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3話 動き出す前に、落ち着いて

私は戦闘が好きじゃなかった、臨機応変なそれも瞬間的な対応、種類の多い武装、相手装備との相性や通用度の算出などなど。

息抜きにゲームをやるのに、そこまで小難しいことは私にはできなかった。もともと頭がよくなかったっていうのもあるのは否定しない。

ゲームには大まかに3つのタイプがあった。


戦闘や探索をメインに行い宇宙の範囲の拡大を行う『ハンター』

資源採集や研究をメインに行い宇宙の理解の深度を深める『サルベージャー』

そして、運搬や発展をメインに行い宇宙の快適度を高める『トランスポーター』


ハンターも対人やUEO相手など、先鋭化した先鋭職、さらに限定した特化職というのもある。

私はトランスポーター職の中でも大型の船で大きな事業を専門に必要なものを運ぶ『スペースライナー』という職業を取っていた。

職によって受けられるクエストや、難易度が違うのはよくある話だが。特化型だからといって上級職という考えではなかった。

ハンターはハンター系列ならほとんどいろんなクエストやミッションを受けられる、ハンター複数の職にまたがったような複雑な依頼も。

トランスポーターの職業レベルを最低限取り、スペースライナーの職ばかりを上げていると小口のレベルの高い依頼は受けられなかったりする。

つまり自分が本当に何をしたいのかを考えたうえで職業を構築する必要があった。

私は大きな物資を遠くまで運び、報酬も大きいハイリスクハイリターンな仕事を選んだという訳だ。


もちろん、戦闘関連はからっきしだから護衛を頼むなどということが必要になる。そういう事前準備なら落ち着いて考えられるので戦闘職よりはと思ったのだった。

つまり何が言いたいのかというと…


「スフィ、研究を主にしてる『リサーチャー』の船は確認できる?」

「はい艦長、大型研究艦【マッドリサーチャー・アルマサイコンガル】を確認しています。ついで中型研究艦【ラボ777】を確認しています」

「…オーパーツ研究と、ワームホール研究の船…だったかな。何か発表があるかもしれないから注視してて」

「はい艦長、こちらから交信を呼びかけなくてよろしいのですか?」

「それは待って、とりあえず一つずつ情報を再認識しているところだから。彼を知り己を知れば百戦殆うからず…その彼に関しては情報が多すぎるしまだ入ってきていないから、己を知ることから始めているの、今出ている情報は整理して待機しておいてくれる?」

「はい艦長、了解しました」


今の現状を考えると、

キャラに憑依したというか身体がアップデートされている。だからそれを行える何かがある。

体外的に見える、分かる範囲以外は生体情報には記憶されていない。つまり内面、精神的なものは元の身体の思考よりになっている。

自分の船がメインだけとはいえ現実に存在している、職業に関しての知識もこれまでやってきた歴史も頭に実体験のようにあふれている。


だから次にやることは、

現実世界に何か影響があるのかの確認。月の裏側にだって通信衛星やカメラぐらいあるでしょうし船が見つかってる可能性もあるよね。

77隻の他のメンバーとの情報共有。あの今の世代から何年も劣ってるゲームをやり続けてる人を優先的にやった方がいいかな。

敵と味方の分類とこれからの動き方とできることを確認。人類同士の争いならまだいいけどもし仮に…UEOがいたらっていう想定。


「よしっ、とりあえずテレビを付けて…「た、大変です!鳥取砂丘に巨大な隕石が落ちてきました!被害はなぜか皆無!宇宙評論家はこれを…(ピッ)」」

「………」


消したテレビにさっき映っていたのは、変態達(技術者)が自分の完成した理論をこれでもかとつぎ込んだ【マリモノリス】と呼ばれる毬藻にそっくりな砲弾だった。

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