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推しの推しは僕

作者: ヤスヤナ
掲載日:2025/11/05

陽キャのアタシと陰キャの私。


ラブコメ。

『プラトンの饗宴、オススメです』


「絶対に読む」

饗宴を借りよう、饗宴を。

推しのvtuberが好きなんだ、饗宴。

ファンとして、読み、全てを覚えなければならない。


そして、いつかは、僕の二次創作に、推しのイイネを…!




「うわっ、先輩何読んでるんですかー?」

「お前には関係ない本」

「失礼ですね、アタシだって本くらい読みますよ」

「どうだかな」

「で、今は何読んでるんですか? 薄いですね、短いヤツだー」

「教えない」

ちぇっ、と、後輩。


登校中、なぜか後輩が、からんでくる。

陽キャなくせに。

いつもからんでくるが放っておいてほしい。

僕は推しを理解したいのだ。

デビュー前日から推している、あのvtuberを。


「あっ、もしかして、推しですか?

また推しを理解したいってやつだ」

「当たり前だろ、それ以外に理由はない」

「二次創作、イイネもらいました?」

うん。

本当に、うざい。

いたずらっ子な目も、クソうざい。


僕の沈黙で悟り、ケラケラと陽キャの後輩は笑う。




「けど、アタシも本読みますよ?」

「知らない」

「じゃあ、教えましょう」

何も教えなくていいんだけどな、友達とタピオカでも飲んで登校してろよ。2025年の今でも流行っているかは知らないけど。


「チョッパ○は可愛い!」

「何も知らねえな、おい」


「えー、けど知ってますよ?

あと、それ以外の漫画も読むし、ラノベ? も読みます。異世界系の作品をラノベって言うんですよね? みんな異世界系、令嬢とか」

「はあ」

ため息しか出んわ。


まあ、僕も本はあんまり読まないけど。

でも、ラノベは色々あるってことくらいは知っている。


「推しを推せよ」

「アタシ陰キャ嫌いなんで」

はあ。

まったく、何で僕を毎日からかってくるんだ? 珍しいのか? 二次創作を必死でするのが珍しいのか? 珍獣なのか?


ああ、図書館が深夜も開いていれば。

饗宴を読むのに1日空いちゃったじゃないか。

プラトンの饗宴、何言ってるかわからないけど、理解しないとな。

推しからイイネをもらうために。




―真実


「配信だるい」

制服から私服に着替え、机にうなだれる。


雑談中心、ゲームは苦手だ、色々と苦手。


「本当に、饗宴よりもラノベを好きになりたい」

好きなものは選べない。ラノベの方が好きです、饗宴? わかんない。そっちの方が可愛いだろうに。文学語る子よりもラノベとかアニメ語る子の方が可愛いだろう。


陰キャの私を出したくて、vtuberになった。

正直、本当の私は好かれないと思っていた。

なのに、推しの先輩に推されている。


今頃、二次創作を書いているかもしれない。

けっ、誰がイイネしてやるもんか。


「陽キャの私を好きになって~」

陰キャの私なんか好きにならないでよ~。好きで陰キャやってる訳じゃないんだから~。



読んで頂き、ありがとうございました。

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