story7.相談相手
story7.相談相手
:登場人物:
・鈴原 琳寧
・早乙女 ありす
・カイリ
・星蜜 レイ
「…だから……しばらく…会うの控えて頂きたいです…頭の中を整理したいですし覚悟を決めたいです……これから一生カイリさんとプライベートで会わないか…これから一生カイリさんとプライベートで会うか…もし私が決めている間に彼女さんが出来たら教えてくださいね。私彼女さんがに勘違いされないよう二度とカイリさんに会わないようにと連絡先全て消しますので…」(本当は彼女なんか作らないで待ってて欲しい……でも…そんな私の感情は知らなくても良い…私が独り占めしちゃダメだから…)
「分かりました。それではそちらは覚悟が決まりましたら連絡ください。会わない場合お互いの事は忘れ連絡先も消す。会う場合お互い都合の合う時にいつもの待ち合わせ場所へ。宜しいですね?」
「はい…」
そしてカイリと会う事が一時中止中となり1週間後、頭の中が全部カイリとの今後の関係の事ばかりとなってしまい仕事も手付かず状態。
「早乙女さん?早乙女さん!早乙女さん!!」
「…は、はい!?」
「どうしたんですか?最近おかしいですよ?成績的にはいつも通り上位ですけども顔が…何か考え込んでませんか?」
「いえ!別に何もないですよ!お気遣い頂きありがとうございます。」
「……早乙女さん…会社の立場上私は早乙女さんの下ですが…人生で考えれば私は2歳歳上です。頼りないでしょうが……宜しければ御相談くださいね」
「…はい、ありがとうございます。」(相談したいけど……言ってしまったら…鈴原さんに嫌われてしまうのでしょうか…私は…今誰を頼れば良いの…男の人の気持ちも分かって……私の気持ちも理解をしてくれる…ともd……そう言えば!えっと確か)
何かを思い出した様にカバンからスケジュール帳を取り出す
(えっと……確か今月中のどこかに…)
「?……早乙女さん……?」
(!来週の日曜日…それまでに一応話す内容まとめておかなきゃ)
ーーーーーーーーー
(はぁっ……まとめておいたけど…上手く話せるかな…)
喫茶店の扉に手を伸ばしそーっと開ける。
「いらっしゃいませ〜」
「あの…友達と待ち合わせしているんですが…」
「あ!はいお友達は既に来られておりますよ」
「ありがとうございます。」
ぺこりと礼をして席へと向かい、キョロキョロ見渡しながら歩く友達の居る席を見つけ声をかける
「ごめん…レイ待たせちゃった?」
「ん?大丈夫そんな待ってないから。ねぇ〜もしかしてありす〜今日すっぴん!?」
「うん、昨日の仕事が結構沢山あって…疲れちゃったのかぐっすり寝てて…今朝起きたら遅刻しそうだったから」
「でも元々ありすはメイク全くしないからね〜っ、それにありす元々綺麗だし可愛いからさ、メイクした方が肌荒れるし無理にしても意味ないからね。あ、座って座って」
「うん、ありがとう…それで…あの…相談したい事があって……」
「え?私に相談だなんて珍しいね。」
「実は……その…」
ーーーーーーーーー
「話は分かったわ、どこの男かは知らないけど、アイドルって言うならそーとうなイケメンなんでしょう??」
「ここでは言えないんだけど…」
(そっか……好きな人出来たか…)
「人気グループのサブリーダーで……」
「へぇ〜っ、まぁいいわ、正直に言う!そんなんじゃダメに決まってるでしょ!男の方はありすにさ、一目惚れしたって言うなら連絡をずっと待っている、それに好きでもない女を何回も何回も外出に誘う程の人じゃないと思うの、タラシ男だったらこの私が!!プロレスや空手、柔道とか色々技連続お披露目してあげるから安心して!……もし…将来結婚したらありすの事絶対一生大事にしてくれるわよ。だって話聞く限り良い男じゃん?ありすが好きだって丸分かりだしさ、良い?好きな女性に男性がつい出しちゃう行動とかあるのよ?知ってた?」
「う、ううん……全然…」
「そうよね、ありすが知ってる訳ないわね…男の子のお誘いなんかぜ〜んぶ断っちゃうんだからねぇ。私なんか学生時代すごーーーーく困ったのよ??男の子達から仲良い事で嫉妬されちゃってさ〜」
「昔からの縁でしょ?」
「赤ちゃんの頃から一緒だよね〜っ、でも…ある日突然私が普通の男辞めたのに今も良く着いて来てくれるわねぇ」
「あの……その話は後で…」
「あ!ごめんなさい、まずありすは警戒心的なものか遠慮しがちな所が今の原因作ってるんじゃないかしらもっと相手を信じて気持ちを楽にしたら良いのよ。楽に思うの楽に」
「そう言われたって……相手は私の友達の推しさんだから…私がこんな想いしていいのかなって……やっぱりほら…人気アイドルだから…他の人達はその人と付き合いたかったりするし…」
「良い?アイドルだろうがなんだろうが、みんな人間、その人その人で相手の好みだって別れる。一般人も有名人も…みんな人間なんだから一目惚れとか初恋とか恋愛とか、1度はするものなの、有名な声優さんや俳優さん……色々な方がそれぞれ将来を共にしたいパートナーと結婚し2人で第2の人生を歩む。そうじゃない?ありすのお父さんお母さんだって2人で愛し合いそして「この人と共に第2の人生を歩みたい」そう思ったから結婚して夫婦生活をして来た。そこで…ありすが産まれた。そうよね?その人だって人間!だからありすに一目惚れしたの!アイドルだから?人気者だから?友達の推しだから?何言ってるのよ!どうしてありすは1人の人間…1人の人として見ようとしないの!有名とか関係ないの!愛があれば年齢なんか関係ないとか言うじゃん。そんな感じだって」
「……」
「…ありす、私は…ね?ありすの事昔から見て来たから誰よりもありすの事が分かる自信がある。今その人に恋してるのも初恋なのも聞いてないけど分かる、だけど自分の気持ちを閉じ込めたままその人と関係終わっていいの?まだ付き合ってないなら告白すれば良いのよ。きっと今のモヤモヤ晴れる。それに…その人なら大丈夫。一生…大事にしてくれるから」
「…うん、ありがとうね。やっぱり相談して良かった。お代先に払っておくね」
そう言い席を立ちレジへ会計を済ませ店を出る
(告白して付き合ったら…結婚かな。結婚式楽しみだ…結婚祝い…何買って行こうかな)「流石に結婚式にこんな格好じゃいけないし…ありすの結婚を気に…昔に戻りましょう…」
次回へつづく・・・