80 白虎宿房
四神宿房もこれで4回目ですね。
次は西門ですが……
あれ? 番人がいませんね……
「西門の白虎の武功は擒拿(投げ技・関節技)を中心にしたもの故に主の基本の武功を強化してくれよう」
なるほど。そういえば投げ技はありませんね。
そういえば、雀呂さんが筋肉だるまとか言ってましたが……
ヒュゥゥゥゥゥ……ドシッン!!!!――
カンナさん、空から巨漢の男が降ってきましたが……
「気にされるな」
気になります……腰まで伸びたボサボサの白髪。上半身は肌は褐色の筋骨隆々。下は腰に虎の毛皮をまいたスタイルてワイルドすぎるでしょ。昔見たバーバリンですよ。完全に……けど、あのシリーズ好きでしたね。
「ガハハハハ! よくぞ来られた主殿、師姐。ここの管理人である白 獅甲アル」
めちゃくちゃデカい半裸の人は豪快ですね。けど礼儀正しい方ですね。
――是――
――身長は237㎝、体重は180㎏です――
「主殿、ここの修練は単純アル。この『虎伏山』を腕の力で昇ること、途中に六つ房により、頂上の房の秘伝の書を習得するアル」
ご、豪快というかわかりやすい修行ですね。けど、山というよりも絶壁なのですが……中華連邦の黄山によく似ていますね。まるで仙人が住んでる山みたいです。
「なにか忘れている気がするのですが、師姐」
「はぁ……主殿。この『虎伏山』は標高3824m。6つの層にわかれております。一層と二層は20m事に重量が一層で1㎏、二層で5㎏増加していきます」
もしかして……
「はい、三層だと10m事に10㎏。四層だと5m事に10㎏」
えっ…
「五層だと1m事に10㎏。六層だと1m事に30㎏増加します」
「そう、そうアル。それアルよ」
「はぁ……あなたという人は」
一層を昇るだけでも約32㎏増加するのですか……六層まで登ると
――27.6tになります――
……かなり過酷ですね。単純ですけど……
では早速、登りますか。
…
……
…………
40メートルほど登りましたが、まだ楽ですね。これなら何とかなりますね。途中途中に岩棚もあるおかげで、休むこともできます。
それに、この岩もかなり固いです。
どんどん行きましょう。
サクサクと昇る事2時間で、最初の房『奎宿房』へとつきました。
「きたアルか主殿」
獅甲さん? えっと、そのエプロンは?
「熊料理を用意しておいたアルよ」
熊ですか。
「修練はよく食べ、よく鍛えるアルよ」
なるほど。
熊肉を使った料理とは珍しいですね。内容は、餃子や肉まんと凄く綺麗に作られてますね。では、早速
おっ、臭みを感じず野味溢れる美味しい料理です、
「今日は、初日だから自分が仕留めたアルけど、明日からは主殿が仕留めるよ。房の近くには霊獣や妖獣が住んでるから食べるの困らなヨ」
えっと……それは修行ですか?
「そうヨ」
どうやら一筋縄ではいきませんね。これは……
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