65 翼宿炎理
あれが天武神帝の武……凄いですね。
まだ、手を震えています。あれが至高の武なのですか。
「気が付かれた主殿」
カンナさん……凄い人だったのですね。天武神帝は……
「はい。それを受け継ぐのが主殿です。なので励まれよ」
がんばります。
「では、次は翼宿房で励まれよ」
次の翼宿房。たしか【火功】といってましたが……
「ようやく目がさめたのね」
はい、雀呂さん。よろしくお願いします。
「はいこれが【朱雀心功】」
これは、訣書ですか……
聲音是振
火勢加速
共鳴力量
燒起來了
結成火焰
なるほど……そういうことですか、あれ? なんか理解がすんなりと……
「天武神帝様の、あの方の力を受けたのだもの、悟性が高まっているは、あとは物にしなさい。あと、はい、これもあげるわ」
これは?
「『烈火炎霊酒』火気を高めるお酒よ。『八卦火神陽丹』と『天木金龍眼丹』と一緒に服用するといいわよ」
ありがとうございます。では、早速服用しましょう。
ぐっ…
……これは身体が熱く……
まるで、燃えるような。
凄い力がみなぎって……体の澱みが……焼き尽くされていく。
――【神眼】が【金火神眼】へと進化しました――
――【虚空霊門・玉衡 開門】――
――【剣功】が【朱雀剣功】へと進化しました――
――【以気馭剣】を習得――
――【火功】を習得――
――【寒暑不侵】を習得――
これは凄いですね……そして、あの一撃に匹敵する招式……放てそうな気がします。
【鵬程万剣】
ズガアァァァァァァァァァァァァァァアアアアア――――
……あわわわわ、軽く放ったつもりですが……周りが平地に……というか、房が吹っ飛びました……
「主殿、反省されよ」
カンナさんにしこたま、ハリセンで殴られました。痛かったです。
「はぁ……房が壊れたのはしかたないけど、ここから少しいったところに荒野があるからそこで、技を試しなさいよね」
わかりました雀呂さん。
さてと、【龍天武功】と【火功】を併せた技や【風功】と併せると【炎功】に、技がどんどんと思いつきますね。
それはそうと、剣に凄い力が集まるように、なりましたけど……これは?
――剣罡です――
これが? 武の局地ともいえる剣罡ですか……
――まだ不完全ですが――
では、完全なものにして、さらなる高みを目指しましょう。
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