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マジックハンド!  作者: 光輝くニワトリ
第3章 命の価値
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ホームシック?

更新再会と言っておきながらここまで待たせてしまい申し訳ありませんでした!投稿まだかよ〜?なんて思った方もいらっしゃるでしょう!居るよね?居なかったら悲しいですが取り敢えず本文どうぞ!コケー!

 さて、どうするかこれ…


 俺は今、自分の腕に描かれた模様をじっと見つめていた。


 とはいえ見ているだけでは何も始まらない。一つ試してみようとポケットをゴソゴソと漁る。

 そして中から一枚の長めの布を取り出した。


「それ何なの?」


 火野さんは妙な模様の描かれた布を見て気になったのか問いかけてくる。


「籠手に巻いてあったんだよ、多分封印的な事していたんじゃ無いかな?」

「それを解いて籠手を付けたと。」

「うん。」

「……バカじゃないの!?普通何でか考えるわよね!何で何も考えずに付けるのよ!?」

「いやぁ、ごめんごめん。次は気をつけるからさ。」

「はぁ、次は許さないから。これ以上心配させないでよね。」


 そんなに心配されてたのか…もう少し考えて行動しよう、うんそうしよう。


 今回の失敗を糧に次へと活かす決意を固める。人間反省が大事だ、反省出来ないのなら成長など出来るわけが無い。逆に反省できるのなら人間的成長は著しいものとなるだろう。

 要は俺は反省したという事だ。


 さて、反省したところで行動を開始しよう。

 俺は手に持った布を腕に巻き付け出した。案の定みんなが不思議そうな顔で見てくる。


「これで籠手を封じてあったからさ、模様になってもこれで封じられるんじゃないかと思って。」

「確かに、そうかもしんねぇ。よっしゃ、なら早速巻いてみようぜ!」

「させる訳が無いだろう!?……っ!思ったより…遅かった…なぁ…!」


 自分の意思とは無関係に口が動く。分かっていた、俺の身体をまた奪いに来ることは。


 だけど前回みたいに易々と身体を奪われるつもりはねぇぞ!


 まだ大丈夫だ、意識は少しづつ薄れていっているがまだ持ち堪えられる。その間に布を巻がなくてはならない。


「「「「海斗(君)!」」」」

「まだ…大丈夫…、早めに…布を…!」


 上手く力が入らず震える腕をなんとか動かし手に持った布を巻きつけていく。

 他のみんなも状況を理解したのか俺の補助に回ってくれた。


 途中から少しずつ身体の制御が難しくなってくるが、翔太が糸を、サーラが魔法を使って暴れ出す俺の身体を抑え込み、火野さんとメイアねぇさんが2人がかりで布を巻いていく。


「ああぁぁ!!許さん!許さんぞ!貴様らぁぁぁぁ!!…俺の身体…だ……返して貰うぞ!」


 巻かれた布が腕の模様を覆い隠したその時、身体を無理矢理動かそうとする力が抜けた。

 どうやら封印に成功した様だ。


「っ!はぁっ…はぁっ…、もう大丈夫そうだ。助かった、ありがとうみんな。」

「おう!その様子だと封印出来たみてぇだな。」

「大丈夫、私の目でも力の動きは見えない。」

「なら問題なさそうね、ほんと良かった…」


 火野さんはそう言って胸を撫で下ろした。

 と、そこで…


 ダンダンダン!


 誰だ?乱暴に部屋の扉を叩くなんて…一体何の様だ?


「おいアンタら!さっきからドタドタうるせぇぞ!」


 部屋の外から男の怒鳴り声が聞こえてくる。


 あ、俺達のせいか…


 俺達は素直に部屋を出て謝ったのだった。


 〜〜〜〜〜〜


 あんまりうるさくすると出て行って貰うからな!と言って下の階へと降りて行った男はどうやらここの宿の店主だったらしい。玄関には女将であろうおばちゃんしかいなかった為に知らなかったのだ。


 部屋の中に入った俺はベットに横になった。翔太も床に座り込む。


「ふぅ、なんか凄く疲れたわ…少し休もうぜ…」

「僕も…早く横になりたいよ…」

「私は街を見てくるわ。服とか見たいし。」

「あ、オレも一緒に行って良いか?」

「私も行きたい。」


 男2人はこのザマであるが女子陣はまだ元気があるのか、はたまた乙女心によるものか街に繰り出すらしい。勿論止める理由も無いので3人を送り出す事になった。


「じゃあ行ってくるかんな。大人しくしとけよ。」

「ふぇ〜〜い。」


 ガチャっと扉が閉められる。部屋に静けさが広まった。


「……………………」

「……………………」


 外では意外と人通りが多いのかガヤガヤと声が聞こえてくる。都会に住む時は夜うるさそうだな…


 そういえば家族のみんなはどうしてるだろう?俺達が召喚されてから既三ヶ月くらいか?もし時間が同じ感覚で動いているんなら警察だって捜索しているだろうけどあんな召喚のされ方だ、証拠なんて見つかるとは思えないし。そうなれば俺達の事をほぼ死んだものとして認識されていてもおかしくは無いな、下手すりゃ忘れ去られてるかもしれねぇ…

 駄目だな、嫌な考えばっかり浮かんできやがる。家族のみんなは元気にしてりゃあいいけどな…


 脳裏に地球での日々がよぎる。毎日大人になってもほぼ使わないであろう勉強をまるで機械の様に繰り返し、そんな授業が終われば健二と翔太と一緒にたわいない会話を続けて、家に帰ればお帰りと言う母さんの声にただいまと答えて、家族で食卓を囲みご飯を食べて風呂に入り、柔らかい布団で1日を終えた。


 辛い事だってあった、むしろそっちの方が記憶に残ってる。でも、それでも思うんだ。あぁ、あの場所に、あの日々に戻りたい。もう一度家族に会いたいって。


 ホームシックかなぁ…?別に今の生活が嫌な訳でも無いんだけど。


 ボンヤリと天井を見上げながらそんな事を考えているとねぇ、と翔太が話しかけてきた。


「ん?どうした?」

「魔物が居るんだし冒険者も居るんじゃないかな?街に行って探してこない?」

「確かに!いよっしゃ行くか!」


 翔太に出かける準備を促す。俺は横になった体を起こして立ち上がった。


 まぁ今は異世界を楽しもう。いつか必ず帰るから、みんなを地球に返してみせるから。


 だから考えるのは後にして、俺達は街へと繰り出すのだった。


 その数分後、とある人物と再会を果たした。

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