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夢と祭事 3

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 あぁ

 そうだ

 ようこそ

 ヨウコソ

 ウェルカム

 夢を見てるのか?

 ソレモイイカ

 ネテタホウガイイ

 

 

 

「ルカ君、俺は間違っていたんだ、間違った認識をしていた」

 キケヨ、デズモンド

 ムシヲスルナ

「マインドクラックをした君ならわかるだろ、魔法は意識と、正確には記憶と深い結び付きがある」

「魔法とはつまりは炎だ、MPを薪として起こされた炎」

「だが過ぎた炎は火事となる」

「それは薪を燃やしつくし、そしてやがて記憶さえも燃やす」

 まったくどうなってるんだ。

 どいつもこいつも仮契約ばかり。

 本契約はそこのお前だけか。

 何故仮契約者ばかりこれ程?

 オレニキクナ

 ソコノバカニキケ

「……というのが、今までの定説だった。だが最近、新たな説が魔術師ギルドから示された」

「魔法と記憶はつり合いの関係にある」

「強大な魔法とは、強大な記憶と同意だ」

 キオク

 キオク

 よせ、まだ起きちゃいけない、傷が開くぞ

 アハハハ、傑作だな

 母と交わり娘を成し、それと交わり私を成した。

 ソレデモキサマハショセン

 赤色は魔の祖

 黒色は命の祖

 では青色は?

「教えてくれ、ルカ君は一体どんな魔法を使ったんだ、どれ程の魔を行使すればそれ程の記憶を失う?」

「この世界と噛み合わぬ記憶? それが一体どれ程の、どんな魔を産み出す?」

 セカイヲツクリカエタノダ

 偉大だ。

 英雄?

 英雄無き時代の英雄。

 イツマデ「ユメ」ヲオイツヅケル?

 生も死も、本質ではない。

 本質とは境界線だ、命という線。

 ドウデモイイ

 ソンナコトヨリ、シゴトノハナシダ

 キサマハ、ワタシノ「ウツワ」ニナニヲ

「……始めまして、いつも私の器が世話になっております」

 デズモンド!

 デズモンド!

「名? そうだな、蒼の王とでも名乗っておこうか」

 可哀そうに。

 可哀そうだ。

 すっかり取りつかれてしまって。

 君は道を間違えた?

 正しき道を選ばなければならない。

 ダイジョウブダ。

 正しき心によって導かれた道は、全て正しい道だ。

「誤解なきよう先に言っておこう、君がティトラカワンと何をしようが私にはどうでもいい事だ」

 オソレルナ

 クルシメ

 イタメ

 ナケ

 サケベ

 全ての記憶が君を形づくる

 正しき選択を成せれば、君はこの後私と二度出会う。

 マチガエレバ、サンド、ワタシトデアウコトニナル

 ワタシハシニガミダ

 私は境界線だ

 僕達は王だ。

 器を求め、玉座を守護する。

 世界の終わりに来る者と運命を結びつけられた、哀れな鐘楼たち。

「私の器には手を出すな、君の主にもそう伝えておいてくれ」

 アドバイスをしておこう。

 次に私と出会うまでに、この三つ問題を考えなさい。

 

 一つ、残酷さの本質とは何か?

 二つ、誰が君をこの世界に送った?

 三つ、君はだれだ?

 

 じゃあ、目を覚ますと良い

 オキロ、デズモンド!

 

 

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 意識が覚醒する。

 長い長い夢が終わり、意識は現実に帰ってくる。

「え?」

 予想外な事に、僕は歩いていた。

 夢から醒めてみると、そこはベッドの上なんかじゃなくて、街の喧噪の中だった。

 ファクルリース市街の大通り、夕闇と人々の声、そして祭囃子の様な奇妙な笛の音。

 此処は何処?

 ってか、なんで僕は歩いて……

 そこで始めて、自分が誰かに右手を掴まれ引かれている事に気づいた。

「な、なんだよッ」

 僕は反射的にそう言って、右手を引く。

 すると僕を牽引していたその人が振り向いて――

「『なんだよ』って、どうしたのルカ?」

 真っ白な、まるで絵本のお姫様がそのまま飛び出てきたような、美しい少女。

 ロナ……さん?

 僕は思わずたじろぐ。

「え、うっ、あ、これは?」

 久しぶりの再会だ、いつ以来?

 もう一か月近く顔を合わせてなかった?

 というか、そもそもこの状況は何だ?

 なんで僕は外に居て、いきなりこんな状況なんだ?

