74 提出挑戦
今回は短めです。
「ふうぅ~これで良いじゃろう」
綺麗に研いでもらい、炎双剣『鳳凰』は綺麗に蘇りました。見事です。
「さてと、あとは高純度アダマンタイトの塊だか……実はの……」
なんでしょうか?
「いまだ誰が加工するかが決まらず。今日で71回目の殴り合いになったそうじゃ」
なんかすみません。
「いい素材だからねぇ~儂もこの仕事がなかったら名乗りを上げておったからの」
……どうしましょう。実はまだ、いくつかあるんですよね……
「どうかしたのか?」
素直に渡しましょう。うん、どうせ加工できる人は限らてます。
「……これ、儂にもっていけと?」
よろしくお願いします。
「いや、いや、これは、ヤバいじゃろ?」
よろしくお願いします。
「じゃから……の? 儂だってあの渦中に入るはいやだぞ?」
よろしくお願いします。
「ぐっ……はぁ……わかった。この金火のランタンをもっていけ」
金火のランタンですか?
「八卦炉の火じゃ。それを家の入口にかけておけば、儂らは直ぐに場所が分かるからの」
なるほど。
「必ず、もっていくから安心して欲しいのじゃ」
では、お願いしますね。
これで何とか、修復は終わりましたね。とりあえず鹿児島観光をして帰りますかね。みなさんのお土産を買いにいかないといけませんし。
――こうして、龍雄は鹿児島を後にすることになる。だが、龍雄は知る由もないが同じ頃、一人の狂魔が修練に入ったことを……そして、半年後にその狂魔と出会うことになる事を――
評価や感想、ご意見など時間がありましたらどうかお願いいたします。




