13歳女子の抜き打ち検診
場面は一転し、都内の別の施設。中学一年生の美咲が、突然呼び出されていた。表向きは「風疹抗体検査」だが、それは単なる建前だった。
個室に入ってきた医師の表情は硬く、既に「告発」があることは明らかだった。
「美咲さん、あなた最近変わったところはない?」
問いかけながら医師は美咲の肩に手を置いた。
「特には……」声が震えた。
美咲は一月前、愛する幼馴染みとの「遊び」の中で、初めて男性器を挿入されていたのだ。
それ以来禁止されているとわかっていても毎日のように及んでいた。それが昨夜、その行為中に父親に発見されてしまったばかりなのだ。
「じゃあこれを見せてもらいましょう」
冷徹な声で宣告された瞬間、美咲の血の気が引いた。
全裸になった美咲を医師は精密に観察した。その視線は特に性器周辺に集中していた。
通常より長い時間をかけて拡大鏡で覗き込んだ後、医師は宣言した。
「明らかな粘膜損傷あり。処女膜完全に消失しています。子宮頸管からの精液残留も確認しました。これは完全なる刑法違反です」
助手がすぐに警備局に連絡を入れた。数分後、武装した官憲たちが部屋に入ってきた。
「即時緊急措置を決定します」
ベッドに仰向けに寝かされた美咲の両腕と両足は金属枷で固定された。当然麻酔は許可されていない。
医師は特殊な採取器具を使って美咲の体内から液体を吸い上げた。ピンセットのような先端を持つ器械が敏感な組織を刺激し、少女の身体が痙攣する。
「静かにしろ!」警備官の一喝が室内に響き渡る。美咲の唇が切れて血が滲んでいた。
採取された液体が試験管に入れられ、蛍光灯の下で鮮やかな黄色みを帯びていた。「精子活動性、良好。新鮮な精液です」技術者が無感情に報告した。
隣室では性交渉相手の父親が待機していた。取調官が確認する。
「息子さんのDNAと一致しています。美咲さんとの性行為を認めていただけますね?」
父親の拳が震えていた。「……認めます。私の監督不行き届きです」
老いた目に涙が浮かんでいた。




