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97 玄武沁功

 いや、まさか、柚恵さんに恋心を抱いているとは、思いませんでした。


 存外、わたしもまだまだ若いですね。


「さ~て、主殿。『玄武沁功』ですが~他の武功と異なり~招式は少ないです~」


 そうなのですか?


「は~い。鉄球を操作する~【蛇頭走撃】、鎖を伸ばす~【恒河鎖】、鎖で陳を引く~【鎖陣法】これは~いくつかありますよ~【玄武沁功】は守りの技に長けていますから」


 なるほど。防御の武功なのですね。


「う~ん少し違いますね~変幻自在こそが真髄です~主殿の言葉なら探検者の戦闘力はわかっても~その性質が何かわからないですよね~」


 確かに、戦闘力は計れますが、詳しいスキル構成とかを看破するのには時間がかかりますね。それに熟練度となると実戦では使えませんし。


 戦闘スタイルは基本的に、攻撃、速度、防御、魔力の組み合わせできまりますね。ユニークスキルの保持者は、独自のスタイルになりますが……おおむね、2つ3つの能力に重きを置くのが基本ですね。


「そうですね~それでいうなら『青龍』は速度、『朱雀』は攻撃、『白虎』は防御です~そして『玄武』は全てでありどれでもないといえます~」


 どれでもあって、どれでもないですか?


「はい~『青龍』よりも早くはありませんし~『朱雀』よりも攻撃力はありません~『白虎』よりも固くはありません~けど~『青龍』よりは硬く~『朱雀』よりも早く~『白虎』よりも強いのです~能力を変化させて戦うことができる~それが~『玄武』なのです」


 つまり、能力を変えれるということですか……


「さて~ここでの修行ですけど~『斗宿』では鉄球術を『室宿』では~陣法や術理を『壁宿』では~魂魄の修練が可能です~がんばってくださ~い」


 というわけで始まった修練ですが……『壁宿』は滝行でした。ただし、ナイアガラの滝かと思う程の……『白玉大瀑布』というそうです。この滝で二時間ほど【運気調息】をしながら打たれ、その後は鉄球術を半日。それから陣法の履修と地道な修練の繰り返しです。時折、他の修練所へも出向き、基本能力の向上や技を磨くこともわすれません。


 鉄球術といっても、手だけではなく気で操る。【摂物虚空】にも似た感覚で操作します。さらに鎖なしというか【恒河鎖】での操作なども修練してますが……巳姫さんは13㎞まで伸ばせるそうですが、まだ、わたしは1㎞が限界ですね。


 とりあえず修行は始まったばかりです。

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