表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

調整中

その日、また夢を見た。



「あおば…!青葉、起きろ」

「ん…んん…?」

「着いたぞ青葉、楽しみにしてただろ」



どこかで聞いたような声と共に、ゆらゆらと不安定に揺れていた視界がはっきりしていく。


「………?」

「まったく…あんなに寝てたのにまだ寝足りないのか?」


視界いっぱいに広がるまっすぐな瞳。

あれ、どこかで見たことある…。


「千秋、あんま青葉ちゃんいじめちゃダメよ」

「だって青葉が起きないのが悪い」

「もう起きたでしょ」


千秋…ちあき、そう、彼は千秋くんと言うんだった。

ぷにっとした柔らかそうな頬に、昨日見たときと変わらないまっすぐな瞳。

ここはどこだろうとキョロキョロ観察していると見えたシートベルトとハンドル。



「…くるま?」

「まじで寝ぼけてんの…?」


海に行くって言っただろ、と千秋くんはその幼い顔に似合わず鋭い目で睨みつけて来た。


「うみ……」


そうだ、確か昨日の夢で千秋くんは『海に行く』と言っていた。

でもなんで、昨日の夢の続きを見ているんだろう。

自分の意思で体は動き、言葉も発せられる。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