story3.深まる仲…?
story.3 深まる仲…?
:登場人物:
・鈴原 琳寧
・早乙女 ありす
今日は新しい会社に入社して1週間目、早乙女さんから一緒にご飯を食べようと誘われ食堂に座っている
「早乙女さん遅いなぁ……」
食堂の時計を見ながらしばらくの間待っているがなかなか来ない。そう思っていたら後ろから近付いてくる足音がコツンコツンと聞こえて来る。
(早乙女さんの履いてるヒールの音かな…)
そう思い振り返ってみる。
「あ、早乙女さん遅かったですね。何かあったんですか?」
「遅れてしまい申し訳ございません。急に呼び出されたもので時間かかっちゃいました。」
「呼び出し…ですか?」
「はい。呼び出しです。」
そう言って私の前に座る早乙女さん
「どうして呼び出しされたんですか?」
「鈴原さんが来る前に私一時的助っ人として来月ぐらいに他社へ移動の話があったんです。それが代わりの人が見つかったから私は変わらず来月以降もここで戦力として働いてもらいたい。そういうお話です。どうやら男性の方への変更となったそうなんです。その移動の話が出てた会社の社長さんがお亡くなりになってしまい、その社長さんの息子さんが引き継いだ途端移動の人材は男の人じゃないと認めないと差別的発言したようで…そんなに女じゃダメですかね…」
「早乙女さんは仕事が出来てテキパキしててカッコイイなぁと私は思います。新人の目線なのでここに長年勤めてる方々は当たり前とか言うんでしょうが、やはりまだ作業内容に不慣れで前働いてた会社では…パソコンいじらずただ街歩いてご家庭訪問して商品の販売するだけでしたので働く部所が変わると難しくて」
「鈴原さんは飲み込みが良くって作業内容の手順をほとんど一通り覚えれているのでとても凄いですよ!今までの方々は1週間じゃとても覚えれなかったので、記憶力…きっと記憶力が良いじゃないかと思います。鈴原さんは自分が自分自身どうなってるのか分からないでいらっしゃると思います。部長が言って居られました…頑張るその意気込みで一生懸命だからこそ人によっては自分の思っている以上に持ち合わせている実力が発揮される。鈴原は伸びて行く必ずこの会社を支えてくれる人材となるだろうって」
「そう…ですか?部長がそんな事を言ってくださってたんですか…」
「はい、ではそろそろお話は一旦保留にしてご飯を頂きましょう。」
ニコっと微笑む早乙女さんの姿は後ろに紅く咲く一輪の薔薇が何本もあるように見える程綺麗で美しい。可愛い綺麗、美しい。この3つを兼ね備えている早乙女さんがモテないはずもなく、昼食中ずっと私達の座ってる席には男女問わず視線が釘付けだ。
私にとってどんな視線であっても『見られている=視線』と言うだけで汗が止まらなくなる程自分が何かしてしまったのかと自分の失態が何かと探ってしまう所だが、早乙女さんは動揺等1つもない
(こうやって近場で見れば見る程早乙女さんって仕草…行動までも凄く…綺麗と言うかしなやかと言うか……品があるなぁ…お嬢様みたい…)
「…そう言えば……鈴原さん」
「!?……はッ…はいっ!?」
突然声をかけられ驚いて変な声で返事をしてしまう
「この前教えてくださったヴィネルイと言うアイドルグループのお話なのですが、教えて頂いた通り一通り動画とか曲とか聞いてみました!メンバー一覧も見てみましたが、あの青髪の方がカイリさんですね?」
「あ、はい。」
「サブリーダーさんなんですね!それにしてもあの方々は人気…の方々なのですか?私アイドルとか分からなくって…テレビは天気予報と最近の事件事故とか以外見ないもので…」
「人気沸騰中です。どうでしょう興味少しでも持って頂けましたか?」
「はい!でも私はカイリさんよりメンバーのエレンさんでしょうか…」
(残念〜…同担ならなかったかぁ…でも興味持ってくれただけでも嬉しい)「エレンですか?」
「メンバー一覧を先に見てそこから公式チャンネルにある動画見たのですが、そこでエレンさんが私は好きだなぁと」
「1ヶ月半後ぐらいにまたここの地域の会場でヴィネルイがライブがあるんですが…早乙女さんと一緒に1回行ってみようかと思いチケット2枚取ったんですどうでしょうか?」
「え?!そんなわざわざ…私の分までありがとうございます…一緒に行かせて頂きます。あのチケット代私の分お支払いしますので後日チケット1枚分のお値段教えて頂けると…」
「いや!そんな大丈夫ですよ!私が一緒に行きたいなぁと思って勝手にやった事ですので」
「いえ…そういう訳には…お支払いしないと私の気持ちが晴れないので…!」
「えっと…それじゃぁ…チケット1枚分の代金後日お伝えします。」
「ありがとうございます。」
(律儀なのかなこう言うのって…なんか…逆に申し訳ないなぁ……私が勝手にした事なのにお金出させちゃうなんて)
そして1ヶ月半が経ち私達はライブ会場に来た
次回につづく・・・




