story9.話題となって……た…?
story9.話題となって……た…?
:登場人物:
・鈴原 琳寧
・早乙女 ありす
・星蜜 レイ
ーーーーーーーー
「でも本当にあの男の人超美形だったんだからね?」
「はいはいwもうそれ何回目?琳寧ったらもしかしてレイに惚れちゃった?」
「あれは目の保養として見ていたい。」
「確かに言われてみると学生時代ラブレターとかいっぱいもらってたし…告白もいっぱいされてたからそうなのかも…」
「でしょ!?あれはモテない方がおかしい!」
「やっぱり琳寧…レイの事好きでしょ?」
「いや本当にあの人は目の保養として見ていたいだけで」
「本当に〜?」
「本当だって〜っ!それより結婚生活の方はどうなの?」
「あ、話ズラした?」
「違うって〜っ…」
「ごめんごめん、結婚生活どうって聞かれても…ん〜変わった事も無いし普通?」
「カイリと結婚して生活してるのに普通かぁ〜……ありすの感覚が分からない」
「仕事しながら家事してるからか家事は半々でやってるし…特に不満はないし…経済的にも両方働いてるから安定してるし…本当に普通だと思う」
「ん〜…まぁ常識考えれば普通だよね」
「でしょう?だから別に今は心配事ないかな」
「でも何かあったら言ってね?ほらカイリが何も無くてもカイリの御両親が揖斐ってくるとかね?」
「う…うん……」
「結婚生活って何か悪い事が付き物だったりするから用心しておかないとね。」
「…ねぇ、それより琳寧」
「ん?何?」
「今度の週末両方会社休みだし朝から夜迄ショッピングしたりして楽しまない?」
「あ、いいね!!私何も予定無かったから正直それは嬉しい!」
「はい、決定♪」
そして休みの週末、一回目のショッピングを終わらせ少し疲れて小休憩する為カフェ到着する。
「次行く前に少し休憩しなきゃね〜、流石に初めの一回目で3店は行き過ぎたかなぁ〜」
「どうだろうね?」
『ねぇねぇっ!あそこの人カッコ良くない?ちょっと声掛けて来ようよ!』
『掛けよ掛けよ!』
「ん?なんかかっこいい人いるみたいだね。」
「そうだね…琳寧も声掛けてくれば?」
「掛けません。も〜最近ありす私へのいじり多い〜」
「ごめんごめん、最近琳寧彼氏欲しい欲しいとか言ってるからつい」
「欲しいけど…ありすに手間かけさせるほどじゃないから〜っ…」
「あ、それよりどんな人かなぁ〜」
「さぁ…?」
「ここだと見えないなぁ〜……」
『あ、あの!お兄さんカッコイイですね…宜しければ私達とこれから出掛けませんか?』
『ん…?あぁ……悪いんだけどお断りさせてもらうよ』
『そ…そうですか…残念です…』
「ん?この声は〜…レイ…?この時間だと仕事上がりかな」
「朝に仕事終わりとかブラック企業に働いてるの…?」
「ううん、違う違う。レイはホストだから接客とかあって朝とかよくあるみたいだよ?よく知らないけど」
「ホストなの!?」
「過去に1回だけ本当か確かめに行ったことあるけど本当だったよ?なんか人気No.1みたいだったし…何回も色々高いご飯とか奢ってもらってたから納得出来る点は多々あったよ」
「意外な事実…」
「レイの実家お金持ちなのに働く意味が分からないんだよね〜……一人っ子だから跡継ぎ絶対するのに〜」
「マジ!?うっわぁ〜これは世の女性が目をつけるわ〜」
「琳寧も早くしないとかもねぇ〜っ…」
そう言ってまたからかってくる。ニヤニヤしながら「早く早く♪」と顔に書いてある、何回似た様なからかいをしてくるのか…でもこういう事が誰かと出来る喜びが出てしまいいつも強く返せず返ししてしまう
「だから違うって〜っ…!もー!」
「ふふふっwごめんごめんね、どうしてもからかいたくなっちゃって」
「んも〜…ありすったら……」(ありすもしかして…分かってないの……?自分があの男の人と話してる時どんな顔してるか…)
「それじゃぁ…私ちょっと声掛けてくるね。」
「え?あ、うん、行ってらっしゃい」
席から立ち上がりスタスタとレイのいる席に近づいて行こうと歩き出した瞬間前の席に座ってた男の人2人にありすが足止めくらってしまう
『…なんですか…?あの私向こうの方に用が…』
『んなのどうでもいいからさぁ〜姉ちゃん俺達に付き合ってくれよ、ずっと目付けてたんだなぁ〜俺達』
『そうそう〜お姉さんさ、ドタイプなんだよね。だから今日1日だけでも付き合ってくれればその後何もしないからさ〜……まぁ…お姉さんの行動次第だけど?』
『あの……何言ってるか分からないのですが…付き合うと言われましても私には旦那が居りますので…』
『旦那ァ?そんなの別にどうでもいいから、ほら付き合えよ』
そう言い男の人の1人がありすの腕を掴み強く引っ張り引き寄せようとする
『!?…い、痛いです!やめてください!』
振りほどこうとするが力の差に対抗出来ず腕は掴まれたままの状態…そんな時にありすの腕を掴んでいる男の人にトントンと誰かが肩を叩いた
『あ゛?』
『あんた達さ良い大人だろ?恥ずかしくないのか?か弱い女1人に男2人で言い寄って挙句には無理矢理か?痛がってるのが分からない訳ないよな、ってかこれぐらいしかあんた達に知能ない訳か可哀想になァ』
『れ…レイ……』
『な!なんだと!?貴様言いたい放題か?!』
『この野郎!一発食らわせてやる!』
ブチ切れした男の人2人がレイに向かって構えて襲いかかろうと思い動いたであろう時にまた再びゆっくりとレイが口を開き始めた。
『このまま我が意思のまま行動に移せば…ここの店にいる客の誰か…もしくは店員さんが警察を呼ぶ事だろうな。そうしたらお兄さん達どうなるかぐらい流石に分かるよね』
『『っ…!!!』』
『お、お、覚えとけよ!い、行くぞ!』
そして男の人達が居なくなってからありすと一緒にレイも同じ席に着き話し出す。
「ありす腕大丈夫か?」
「あ、うん。でも少し痛いかな…さっき助けてくれてありがとうレイ」
「あぁ、良いんだよ気にするな。んで……確かありすの務めてる会社で同僚の人だっけか?」
「は、はい…!すっ、鈴原琳寧と言います。よ、よ…宜しくお願い致します…!」
「あのね。レイ、この人が前に話してた人なの」
「へぇ?」
(え?!え!?私話されてたの!?もしかして会う度にこの人の話してたとかそう言うの!?待って恥ずかしい!好意あるとか思われてそう……いや全くない!ない!だけど話題とされてたなんて恥ずかしい〜っ!穴があったら入りたいっ!)
「この人が話してた人……へぇ…」
(一体何話したのありす〜〜っ!!!!!……)
次回へつづく・・・