友の行方
今回は長めです!待たせてしまった分ちょっと増量!私情の方はひと段落ついたのでまたこれからポチポチと投稿を続けていきます!しばらくは調子が出なくて素早い投稿が出来ないと思いますが楽しみに待っていてください!コケー!
「じゃあまずは俺からだな。俺の名前はジーク、坊主からはおじさんと呼ばれちゃいるがまだ36だ。よろしくな!」
「俺は市原海斗。よろしくお願いします!」
「おじさんは知ってるだろうけど僕は柊翔太、もう17だから坊主って呼ばないで欲しいんだけど。」
「17!?14、5くらいだろうがよ!?」
「失礼な!海斗と火野さんと同学年だ!」
「見えねぇよ!」
「あの、話が進まないんで後にしてもらっても良いですか?」
「す、すまねぇな。続けてくれ。」
ジークさんと翔太が火野さんに怒られて下らない言い争いを止める。
火野さんは一つ咳払いをしてから話を続けた。
「私は火野美香、翔太君の言う通り17歳です。よろしくお願いします。」
「オレはメイア、よろしく頼むぜ!…です。」
「…サーラ、よろしく。」
狩人証を受け取った俺達は軽く自己紹介を終え、狩人ギルドの食事処でジークさんと同じテーブルを囲んで座っていた。
「狩人登録おめでとう、これでお前らは狩人となった。それを記念して、先輩狩人の俺が奢ってやる!好きなだけ飲み食いしやがれ!」
「「よっしゃあぁぁぁぁ!!」」
「そんな、悪いですよ。」
「なぁに、遠慮せずに食いな。じゃねぇとそこの男2人が全部食っちまうぜ。」
火野さんが遠慮している間に俺達男2人組は既に自分の分を注文していた。
「ちょっ!?2人ともせめて一言言ったらどう!?」
「「あざす!」」
「適当すぎるわよ!」
「ガッハッハッハ!元気があって良いじゃねぇか、おばちゃん!ドンバー1つくれ!」
「はいよー。」
豪快に笑ったジークさんは片手を挙げて食事処のおばちゃんに何かを頼んだ。
「ジークさん、ドンバーって何すか?」
「ん?兄ちゃん、ゴホンッ!海斗で良いんだったな。」
「えぇ。」
「海斗はドンバーを知らねぇのか?結構どの店でも飲めるんだが。」
やばいな、普通に出回ってるもんか。異世界人って事は隠しておきたいし…どうしたもんか…
俺が頭を抱えて悩んでいると、隣に座っていたメイアねぇさんが俺の耳元へと口を近づけ小声で話しかけてきた。
「海斗、ドンバーってのは地球のビールみたいなもんだ。取り敢えず今はオレが話し合わしといてやるから今度は下手に聞くな。」
「悪りぃ、助かる。」
軽く頭を下げてメイアねぇさんに謝る。
メイアねぇさんは少し呆れたような表情を浮かべながらも顔を遠ざけてジークさんへと向き直った。
「おいおい、何だよ?2人で内緒話か?」
「海斗にドンバーの事を教えていたんだ、ですよ。」
「あの飲み物なんすね。分かりました!もう大丈夫っす!」
「そ、そうかぁ?なら良いがよ…」
良かった。何とか誤魔化せたか…
敬語がおかしいメイアねぇさんの口調に違和感を覚えつつ誤魔化せたと安堵する。
とそこでテーブルに皿が置かれた。皿の上には肉料理が乗せられている。それも1つではなく七面鳥の丸焼き様な料理や、ステーキの様な料理がいくつも並べられた。
「お待ちどうさま、たーんとお食べ!」
「おぉ、おばちゃんありがとよ。よしお前ら、食うとするぞ!」
ジークさんの掛け声に合わせて俺達は両の手を合わせた。
「「「「「頂きます。」」」」」
実はサーラも旅の途中で俺達の掛け声を真似する様になったのだが、まぁそれは別の話。
「なんだお前ら面白い事すんな。頂きますって何だ?」
