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来いよ俺の青春物語  作者: でんちゅう
4/4

保健室

どうやら俺は1時間ほど寝ていたらしい。しかし、あの人影は誰だったのだろう。凄く気になる。ぼんやりとしか見えなかったから。くそっ。

「あら、起きたのね」


「はい。今起きました。」


保健室の先生。だいたい二十代前半。綺麗な人だが未だに独身。


「もう大丈夫??」


「はい、大丈夫です!ありがとうございます。」


「御礼しなくてもいいのよ。貴方の看病手伝ってくれた人に言いなさい。」


やはり。見間違えではなかったみたいだ。記憶も曖昧だったので夢かと思っていた。


「誰だったんですか?俺全然覚えてなくて……」


「えーっと、確か霧……崎……さんって言う人だったわね。」


「本当ですか!」


正直ビックリしている。なぜ俺の看病をしてくれたのか……。


ガラガラガラ


ドアが開く音がした。


「大翔、大丈夫かー」


この声は……麻美だな。


「大丈夫だ…」


「治ったんだったら一緒に帰ろー!」


「もう学校終わってたんだ…」


まぁここの学校は六時間までで、体育は5時間目。1時間近く寝ていたから流石に終わっているだろう。


「帰ろうか」


――――

帰り道。

麻美と一緒に帰ることになった。色んな事がありもうクタクタ……まじで疲れたよ…。自転車だけど押しながら帰ってる。


「ねぇ大翔ー、ほんとに大丈夫??」


「大丈夫大丈夫、心配ナッシング」


「うわぁ。」


「うわぁ言うな。それでさー、なんか霧崎先輩が看病してくれたらしいんだよね」


ピクっ。


ん?今ピクっってしたか、気のせいか。


「へ、へーそーなんだー。」


「そうそう、目がぼやけてて分からなかったんだけど、あの人影は霧崎先輩だったのかなー」


「それはーよかったねーーー。」


あれ?こいつちょっと怒ってね。段々と顔が怖くなってきているのだが。これ以上話すのは危険か……。まぁ大丈夫だろう。


「やっぱ綺麗だよなー、霧崎先輩は。」


「そうかなー、ただのメス豚にしか見えないかもー私的に」


メス豚とか言いだしたよ。こぇーよ……。よし辞めよう。うん。今後控えよう麻美の前での霧崎先輩の話は。でもなんでこんなに麻美は霧崎先輩のことを嫌うのだろう…。聞いてみようかな。


「麻美って霧崎先輩の事嫌いなのか??」


「嫌いって言うか……知らない!!」


麻美は自転車に乗って凄いスピードで帰っていった。怒らせてしまったのかな……。怒らせたら怖いしなぁ。明日謝ろう。

霧崎先輩には明日御礼しに行こう。よし。


―それから何事もなく、大翔は家に帰った。












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