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プロローグ

 休日の日、あなたはなんとなく、押し入れにしまいっぱなしの段ボール箱を取り出した。


 それは、中学生時代の思い出の品物をしまっている思い出箱であった。


 その中に入っていた詩集の文庫本をみて、あなたは思い出す。

 あの日、あなたはいじめにあっていたクラスメイトの少女を救ったことを……


 その子は大人しい少女であった。

 彼女は黒髪眼鏡の綺麗な少女であり、悪い子ではなかった。


 だが、その両親は、近所でも有名な新興宗教に入信し、さまざまなトラブルを起こしていた毒親であった。

 そのため、何もしていない彼女が、いつしかいじめられるようになっていたのだ。


KP:あなたは放課後、空き教室で女子の集団にいじめられた少女を助けました。

KP:どうやって助けましたか?


【宇田川誠】

 代々続く名家の宇田川財閥の分家の長男。

 分家は分家なりに医者を目指すことに決めた。医学部の大学に進学し、その知性の高さで大学病院に勤めるエリートとなった。


誠:(んー、普通に間に入った上でガツンと言った感じですかね。弱いものいじめとかは好きじゃないとか言って。)


誠:思い出した。あの女の子酷いいじめを受けていたな…(当時を懐かしむような表情)



【回想シーン】


少女:「ありがとう、宇田川くん」


誠:「…まぁ元々いけ好かない奴らだったから。気をつけなよ。」(肩をすくめるようにしてその場を立ち去ろうとする)


少女:「あ……」


 思わず手を出して、彼を掴んでしまう。


誠:(怪訝そうな表情を浮かべ)「…何?」


少女:「え、……その」


KP:自分の行動に戸惑いつつ


少女:「お礼にジュースだけでも……」

少女:「あ、いやだよね、私におごってもらうなんて」


KP:自嘲する。


誠:「…」(思考をフル回転させて)

誠:(別にジュースなんかいくらでも買えるけど、どうせこのまま放っておいてもまたイジメられるだけだろうしこの子。断っても面倒くさいことになりそうだから受けておくか。)

誠:「いいよ。じゃあ奢ってもらおうかな。」


 その言葉に嬉しそうに自販機でジュースを買ってくる。


少女:「はい」


 そう言って渡すが、その時、彼女の服から、何か焦げた匂いがする。


誠:「…ありがとう。ん?なんか変な匂いが…焦げたような匂い」(怪訝そうな表情)


KP:「あ、昼休みに、大切なハンカチがもやされたの」

KP:「お兄さんからもらったハンカチなのに」


誠:「…!…そうなんだね。そんなに大切なものが燃やされたのか」(燃やすという言葉に敏感に反応する。)


少女:「うん、でも。私だから仕方ないよね。いいところ何にもないんだから」


誠:「…まぁ、原因は君にある訳じゃないとは思うけどね。ちなみにどんなハンカチだったんだ?」


少女:「……ウサギのハンカチ」恥ずかしそうにいいます


誠:「そう…。色は?」


少女:「ピンク……」


誠:「なるほど。」

誠:KP、電話で御屋敷のお付きの人あたりに電話していいですか。誠、分家とはいえ名家の生まれなので


KP:OKです


誠:電話で日美香に聞こえないくらいの距離に離れて屋敷の使いっ走りの使用人に電話をかける

誠:僕だ。近くのショッピングモールに行ってウサギのピンクのハンカチを買ってきてくれ。当てはまるものは全てだ。いいな。」(そう言って電話を切る)


 1時間くらいかかりますが、ハンカチが5枚くらい運ばれてくる。


誠:(そのハンカチ5枚を日美香に見せます)

誠:「どうかな。代わりと言っては何だが特徴に合うハンカチを使用人に買わせてきた。どれかひとつ当てはまるものがあれば言ってくれるかな。」


少女:「え、そんな……」と困りながらも、一番かわいらしいものを選びます。

少女:「宇田川君、ありがとう」


誠:「…ほんの気まぐれだよ。じゃあ僕はこのまま帰るとするよ。」(使用人の車に乗り込もうとする)


少女:「ありがとう、大切にするね」

少女:「バイバイ」


誠:「ああ、また学校で」(多分その後学校で会うことないんじゃないかな())


 次の日、少女の姿は学校にこなかった。

 いや、それからあなたは少女の姿を見ていない。

 彼女は誰にも告げず転校したからだ。


 ただ、あなたの机の中に、詩集の文庫本が入っていた。

 それは、彼女がよく読んでいた詩集であった。

 表紙をめくった白紙のページには「ありがとう」と書いてあった。

 そんなことをあなたは思い出していた。

 懐かしいセピア的な思い出

 思い出に浸っていたあなたは……

 ふと、彼女がさよならを告げた時の儚げな笑顔を思い出した。


誠:(ですよね)


KP:ここで、SANチェック(0/1)をして下さい。


誠:CC<=60Cthulhu7th:(1D100<=60)ボーナス・ペナルティダイス[0]>19>19>ハード成功


誠:減少ゼロと


誠:「懐かしいな。あの子の笑顔、どこか儚げだったな。今どこで何をしてるのかは知らないけどね…」

誠:(懐かしそうな表情)


 思い出すと、なにか胸にかすかに痛みがはしる。

 そうだ、彼女の本名はなんだっただろうか?


KP:EDU判定してください


誠:CC<=65EDUCthulhu7th:(1D100<=65)ボーナス・ペナルティダイス[0]>50>50>成功


 思い……出した。

 彼女の名は「真倉日美香」だ。


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