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あたしは悪くないもん!悪いのは客よ!

「シルフィー!お前はさぁ…ろくに店番もできねぇのか!?」


「うわ!おっさん?いきなりなんなの!?」

夕方になり、いつになったら店を閉めるのかなー…と思い椅子に座ってたらおっさんが帰ってきた。


そしてそれからの一言がそれだった。


「たくさぁ…帰ってくる途中にマイケル、ローラット、ガティ、ダン、トニーから文句言われたぞ…ったく…店番くれえちゃんとしてくれよ…」


「誰それ?」


「お前が今日接客したお客様だ!お前の接客、態度、言葉遣いに対してさんざん言われたわ…あー今まで何して過ごしてたんだよ…」


「なによ、えらそーに…あたしは悪くないもん。」


「お前なぁ…俺が聞いてきた話だとまずマイケルは…」


『あー、これください。』

『そんな安いの買うの!?』


「だって、ホントに安かったもん。」


「ローラットは…」


『ねぇ…?起きてる?店番さん?ねえ?』

『うっさいなぁ…もう…後にしてよぉ…むにゃむにゃ』


「眠かったもん。」


「ダンは…」


『おーい!薬草が切れてるから追加しといて。』

『は?あんた店主じゃないのになに言ってんの?』



「だって、店主じゃないのにあれこれ言うのおかしいじゃん。」


「ガティは…」


『ちょっと!お釣り足りないんだけど!!』

『あれ?ホントだ…まぁ1248Gくらい気にしないでいいじゃん。』


「1200G程度だったらいいじゃん。」


「トニーは…」


『 ⊇яё<T=〃±レヽ 』


『は?』


『 ⊇яё<T=〃±レヽ 』


『いや…だからなに言ってんの…』


「いや…聞き取れないし。」


「まぁ、トニーは仕方ないとして、他のはお前が悪いだろ。」


「あ…あたしは悪くないもん!」


「ほぉ…じゃあ誰が悪いんだ?」


「…客が悪いのよ…そうよ!客が悪いんだもん!…いたっ!…いきなりビンタなんかしてなんなのよ!」


いきなり、おっさんに叩かれた。なんで?なんでなの?あたしには分からない…


「お前なぁ…!……いや…もういい。荷物をまとめて、さっさとここを出てけ。」


「は!?…い、いや…あ、あんたがここで働けって…」


「お客様を尊重できねえやつに働けるわけねえだろ…まぁ元気でな。」


その顔はいたって真剣だった。…そして、何か悲しげでもあった。



「…いいもん…分かったわよ!出ていきますよーだ!」


あたしは、走って馬車を飛び出した。


シルフィアがいなくなり独りになったコールは


「はぁ…俺に子どもを叱る資格なんか無いよなぁ…まぁ仕方ねえか…」


誰もいない馬車でそう呟いた。






馬車から少し離れた空き地…


「はぁ…なんでおっさんに追い出されたんだろ……なんだろ…寂しい…誰か…いないの?…明日からどうしよ」


夜は静寂しかなく、あたしが独りで座って呟いてるだけ…


あたしの何がダメなんだろ?


なんで叩かれたんだろ?


今まで叩かれるなんてなかった、分かんない…分かんない…分かんないよぉ…


「…おなか空いた。…でもどうやって食べればいいんだろ…」


普段は、時間が来たら大広間に行くか、付きっきりのメイドさんが軽いものを持ってきてくれる。


外で物を食べたのは2年前隣の国にいったときだっけ…?


いや…でもあのときも城で食べたから…


そうだ、5年前お父様とお母様に連れられて城下町のレストランなら行ったことあった!


…ってことは似たような建物があるはず!


あたしは美味しそうな臭いに釣られ、近くの建物に入った










…後日


「…なんでお前が、捕まって、俺が保護者として呼ばれないといけないんだ?」


「…ごめん」


ここは憲兵所の面会室。あんな別れかたをして、呼んでしまうのはどうかと思うけど、保護者が必要ということでお父様の名前を出すわけにもいかないので、おっさんの名前を出した。


「え~と、この子は昨晩酒場ルノワールにて、お金を払わず立ち去った。まぁいわゆる食い逃げですな。まぁ…子供ですし、なにか訳が…と思い保護した次第ですな。」


白髪が混じった茶色い髭が特徴的な憲兵は、これまでのことを簡潔にまとめ、おっさんに報告した。


「…で、俺はなんで呼ばれたんだ。」


「…ごめん」


あたしは謝ることしかできない


「いやーこの子が、知り合いがあなたしかいないと申し上げるもんですから…ま、一応食い逃げなので捕まえることができないので保護してる形です。とりあえず代金さえ払えば釈放です。」


「いっそ捕まって、そこのクソ生意気な性格を直してもらえばよかったのにな…まぁ分かりました…んで?いくらですか?」


「1800Gです。」


「1800Gっと…憲兵さんホント迷惑かけました。」


「確かにいただきました…まぁ若い頃は間違いはあることですよ。ワシだって若い頃は…」


「すんません。店を空けてきてるので、なるべく急いでもらった方が…」


「おっと…これは失礼。回りの同僚にもよく言われるんですよ、話が長いって。まぁワシ自信そんなに長いと思ってないですよ。ただ、最近の若者は…」


「…憲兵さん」


「おっと…これは失礼。建物の前で待っていてください。連れていきますので…」


おっさんのお陰で無事釈放された。


おっさんはあたしに


『なにか、言いたいことがあったら夜に店にこい。』


それだけを言い立ち去っていった。


あたしがおっさんに言いたいこと…?

シルフィアが一人の描写をもう少し長く書きたかった…


憲兵って近代的だけど気にしないでね!


てかRPGっぽい、お巡りさん的職業って何…


衛兵とか?


まぁ、憲兵以外にナイスな職業の意見があったら感想で教えていただけると助かります(´ω`)


最近RPGしてないため、知識が足りません(´・ω・`)


追記8月19日

やりとりに微妙におかしい点があったので修正

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