 そんな混乱で言葉に詰まっていた僕を見て、ロナは何故か少し楽しそうなため息を吐いた。

「んもー、また記憶飛んじゃったの? 私に何回説明させる気?」

「え? 記憶?」

「ルカには今、マインドクラックの後遺症が軽く残ってて、記憶が不安定になってるの」

 ちなみにこの説明、本日四回目だからね。

 彼女はそう言って、指を四本ビッと立ててみせる。

「四回目? えっと、どういう事?」

「ルカは今かなり忘れっぽいの、短期記憶が絶望的に死んでる状態なの」

 つまり、僕は今ボケ老人みたいな状態なのか?

 それで、この説明はもう四回目で……

「ねぇルカ、貴方の最後の記憶は?」

 最後の記憶?

 僕は激しく混乱しながらも、とりあえず彼女の言う通り記憶を掘り返す。

「えっと、ザーリカの鎧鬼を倒して、倒れて、それで……ロナさんに救出されて、ダズさんに看病された?」

 いや、それだけじゃなかったような。

 その後、もっと大事な何かがあったような。

 ――デズモンド?

 あれ、なんだけそれ。

 そう思った途端、また瞳に奇妙な物が映った。

 

【???達成

 名前の入力が完了しました

 《ルカ・未入力》

   ↓

 《ルカ・デズモンド》】


 は?

 え? 何?

「あ、ダズに看病された事まで思い出したんだ」

「へ?」

「いやぁ、さっきまでのルカって『ダンジョンにまたソロで潜った』って事さえも忘れてて、説明大変だったんだよ」

 いやまって、それよりもだ。

 今の何?

 僕の名前?

 デズモンド?

 誰かに夢で呼ばれた、そして大事な話をした。

 とても大切な話、でも何一つ思い出せない。

 何かめちゃくちゃ難しい質問をされた。

 誰に会った?

 いや、僕はそもそもなんであんな場所に。

 あんな場所って?

「どうしたのルカ? 気分が悪い?」

 ロナがそう言って僕の顔を覗き込む。

 鼻息が掛かるほどに彼女の顔が近づいてきたので、僕は思わず一歩退く。

「あ、いえ、大丈夫です」

「そう? でも少しそこのベンチで休もう」

 ロナはそう言って再び僕の手を引き、大通りの脇に設置さえていたベンチに座らせた。

「ありがとう、ロナ」

 僕はそう感謝の言葉を掛けると、僅かに痛みを持ち始めた頭を抱える。

 駄目だ、思い出せない。

「ロナ、良ければ僕がダンジョンで倒れてから今までの経緯を、もう散々説明したんだろうけど、もう一回教えてくれないか?」

「うん、いいよ。そんな遠慮しないで」

 彼女はそう言うと、一つわざとらしい咳払いをして、ここ数日の出来事を事細やかに丁寧に教えてくれた。

 僕がロナに救助された事、ギルドメンバーがつきっきりで看病した事、「原因は私が追い詰めたからかも」とゼノビアが気に病んでた事。

 そして救助から三日目、大分精神も治ってきたみたいだから、リハビリもかねてロナと一緒に街のお祭りに行くことになった。

 そして至る現在。

「お祭り?」

「そう、今日は旧月祭だよ。一年で一番月が青くなる日」

 月の色なんてあるのか?

 いや、それよりも、それも気になるけど。

「ロナ、僕が倒れてた数日、誰か、えーっとギルドメンバー以外の誰かって来た?」

「へ?」

「ギルドメンバー以外の人が、僕の元に来なかった?」

 ロナは不思議そうに瞼を何度かパチパチすると、やんわりと首を左右に振った。

「ううん、来てないよ。どうしたの?」

「いや、来てないならいいんです。来てないなら」

 じゃあ、アレは夢?

 いや、だからそもそもアレってなんだよ。

 クソッ! 何も思いだせねぇ。

 僕は思わず頭を掻き毟る。

「ル、ルカ、大丈夫?」

「あぁ、ごめん。なんか記憶が」

 ロナは心配そうに、そっと僕の背中に手を添える。

「無理しない方が良いよ、マインドクラックで失った記憶は『失うべくして、失った記憶』だから、無理に思い出しちゃだめ」

「そ、そうなんですか?」

「うん、だから今はその事は忘れて」

 思い出してはいけないのか。

 失うべくして……か。

「わかったよロナ、思い出さないよ」

「うん、そうしてルカ。マインドクラックっていうのは、それだけ不安定で危険な物だから」

 だからもう二度とやらないで、彼女はそう言って僕の右手をギュッと握った。

「わ、わかりました」

 僕は思わず顔を赤らめてしまう。

 久しぶりのロナとの接触だし、しかもいつもに増して彼女はなんかベタベタして来る。

 赤くならずにはいられない。

「よろしい。じゃあ、お祭りを楽しみましょう!」

 彼女は元気よくそう言って、僕の手を取りながら立ち上がった。

 

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