは~!先生も終いだな!!」
オレのメインモンスター、その姿を戦場に!
「ヒーニャンをコストに、来い!『ヴォルカニック・レオン・ドラグーン』!!」
「火のスターカード!?」
ズズ~~~ン・・・
何度見てもイケてる、その獅子のような顔立ち。でもイケてるのは顔だけじゃねぇ!
「ヴォルカニック・レオン・ドラグーンの効果!出陣時、相手のノーコストモンスターを2体まで指定破壊ができる!!これで先生の場はガラ空きになる!」
ズガガァアン!!
「なんという制圧力、これがスターカード・・・」
そして火の十八番、『強化』でパワーは+4000でパワー10000!もう止まらない、勝てるぞ!攻撃して先生のストックを減らしてやる!
ドッゴオオオォン!
「残りストック2、先手がコレとは予想外すぎますよ・・・。でもね、リバース使用!」
『リバース』はこのゲームの第三のポイント、相手を惑わすウザいカードだ。
「『黒風デブリムの舞』。これは自分のストックが減った時、デッドに風のモンスターがいれば全て復活させる事ができます!!」
「なにぃい!?」
ババン!
「先生は手数勝負か?」「スターカードのコスト要因だろ」「そうそう」
ギャラリーがざわめいてる、オレはコレがイヤであまりバトルを人前でしないんだ・・・。
「ははははハハハハ!!火斑ァ、コイツで負ける事を誇りに思いなさ~い」
まさか、先生も出すのか!?
「2体のモンスターをコストに!突風の槍使い、『閃槍王子ジュリィノ』を出陣!!」
ジャキィ・・・ン
風のスターカード、ジュリィノの効果って何なんだ!?パワーは10000、オレのヴォルカニック・レオン・ドラグーンに引けを取らないパワーだ。
「攻撃です!攻撃時、相手の手札を全てデッキに戻してシャッフルさせる。その後相手は次のターン、カードを3枚引く」
なぁああ!オレの手札がっ・・・。しかも、『回避』で・・・。
「火斑、これが風の強み。バトルでは負ける事は、無い!そしてサポート!『黒風デブリムの鉄鎚』、これはダブルコストの風モンスターが『回避』で手札に戻った時、相手のストックを1にする!!」
そんな、そんな事されたら・・・オレのストック・・・無くなっちまうだろうが・・・。
「先生スゴイや、そんな強いとは知らなかった。でも諦め悪いの知ってるよ、な!!」
オレは思い切ってカードを引く!これが勝敗を分ける、来てくれ!
サッ
「うおおおおおっっ!!!サポート『豪炎の獅子の面』!コレはアイツを復活させる唯一の代物だ!」
「まさか引いたのか、そのカードを!?有りえない、なんて強運!?」
「復活!!ヴォルカニック・レオン・ドラグーン!!そして攻撃だっ!」
先生は確実に、リバースを仕掛ける。さぁ来い・・・。
「リバース『黒風デブリムの妨害』!風以外の属性の相手モンスターの攻撃を強制終了させ」
「こっちもリバース!!『ツインバーナーM』は自分の火のモンスターにリバースを仕掛けられた時、そのリバースを無効化して・・・2回攻撃を行える!!」
「バ、バカなぁあああああっ!??」
ズドドドドドドド、ドガアアン!!
先生はバトルに負けたのを認め、補習をナシにしてくれた。その後オレはクラスの皆と閉校時間までずっと、"ブレリー"をやり込んだ。
今回の重要用語
モンスター...このゲームのメイン。パワーが高いほど強く、属性七つのモンスター達にはそれぞれ独自の力が備わっている。
サポート...モンスターの次に重要なカードで、主に自分のターンに使う。自分の属性に合ったカードを使用する。
リバース...モンスター、サポートに続く重要カード。比率的にこのカードの類はあまり入れることが少ないが、相手のペースをコントロールできる。