story1.事の始まりは悪天候
【友達が推しと結婚しました】
story1.事の始まりは悪天候
:登場人物:
・鈴原 琳寧 [主人公]
・カイリ [アイドル]“今回名前だけ登場”
・スタッフ
みんなは仲の良い友達がある日結婚すると言う報告を受けて結婚式に行った時新郎または新婦が自分の推しだった事はあるだろうか、そんな事ないと思うだろうが私はそれをつい先日身に染みて体験した…悔しい羨ましい等の想いは出なかった只々友達と推しが幸せそうで微笑ましかった。
そしてこれからのお話するのは私と推しの出会いと私と友達の出会い…
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それはある日の曇りで暗く雨の強い気分が憂鬱になる最悪の日だった。
夜勤明けの朝帰りびしょ濡れで帰路につく最悪の日、周りの店もこの雨のせいか凄く暗い…いつもはここの道はワイワイとみんながどれにしようか、何にしようか、そんな事を考えながら店員と仲良く話す光景が日常茶飯事の事。
今日はスーパー以外のお店はお休みのようだ…「なんか…不気味な感じ…」ふとそう思ってしまう程活気がない、少し急ぎ足でどんどん前へ進んで行く
「ああ〜!夜勤明けで悪天候で社畜の私に何か恨みでもあるの神様〜!」
そう叫びながら進んだ道の別れ道から微かに光が見える…
「こんな道の向こうに住宅…?でもそんなの無いし…なんだろう」
引き寄せられているかのように自然と足が光の場所に向かっていく、少し恐る恐るゆっくりゆっくり向かった先には小さなライブハウス。
入った道は薄暗くいつもの活気溢れた街の様子では到底気付く事も出来ない程だ。
「6月13日…10時30分~11時30分…ライブやってるって事?こんな悪天候じゃお客さん居ないんじゃ…しかもこんな薄暗い場所気付かれにくいよ。入ってみようかな?」
そろりとライブハウスの扉を開ける、そこにはすぐステージが見えて6人の男性が居て誰も楽器を持っていない。
(バンド…じゃない…アイドル?え?アイドルって最初こんな小さい会場でやるの?でも地下アイドルとかあるし…そう…なのかな?)
扉を閉めて奥まで入ってみる、お客さんは自分を含めて3人だけ。
会場は3人その他スタッフらしき人達が居るだけのこじんまりしたものだった、今までアイドルとか興味も出ず良く分からなく、良いのか悪いのかの区別が全くつかなくただ単に眺めているだけの時間。
そんな中に目を惹くメンバーを見つけた。綺麗な青髪に吸い込まれそうな程な魅力を感じる金色の瞳、優しく微笑む口元一瞬で心を奪われた。サブリーダーのカイリと言う人らしい、気付いたら私はすぐファンとなりカイリ推しとなった。それが推しとの出会いだった
そして6人のアイドルグループとして結成した『ヴィネルイ』は実力が元々良いものだったのか練習で得た成果の実力かは分からないが、瞬く間に人気沸騰アイドルグループにまでなり大きなライブステージ、テレビ出演、雑誌取り上げ等…色々な場所にヴィネルイの名前が乗って行く、その後公式グッズや握手会、ファンクラブ、様々な事が起きて行きドームでのライブも出来る程の人気ぶり。
私は今日当選しヴィネルイのライブを見に都会へと足を運んだ。
元々仕事がいい所片付いたら実家のある田舎を離れ都会に移り住む予定が出来ている私には都合が良かった。
ライブを見てグッズを買ったり街の下見したり美味しいスイーツ屋さんでスイーツ食べたりショッピングしたり、学生時代の修学旅行以来の都会に年甲斐もなくワクワクしてしまう。
「12時49分!?ヤバい!急がなきゃ!13時20分にライブ始まるから…今から会場に向かって大体12時59分ぐらいが理想!その後は並ぶ場所を見つけて並んで会館が13時05分なのかな?良く分からないけど並んで少し時間経ったら開くといいなぁ…待ってるの絶対つらいよ〜」
ダッシュで会場に向かう。速さに自信はないが、出せる全力速で走っていくこんな時乗り物に頼りたいがお金が勿体ない等と元々の節約癖で禁止。
走ってる最中に見えるお店や街の景色を色々見ながら会社で疲れに疲れきった重い足を上げて走る。
周りに見える住宅を見ているとどれも家賃が高そうなものばかり、残業ボーナスも出ないブラックな会社の給料で引っ越しの際家を購入出来るか不安が襲うが今は楽しむ事だけを考えて前に進む右に進んでも左に進んでも賑やかな光景都会に来たんだと言う実感を湧かせる光景ばかりがいっぱい見える目の前に見える大きなタワマンに住んでみたいと思うが手の届かない高級感溢れている。
泣きそうになってくる…そんなこんな進んでいると目的地のライブ会場が見えて来た。
「都会となるとやっぱり会場もおっきいなぁ…この会場が満員になるって事?私が初めて見た時とは比べ物にならな過ぎる、成功を収めるってこういう事だよね。それにしても駅から遠過ぎる!私何歩歩いたの!?都会舐めてたかも…それに人多いし避けて避けてぶつからないようにするって大変過ぎ…」
「ヴィネルイのライブ入場の列はこちらでーす」
「えっとここ……って最終列どこ!?長い…長過ぎる…ああ〜っ…ここに引っ越したら出来るだけ早めに出なきゃ…」
「列への割り込み、他のお客様への場所交代交渉等はおやめ下さーい」
「都会ってそんな事する人居るんだ…怖いなぁ…いや…私の場所にも居るのかな…見てないだけ?…あ!ここだ最終列!私で何人目なんだろ、こんなに人並んでるなら……えっと…結構居るよね100以上かな…地元の人達?私みたいにやって来た人?何処から来たのか気になっちゃうかも…!開館なら…あと少しかな」
次回につづく・・・
初めまして、水薔薇姫と申します♪
この度は「友達が推しと結婚しました」をお読み頂きありがとうございます。
少し余談をさせて頂きますので「読まないよ」という方は閉じて頂き構いません。
「読むよ」という方は御付き合い頂けたらと思います*_ _)
この「友達が推しと結婚しました」なのですが、実は諸事情でネタを模索してた時にふと思いついて最初は諸事情のネタとして使用し、今後の展開等考えていたのですが、ふと「こういう小説を書くと面白いかな?」と思い執筆をしてみました。
如何でしたでしょうか?至らぬ点、改善点等がございましたら教えて下さると、とても助かりますし勉強にもなる為今後の成長に繋げれるのではないかと思います。(*´∀`*)
主な登場人物が登場したらキャラクター紹介の話を出させて頂きます♪
それまでは物語の話が続きます。
投稿頻度は決まっておりませんので不定期更新でネタが切れてしまい中々続きが浮かばず執筆出来ない時がありますのでご了承ください((。´・ω・)。´_ _))ペコ
それでは閲覧ありがとうございました(。ᵕᴗᵕ。)