「儀式みたいなもんだよ。ジークのおじさんは気にしなくて大丈夫。」
「そうか…」
ジークさんは翔太の言葉に少し寂しそうな顔をしたが、それ以上を聞く事はなく料理を食べ始めた。
小説なんかだとここで登場人物が真似をするのだが、どうやら真似をしたサーラの方が特別だった様だ。
そういえば外国人が日本に来た時に頂きますを言うかといえばそうでも無いな。
「海斗、どうしたの?ご飯冷めちゃうよ?」
サーラに注意されて我に帰る。少し考え込んでしまった様だ。
とにかく料理を食べよう。サーラの言う通り料理が冷めてしまう。
まずは目の前に置かれたステーキだ。フォークを手に取り丸ごとかぶりつく。肉からは多量の肉汁が溢れ出し、口の中を満たした。
「美味い!」
「そいつは良かったよ。おばちゃん作った甲斐があるわ。」
俺の声を聞いていたおばちゃんが言う。俺以外のみんなも思い思いに料理を手に取り箸を進めた。
〜〜〜〜〜
そこそこの量あったテーブルの上の料理は皿だけを残してあと僅かとなった頃、落ち着いてきたのか料理を食べるよりも会話が多くなってくる。
「ねぇ、そういえばジークのおじさんは予定があったんじゃ無いの?」
「まぁな、つってもする事がねぇから一人で仕事でもしようと思ってただけだよ。」
「ぶふっ!おじさん一人なんだ、草生えるわ。」
「今日は偶々だ!いつも一人じゃねぇ!いつもはちゃんとパーティーメンバーがいるっつうの!」
「どんな人なのさ?」
「ま、それについては今度教えてやるよ。それよりも狩人として聞きたい事とかあるか?あったら教えるがよ。」
「あ、じゃあ狩人ってどんな仕事があるんですか?私よく知らないんですけど…」
「そうだな、仕事内容はランクによるが…」
「ランク?それって何?」
「そうか、サーラちゃん…は知らねぇんだな?」
実を言うとランクについてよく知らないのはサーラだけでは無いのだが、説明してくれそうなので別に口を挟む必要は無いだろう。
ジークさんはそのままランクについて説明し始めた。
「んじゃあよ、まずはランクについて説明するぞ。」
「ん、お願い。」
「ランクってのはな、ギルドにおける階級、そいつの立場の高さを示すもんだ。
お前らはまだ登録したてだから最下級の初級狩人ってわけだな。このランクは実績を積んでいく事で上がっていく。デカイ実績を積めば積む程に上がりやすい、そんで実績がある一定の基準に達する事でランクが上がるって寸法だ。
ランクはさっきも言ったが最下級が初級、その上に中級、上級と続く訳だ。」
「へ〜、じゃあジークのおじさんは何級なの?」
「俺か?俺は上級狩人だぜ。」
ジークさんはそう言ってドヤ顔をした。
「じゃあジークさんは一番偉いのか?…偉いんですか?」
「おおよ!…と言いたいところだが、残念ながらランクにはまだ上がある。」
まだ上があるのか…
でも自慢げだったって事はそこまで低いわけでも無いんだろう。
「その上のランクってどんなのがあるんすか?」
「更にこの上には超級っつうランクがある。このランクに至るには才人と呼ばれる俺たち上級の中でも更に才能ある者、天才だけがこの領域に至る訳だ。そこまで行けるのは人として最高峰の強さを持っている奴だけだ。」
「人として?それってどういうことさ?」
「実は公にはあまり知られてないランクがある。
そのランクは特級、山1つを砕くとすら言われる災害級と単独で戦える狩人の最高峰だ。」
……災害級と単独で?
いやちょっと待て、確かレーゼがこの世界について説明した時に災害級は国で対処出来ないと言っていた。それなのに災害級に匹敵するってどういう事だ?
