6章
帰ってくると、すこし眠ってしまった。
精神的に疲れていたのだろう。
おなかがすいて起きたはいいものの体が重くて動かない。まるで血液すべてが水銀に置き換わってしまったかのような錯覚を覚える。
這うようにして布団から脱出、そのままベッドから転落してようやく体が動いた。錆びついたように鈍いが。
ふと、鏡を見た。
私の顔を眺めた。ひどい顔だ。二徹した挙句、飲み会で羽目を外しすぎた翌日のオラウータンみたいな顔をしている。
浮かんできた文字は『惰』、声は「すべてがめんどくさいし、意味を見出せない」だった。
私はこんなことを思っていない。きっと、そんなこと、あるわけ…ない…。
私は、自分の中に秘めた感情を、今、初めて知った。
その日は結局何も食べずにもう一度布団に入った。
目が覚めた。
ふと鏡を見る。うん。今日もかわいい。
その鏡に映っていたのは紛れもなく、自分の本性に気づいた、あの、少女であった。
変わっていることと言えば、もう一枚、仮面をかぶったことだろうか。
今日もまた、学校がある。
お疲れさまでした♪遍雨と申します!
お読みいただきありがとうございました!
コミティアから来ていただいた方はわざわざQRコード読み込んでくれてありがとうございます!
いかがでしたでしょーか。いや、わかってます。重めではないか?ええ、ええ、おっしゃる通りです。
でも思いつかなかったんですぅ…。だいたい仮面なんてお題はハッピー系にできないとまで思ってますからね!お面ならまだしも仮面ですよ⁉
さて、宣伝としてはほかにもいろいろ書いてるから見てくれたらうれしいってことぐらいですかね。
では!またご縁があれば何卒!