表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/145

59 朱雀宿房

連投となります。

 四神宿房へ訪れるのも三度目ですね。


「此度は南門『朱雀宿房』で励まれよ」


 今度はどんな試練なんでしょうね? 少し楽しみです。


「南門の門番を倒されよ」


 今度は赤い鎧に剣ですか。


「始められよ」


 では、いきますか……


 この門番は言わばチュートリアルです。これからスキルを習得するものだというのは解ります。


 スキルというのは、決まったモーションで動けるようになるというのが、第一段階。それが少しずつ成長することで、動きの正確性が増していきます。


 さらに成長すると、『流派』スキルへと進化したり、『アーツ』と呼ばれる必殺技が派生します。


 『流派』スキルはパッシブ。常に発動し、バフ効果などを発揮するタイプのスキル。『アーツ』スキルはアクティブスキルと呼ばれ、任意のタイミングで発動させれます。


 『武功』スキルは昔は不人気でした。成長が遅い為に即戦力にはならないと嫌厭されていましたが、成長幅が広く、一定に達すると『流派』スキルと『アーツ』スキルが派生する大器晩成のスキルとして今では受け入れられています。


 シンさん、解析をお願いします。


――了――

――解析を開始――


 剣を合わせて、一足一刀。その全てから学びましょう。わたしはまだ弱い。そして、弱いと思えるということは、強くなれる。


 剣路。それは剣の流れ。どうすればいいのか、どう動くのか……すべては学び。迷いながらでも、困難でも……


――悟性『剣功・入門』を獲得――


 どれだけ戦っていたのでしょうか? いえ、それは関係ありませんね。わたしの剣は届いたようですし……


「主殿。励まれよ」


 ……カンナさんは手厳しいですね。


 今度は、竹林ですか、これはまた風情がありますね。


「ちっ……ようやく来たわね」


雀呂(ざくろ)舌打ちは、主殿に不敬よ」


「はい、律朱(りっしゅ)姉さま」


 双子でしょうか? サイドテールの左右対称の少女ですね。


「主殿。我ら二名が朱雀宿房の管理者にございます」


「あたしたちが、しっかり指導してあげるのだから感謝なさい」


 一人は物腰が柔らかいですが、もう一人はすごくツンケンしてます……


「それでは、わたくし律朱が剣を」


「あたしは音功を」


「「教えさせていただきます」」


 えっ? 音功ですか?


 どうやら剣だけではないようです。

評価や感想、ご意見など時間がありましたらどうかお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