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第二話 何だか魔力がヤバいらしい。

俺がこの世界に転生してから数時間後。教会の別の部屋に移動し俺は色んなシスター服に身を包んだ女性達に手伝われながら服を着ていた。白色と黒のツートンカラーをしたシスター服と金色の十字架のネックレス。いかにも聖女って感じのやつだ。

着替えをしながら俺は、教会の人たちから聞いた事について脳内で整理する。

まずは何故俺がこの世界に転生したのか…という事について。どうやらこの世界の人類は「魔王軍」と呼ばれる謎の勢力と戦争をしているらしく、その戦争を終結させるために異世界から「聖女」となりうる者の魂を召喚したらしい。男なのに聖女…?と少し疑問に思ったので教会の人に聞いてみたところ肉体的には女なので別に平気とのこと。

次にこの世界についてだ。先ほども言った通り、この世界の人類は「魔王軍」と呼ばれる勢力と戦争をしている。魔王軍は異次元の科学力と黒魔法の融合によって、開戦当初人類は劣勢だった。しかし人類もそれに対抗し人型魔導機動兵器「Wand」を開発。これにより戦線は押し戻され、現在は人類側が優勢とのこと。

「聖女様。終わりましたよ。」

1人のシスターがそう言いながら、俺の前に全身鏡を運んでくる。目の前にはシスター服に身を包んだ銀髪美少女が1人。俺だ。余りの美しさに思わず「おお…」と感嘆の声が漏れてしまった。

「次は魔力測定です。案内しますのでついてきてください。」

「わかりました。」

シスターに案内されまた別の部屋へと向かう。案内された部屋の中には小さな机に丁寧に置かれた水晶玉のような物と1人のおじいさんが立っていた。「マヌス=インウェルテーレ」さん。この教会の神父さんを勤めている人だ。今は腰の曲がったおじいさんだが、昔はWandを駆る騎士としてそれなりに名を轟かせていたらしい。

「お待ちしておりました。聖女様。服、似合ってますね。」

マヌスさんは私のことを見て一言そう言った。私もそれに対して「ありがとうございます。」と返す。

「それじゃあ早速始めましょうか。そこの魔力測定器に手をかざしてください。」

手を目の前の水晶玉へと伸ばし、かざす。

「その状態で深呼吸をして…意識を水晶玉に集中させる感じで…。」

「こう…ですかね…?」

言われた通りに深く息を吸い、そして吐く。水晶玉に意識を集中させて……すると水晶玉が眩しく光を放ち始めた。その次の瞬間、水晶玉が「パリン!」と音を立てて割れてしまった。

「な…なんと……!」

割れた水晶玉を見て、マヌスさんは目と口をパクパクさせている。もしかして俺の魔力が強すぎて魔力を測りきれなかった…とかだろうか!?

「まさか魔力測定器を破壊するとは…!」

「こんなの数百年に一度に現れるか現れないかのレベルですよ……!」

パクパクと閉じたり開いたりする目を俺に向けてそう言った。どうやら俺の予想は当たっていたらしく、俺は数百年に一度の逸材らしい。嬉しくて叫びそうになるが、何度も叫んで体に負担をかけるわけにはいかないので辞めておいた。

「これは…特級クラスでの入学も可能かもしれませんね…。」

「特級クラス…?なんです?それ?」

「あぁ、そういえば説明していませんでしたね…。貴方にはクロノス世界連合魔法学園……またの名を"アカデミー"に入学してもらう予定なのです。」

「簡単に説明するとWandに乗る騎士を育成する学校ですね。」

Wand…人型魔導機動兵器…まぁ、要するに人型ロボットみたいな奴だろう。

「え、じゃあ俺はロボット…Wandに乗れるんですか!?」

ロボット…小さい頃某機動戦士やらなんやら、画面越しで見てたロボットをこの俺が操縦できるなんて!テンションが上がってしまい、その分声も大きくなってしまった。

「は、はい…そういうことになりますね…。あと数年先のことですが…。」

「…え…?」

「アカデミーに入学できるのは15歳からでしてね…現在の聖女様の肉体年齢はまだ10歳なのです。その為入学できるのは5年後…という事です。」

「そんなぁ…。」

明日とか明後日に入学だと勝手に思っていたのでガッカリだ。しょぼん…とした表情で俺は肩を落とした。

「まぁまぁ…まだWandに乗せることは出来ませんが、Wandに乗るための訓練なら出来ます。5年後、最高の状態でWandに乗れるように今はその為の訓練を頑張りましょう!」

「わかりました……。」

それから俺はWandに乗るため、マヌスさんに言われたように日々訓練に勤しんでいた。魔法の使い方や剣術、Wandの基礎構造やら何やらについての座学。それとアカデミーでは礼儀が重視されるらしいのでそう言った事も叩き込まれた。

それから5年後。筆記試験、戦闘試験、魔術試験…全ての分野でトップの成績を取りアカデミーに入学する資格を得た。

「ふっふっふ……待ってろよ!俺のスクールライフ!」

そして迎えた入学当日。絢爛豪華な装飾を施された校門の前で俺はそう言うのだった。

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