08 朋友再見
本日は2話連投となります。
みなさんとは、お別れしまた。朱里さんは、かなり、ヘベレケになっていましたね。菜桜さんと真守さんがいるから大丈夫でしょう。
さてさて、あの人に会うのは久しぶりですが、緊張しますね。
腹減らしも兼ねて歩くとしますか歌舞伎町までだど、30分もあればつくでしょう。
ふむ……つけられてますね。敵意はないようですが……
うーん、とりあえず害はないでしょう。
――15分後――
おや? もう着きましたか? そんなに早く歩いたつもりはありませんが、しかし、この雑居ビルも懐かしいですね。
BARサティスファクション。営業もしてますからマスターもお元気なのでしょう。
ふぅぅ…緊張しますね。店内も昔のままですね。この西部劇にでてくるような場末の酒場。お客は相変わらずくないですね。
「いらっシャイ。一人?」
「はい」
「席はアイテルところに勝手にすわってヨ」
アジア系ですかね? フレンチスタイルのメイド服も店の雰囲気を壊してません。ふぅ……緊張しますね。マスターの鬼柳さんに会うのも久しぶりですが……
あっ……もう、きてますね。相変わらずというか駄菓子を肴にウィスキー飲むのは……緊張します。ふぅ……いえ、逆に考えましょう。そうです、いつも驚かせられてますからね。ふぅ……そうとなれば、席一つあけて座って
「鳥ハツと枝豆のアヒージョとバーボンを」
店に流れるジャズを聴きながら、出来上がりを待つ。ふぅ……
「くっくっくっ、相変わらずその組み合わせだな龍雄」
あっ…えっ……なん……で……
「バレバレだよ。緊張すると深呼吸が増える癖もあいかわらずだしな」
「そうですな。このような寂れた酒場に似つかわしくない青年がきたら怪しみますな」
さすがは、ナイスミドルなマスターの鬼柳さんです。ちょっとお茶目に口ひげをいじってますが、仕草が様になっています。
「おいおい、鬼柳の旦那。自分でさびれたとかいうなよ」
「爺の道楽でやってるだけの店に何を期待しておるじゃ」
「だいたい、オレのスキル忘れたのか?」
そうでした。この人、織田秤さんの先輩のスキルは【鑑定】でしたし、マスターの鬼柳満足さんのスキルは【洞察眼】でした。
「けど、それでも良く分かりましたよ」
「まぁ、そこら辺は勘。だいたいお前から、会いたいとか、くそ珍しいからなちょっと調べてみたら、調べられないから調べられないなにかあったと思って」
そうでした。こういう人でした。
「それでも、若返ったとかは、面白すぎて、入ってきたときに笑うの堪えるの大変だったんだぜ」
そして、性格は悪い人でした。敵いませんね。
「もう、いいですよ。はぁ……実はお願いがありました。黄級の武功書は手に入らないですかね?」
先輩。秤さんは、今は、個人の貿易商をしている。
「うぅ~ん。一番下の黄級でも今はムリだぞ?」
「そうなんですか?」
「大陸の方、武林盟がかなりごたついているらしい。天魔神教が勢力を拡大して、血魔教と黒道が勢力を追い出されて、黒道が釣鮮半島に血魔が香港と上海に移ってるらしい。で、いやがらせと、八つ当たりに武林盟の入門書にあたる黄級なんかを破壊したり略奪されたりしたらしい」
そんなニュースどこも、やってなかったのに、相変わらずの情報通ですね。
「そうなんですね。それは困りましたね」
「まぁ、日ノ本の武林盟もあるが、あいつらは結構、良く言えば気位が高い。普通に言っても傲慢。武功書とかは断片ですら8桁は吹っ掛けてくる」
マジですか?
「スキルブック系やスキルオーブ系は、安定してるけど、まず一般には流れない。お前、いまからでも鍛えるつもりか?」
「はい、若返ってしまって一般企業だと目立つので、やはり探検者として生きていくしかないとおもいまして」
「あぁ……確かにな。悪目立ちしてまうし,情報が漏れないとは限らないな。それなら、探検者として実力つけるのが得策か」
「時間はかかるとは思いますが? 直接、武林盟に入るのは?」
「そいつはムリなんですよ。鬼柳の旦那。武林盟は入門に年齢制限があるし、入門審査がめちゃくちゃ厳しいし、さらに紹介状が必要なんです」
そうでした。
「まぁ、なんだ。そっち方面は、アメリア大陸の方に出回ってるのを探すてもあるが……あっちはショービジネスが盛んで、特に格闘戦もだがバトルアリーナでも使える歩法とかは人気だからな」
バトルアリーナ。たしか、本陣は3つのルートにあるタワーを攻略しあう陣取りゲームでしたね。
「とりあえず、自力で何とか……資金も作りたいですし」
スキル化されてませんが柔拳法も何となくは使えますが…付け焼き刃感があるんですね。あの時は必死でしたけど、同じ威力を出せといわれても不可能でしょうね
「そう気張るな。とりあえず、飲もうぜ。鬼柳さんも飲みましょう」
「一杯だけでよければお付き合いしますよ」
「というわけで、お前の門出を祝って乾杯だ」
そうですね。とりあえず、飲みましょう。
…
……
………
…………
飲み過ぎました。きもちわるいです……若くなったといえ無茶しすぎました。
ふらふらふらします……
えっと鍵、鍵と……
酔うと【ストレージ】の制御が難しくなりますね。
「ありました」
はぁ……この安アパートからも早く引っ越したいものです。
――ガチャ――
あれ? 酔い過ぎましたかね?
目の前に草原が……これは、あれ? この鍵は、家の鍵じゃない?
「よくぞ来られた、四神宿房の主殿」
可愛らしい女の子? 仙女みたいですね。
「我は「オロロロロロロロロロォォォォォォォオオオオオ」
気持ち悪い……お酒飲みすぎました。
あっ……意識が……抜けて……
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