パーティー結成!
タイトル変更しました!またちょくちょく変更するかもしれません!
それでは本文をどうぞ!コケー!
「そいつはギルド記録最短の1ヶ月半で超級に上り詰めた怪物中の怪物。異世界人特有の異能で遠近中全ての距離に対応し、手に持った剣から飛ばされる斬撃をもってあらゆる物を断ち切る男[勇者]、佐々木健二。」
カチャン、とフォークが皿とぶつかり音を奏でる。
「………今、佐々木健二って…言いました?」
「おうよ、なんだ知り合いか?」
「俺のッ…俺の親友なんです!健二はどこに居るのか教えて下さい!お願いします!」
俺はジークさんに詰め寄り頭を下げた。
「そうか…、一応どこに居るかは知っている。だがよ海斗、オメェさんは必ず後悔するぞ?」
「………は?な、なんでっすか?」
「分からねぇのか?佐々木健二って奴は[勇者]だぞ。」
意味が分からない、勇者の二つ名の何が悪いんだ?むしろ良いじゃないか勇者って二つ名は。俺だって一度でいいからそう呼ばれてみたい。
「海斗、お前は知らねぇんだな。」
とそこでメイアねぇさんが言う。
知らねぇんだなって言われても何を知らないのかよく分からない…
「ねぇ海斗、貴方にとって勇者って何?」
「……?、そりゃあ英雄だとか人類の守護者だとかそういう意味だろ。」
サーラまで突然指を変な事を聞いてくる。
「よく聞いて、[勇者]には2つの意味合いがあるの。」
そう言ってサーラは指を二本立てる。
「まず1つ目の意味が貴方が言った英雄や人類の守護者。
そして2つ目、それは兵器。国の保有する超常の力を持った 兵器の事を意味するの。」
「それで?まさか健二が2つ目の意味の勇者だって?」
「ん、多分後悔するっていうのはそういう意味だと思う。」
つまりサーラは健二が兵器と呼ばれて国の為に動いていると、そう言いたい訳だ。
「そんな事、得る訳無いだろ。」
「だが実際に上級の間じゃそういう噂が広まっているぞ。」
ジークさんが言った。
「そういう噂?例えばどんなやつです?」
「例えば国に命令されてデモ隊を皆殺しにしたらしい、他にも税金を納められなかった村の年寄りを何人もぶった切った、とかな。」
「尚の事あり得る訳が無い、根も葉もない噂でしょう。」
そうだ、例えそんな噂が広まっていたとしても健二がやる訳が無い。
「だがよ、万が一の可能性だって無くは無いだろ?もしかしたらそいつは本性を隠して過ごしていたとかあるかもしれねぇだろ?」
「ジークさん、俺の親友を悪く言うな。
あいつがそんな事をする訳がねぇんだよ!」
固く握った拳をテーブルの上に叩きつける。
ガシャン!と辺りに音が響き、周囲が静まり返った。
「海斗、少し落ち着きなよ。周りの人がこっちを見てる。」
翔太にいわれ気付く。確かに周りの人がこちらを見ていた。俺の出した音が原因だろう。
少し冷静になり浮かしかけた腰を下ろす。
周りの人は問題無いと判断したのか少しして喋り出し、辺りはざわつきを取り戻した。
「ジークのおじさん、海斗の言う通りだよ。健二がそんな事をする筈が無い。どうせ何処かの誰かが最速で超級になった健二を妬んで流した噂だろうしさ。」
「…そうだな、すまねぇな海斗。お前さんの親友を悪く言っちまってよ。」
「いえ、俺も言い過ぎました。すんません。」
俺はそう言って頭を下げる。
「まぁなんだ、その健二って奴は今ヴァルラバ皇国に居るらしい。場所はここから南西に向かって海を渡った先だ。」
「…あ、ありがとうございます!」
「親友に、会えると良いな。」
会うさ、必ず。
俺はあいつに会いに行く。
邪険になりかけた空気が元に戻っていくのを肌で感じた。
「はぁ、喧嘩とかにならなくて安心したわ。」
「ん、もしそうなってたら止めるの大変だった。」
「おいおい、上級の俺を止める気でいたのかよ!」
「取りおさえるだけなら私達だって出来る。」
ジークさんのツッコミに強気で答えるサーラ。二人は鋭い視線を合わせていたが、しばらくするとジークさんが口元を緩めて視線を逸らした。
「………ほぉ、マジで出来そうだ。良いパーティーじゃねぇか。こりゃぁ将来が楽しみどな!」
「だろ?オレたちならいつか最強のパーティー目指せるって思ってんだよ。」
「私達が最強のパーティーに、ねぇ。良いわね、それ!だったらパーティー名が必要じゃ無い?」
パーティー名か…もし俺たちが有名になれば世界に広がる名前。いっちょ俺が良いのを考えるかな!
