右巻き頭と左巻き頭
「みんな平等? そんな綺麗ごと吐き気がするぜ」
右巻き頭が左巻き頭に言った。
左巻き頭はその言葉に怒りをあらわにして言い返す。
「この拝金主義者め! これ以上貧富の差を広げてどうする!」
負けじと右巻き頭も応戦する。
彼らの口論は激化していった。
「平和ボケがッ そんな甘い考えで生き残れる世界じゃないんだよ!
戦争が起きたらどうする? 話し合いで解決できると思うか?
バッカじゃねぇの!? 勝者はいつだって一人!
たった一人しか生まれないんだよ!」
「二人生まれることだってあるだろうが!
競争社会を超えた共生社会を実現したいとは思わないのか!
資本主義者どもが作った"兵器"でどれだけの命の可能性が絶たれたと思っているんだ!」
「バカスカバカスカ勝者が生まれたら世界の経済バランスが崩壊するだろうが!
そんなことも分からないのか!
身を守るためには兵器が必要なんだよ!」
彼らは自衛の話をはじめた。
彼らが語る"兵器"とは人類史上最悪の兵器であり、多大な命の可能性を絶ってきた。
それは戦車よりも、爆弾よりも、毒ガス兵器よりも小型で量産できるものであり、
核よりも、細菌兵器よりも低コストで殺傷能力が高いものだった――
「お前らいつまでコンドームの話をしてる?
はやく仲なおりしろよ、仲直れ!」
オッサンが二人の喧嘩の仲裁に入る。
右巻き頭と左き頭は声をそろえて言った。
「な、中折れだぁ? まだそんな老けてねーよ!」
思想闘争の話とは微塵も関係ないチンポとコンドームのお話にお付き合いいただき、ありがとうございました。
文中に紛らわしい表現があったので、一部訂正をさせて下さい。
タイトルにもある頭、というのは亀頭のことでございます。
冒頭のみんな平等、というのは一夫多妻制のことでございます。
戦争、というのは受精のことでございます。
命、というのは精子のことでございます。
勝者、とは赤ちゃんのことでございます。
それから彼らの語る"兵器"とはドラックストアで100円で売っているコンドームのことであり、彼らが熱心に議論していた自衛の話とはエイズなどの性病から身を守るための議論であり、すごく真面目で真剣な内容でございました。
また、産みすぎによる経済の崩壊という、発展途上国が抱える問題にも彼らは真剣に考えていました。
日本人にも彼らを見習って、真剣に考えて欲しいものです。
少子高齢化社会を食い止めるにはセックスしまくるしかないんです!
皆さん、頑張りましょう!
木津さつきでした!
では最後に一つ、なぞかけで締めさせていただきます。
整いました!
資本主義と社会主義とかけまして、男の子の大事なところと解きます。
その心は?
右巻きの人もいれば左巻きの人もいる、
右向きの人もいれば左向きの人もいる、
その最終的な目的は、その"種"を植え付けることです。
おあとがよろしいようで