取り敢えず聞いてみるしか無い。
「ジークさん、俺は災害級以上は国で対処できないって聞いたんすけど…」
「それは間違っちゃいねぇよ。なにせ特級は世界に僅か3人しか居ねぇ、そしてその誰もが国に所属しちゃいねぇ。要はどこの国も特級っつう戦力は持ってねぇ訳だ。」
成る程、道理で国で対処できないっていう訳だ。っていうかそんな化け物が3人も居るのかよ…
出会う事は無いとは思うが、そんな存在が居ると思うとげんなりする。
「ガッハッハッハ!そんな顔すんな!基本的には関わるこたぁねぇからよ。」
「まぁそうだとは思うんすけど、一応どんな奴か教えて貰えないっすか?」
ジークさんの言う通りだとは思うのだが、万が一の可能性もある。容姿なんかを聞いていても損は無いだろう。
「悪いが特級の情報はほとんど分からねぇんだ。唯一分かっていることと言ったら二つ名と名前だけ。そっちで良いのなら教えるが?」
「じゃあ一応教えてもらって良いっすか?」
「よし、じゃあ一人目だ。一人目は[無限増殖]のリィリィ、その圧倒的な力を持って20キロに及ぶ平地を湖に変えた怪物だ。」
マジかよ…20キロを湖にとかどんな化け物だよ。ゲームの裏技みたいな二つ名に対して強すぎんだろ…
「そんで二人目、かつて国を滅ぼしかけた災害級を単独討伐した二人目の怪物、[不死の王]のダイナス。
最後、3人目だ。二つ名は[神の使い、約一万に及ぶ中級魔物をたった一人で潰した女、ヨミナ。
とまぁ特級の紹介はこんな所だな。」
[無限増殖]のリィリィだけでもヤバいってのに他の二人も充分ヤバい。この先出会わないことを願うしか無いなこれは。
話を聞いただけでも冷や汗が頬を伝う。
戦えばまず命は無いだろう。
「そういえば特級が3人なら超級は何人居るんですか?」
「超級か?超級は結構いてな、今は確か…51人だったか?」
51人か、世界という範囲で見れば思ったよりも少ない。正直100人以上は居ると思っていた。
「超級の紹介もして貰っても良いっすか?」
「おう、もちろんだ。とはいえ全員の紹介してたら時間がかかり過ぎるからな、有名どころだけ紹介すんぞ?
超級の中じゃコイツが一番有名だ。凄まじい速度で戦場を駆ける男、[迅雷]のシルバ。
続いて二人目、そいつが戦えば辺りが血に濡れる、[血濡れ]のギガス。
そして、その守りは誰にも崩せない、[鉄壁]のルドー。
後はまぁ、最近頭角を現してきた期待の新星だな。」
「そいつの紹介は無いのかよ?…ですか?」
「メイア…ちゃん。無理に敬語使わなくても良いぜ。楽な喋り方をしな。」
あ、今ジークさん少し迷ったな。やっぱりメイアねぇさんがオレって言うから性別が分かりづらいんだよ。
だからメイアねぇさん、そんな目で俺を見ないでくれ。
俺がメイアねぇさんのジト目に耐えかねて顔を背けている間にも紹介は続く。
「助かるぜ。それでよ、その期待の新星ってのはどんな奴なんだ?」
「そいつはギルド記録最短の1ヶ月半で超級に上り詰めた怪物中の怪物。異世界人特有の異能で遠近中全ての距離に対応し、手に持った剣から飛ばされる斬撃をもってあらゆる物を断ち切る男[勇者]、佐々木健二。」
その名前を聞いた時、俺の耳には自分が手放したフォークが皿とぶつかり合って奏でたカチャンという高い音しか聞こえなかった。
皆さんお久しぶりです!光り輝くニワトリです!
誰だっけコイツと思った方も居るでしょう!え?そんなトリ頭は私だけ?アハハッ、話を変えましょう!
ここ最近は急激に寒くなってきましたね!私には羽毛がありますので問題ないですが、皆さんは風邪に気をつけてお過ごし下さい!それではまた!コケコッコー!




