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99 相思愛你

遂に100話達成

 まさか、金龍と再会できるのは、望外の喜びとしか言えませんでした。


「ふむ、主殿。金龍とは何もぞ?」


 あぁ、カンナさんも出てこられてたのですね。


「分霊であるがな。本体は『四神宿房』とともに休眠である」


 そうですか。


「金龍とは何者か聞いても?」


 彼は【降龍】でわたしの身体に下りてきていた、龍です。【降龍】は、召喚系のスキルでした。【降霊術】の一種といってもいいでしょう。彼とはともに笑い、辛酸をなめ、苦楽を共にした仲です。


「理解した」


 さてと、今は深夜ですね……すみませんが柚恵さんが起きたら、本殿に呼んでもらえますか?


「承った」


 では、その間に告白の言葉を……そういえば、告白てしたことがないのですが……なんといえばいいのでしょうか?


 …

 ……

 …………


 考えていたら一睡もできませんでした。


 よくよく考えたら、気取ったセリフとか言えませんし……


「あの……おはようございます」


 ――まだ、心の準備できてませんが、仕方ありません。


 朝からお呼びだてして申し訳ありません。


「いえ、大事な話とのことでしたけど……私なにかしましたか!?」


 そんなに慌てないでください。非常に個人的な要件でして……


 ――すうぅ……――


 単刀直入に申し上げます。結婚を前提にしたお付き合いを申し込みたく、朝からお呼びしました。もちろん年齢差なども重々承知しておりますが、この思いを伝えずにいられず申しわけありません。


「ふぇ!? あ、あの土下座とかいいですし……あの、その……」


 やはり迷惑でしょうか?


「ひえ、ふちゅちゅかものでしゅがよろしゅくお願いします」


 こちらこそお願いします。


 このあとお互いに土下座を何度も繰り返してしまいました。


 とりあえず、皆さんも集めて、今後の方針と一緒に伝えましょう。


「そ、そうですね」


 なんともいえない緊張感がありますね。結婚の挨拶のときとか、わたし死ぬかもしれません。


 30分ほどたち、本堂に燕慈さんを始め、菜桜さん、真守さん、朱里さんにサーシャさんにアヤカさんが揃いました。


 では、早速、このたび柚恵さんとお付き合いすることになりましたことから報告を……


「えっ……まだぁ付き合ってなかった?」


「すみません。既にお付き合いしているものだと……」


「奥方と思っていました」


「自分も既にお付き合いをされてると思っていました」


 そう思われていたんですか?


「だって柚恵先生~そんな感じだったしぃ~いつも龍雄さんにお弁当作ってたしぃ~」


 あれって皆さんに作っていたのでは?


「いえ、龍雄さんだけでしたよ」


 気づきませんでした……あの、ところで燕慈さんが固まっているのですが?


「まったく気づかなった。二人ともそういう雰囲気ないし……龍雄さんが歩いていると柚恵ちゃん先生が目でおってるなとかはおもったけどよぉ」


 もしかして凄くショックを受けてます!?


「燕慈さんは鈍感ですから」


 ? 菜桜さんが不機嫌になっているのですが?


「龍雄さんも大概ぃ~」


「ふしゅぅぅ」


 わわわ、柚恵さんが真っ赤に、かわいいですね。


「いやいや主~惚気かいな~」


 おっと、いけません。今後の計画をお話しします。


 まず、クラン『龍天武院』の武功は、理不尽を打ち砕く為の物です。弱者を虐げるのではなく、多くの人と己が信念を守る為にその力を行使します。


 わたし自身としては、全てを自分でしようとは思ってません。できることをして平穏を守りたいと思っています。その為に皆さんの力を借りたいと思っています。


 ですが、それにはやはり、わたし自身の力を証明して、名声を稼いで権威を得ようと思っています。権威とは信用であり実績です。わたしの実績がなければ、今後の活動にも支障がでるとおもいますし。


「けどよぉ、具体的になにするんだぁ?」


 とりあえず、探検者としての評価をあげます。具体的に言うならAランクの探検者資格を獲得する必要がありますね。そうしないと高難易度のダンジョンへは挑めませんから。


「あの……おんまり無茶はしないでくださいね」


 もちろんです。柚恵さん。


 それでは、活動開始です。

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