「俺は考えついたぜ。ズバリ、深淵の旋風だ!」
「………………」
「………………」
「………………」
「……………?」
誰も喋らない。
何故だ?気に入らなかったのか?
「海斗君、ごめんダサい。」
「流石にそれはねぇな。」
「厨二病で草生えるわ。」
ボロクソ言われた。
「ダサいって…どこが!?カッコいいじゃん深淵の旋風って!」
「ねぇよ!もう少しまともなのにしろ!ったく、やっぱオレの案しかねぇな。」
メイアねぇさんの案?一体どんな案なんだ?
「オレたちのパーティー名は、五人衆だ!」
「ブフッ!ヤバイ大草原不可避だわ。」
「んだと翔太テメェ!」
「待って顔は殴らないでよ!ちょっ!危なっ!」
メイアねぇさんは翔太の笑いにキレて席を立つ。そのまま二人はギルドの外に出て行ってしまった。
「さて、次の案だが…他に案がある人。」
「あの二人は無視!?い、いいのかしら…」
「どうせ二人とも後で戻ってくるって。それより火野さんは何か案無い?」
「そ、そうね…もう少し考えさせてもらえないかしら?」
「思いついたらでいいよ。」
俺がそういうと、火野さんは目を瞑って考え込んでしまった。
さて、後はサーラの案だが…
「私は、森と共に生きる者が良い。」
「モリビト?」
「ん、お母さんが使ってるパーティー名。」
「使っているんじゃ駄目でしょ…」
なかなか良い案が浮かばない。
「どうだ?他に案は出たか?」
とそこでメイアねぇさんが翔太を引きずって戻ってきた。
「いや、出たけど使われてる奴だから駄目。
やっぱもう俺の案しか無いなこれは。」
「いやいやオレの案だろ。」
「お母さんのパーティー名、使いたい。」
「もう何でも良いよ僕は。」
駄目だ、収集がつかなくなってきた。
「頂の夢。」
「え?」
「頂の夢が良いと思うわ。
ほら、私達は最強のパーティーを目指すんでしょ?だから、トップを、頂を目指す意味を込めて頂の夢。ど、どうかしら?」
何だよ、それ…
ガクッと膝をつく。俺は悔しさに顔を歪めた。
「え!?か、海斗君!?どうしたのよ!?」
「良いじゃん…」
「え?今何てーー」
「俺のよりッ!良いじゃんかよッ!」
悔しい、ネーミングセンスには自信があったっていうのに火野さんの方が良い案を出してきた。しかもちゃんとパーティー名の意味が考えられている。
「オレの案より良いと思うぜ。」
「ん、私もそれで良い。」
「僕は何でも良いよ。」
「んじゃあこれで決定だな!」
人差し指を立てて天井に突きつける。
そしてみんなの顔を見渡した。
「俺達のパーティーはいつか最強になる!狩人の最高峰に至るんだ!
今日から俺達のパーティー名は、頂の夢だ!」
こうして、俺達のパーティー名は決定した。
そんな俺達の様子をジークさんは眩しそうに見ていたのだった。
「まぁなんにせよ、明日の分の宿代を稼がねぇと夢もクソも無いぜ。」
流石はメイアねぇさん、ムードをぶち壊してくる一言が強烈だぜ。
そんな訳で、飯を食い終わった後依頼を受ける事が決まったのだった。
お読みいただきありがとうございます!
もうじきクリスマスですね!クリスマスといったらサンタが私の羽をむしりに来るかもしれない時期です!えぇ、もうクルシミマスですね!
もしかしたら皆さんのプレゼントとして届けられるかも!
まぁ雑談はこの辺で、次話でもまた会いましょう!コケッ!




