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特製魔封じの薬完成っと

「そろそろだと思うんだがな…あぁシルフィー、テントの二番目の棚にある青と赤と緑の液体混ぜといてくれ。俺はまだ作っとかねぇといけねえ物があるからたのんだぞー。」


「あーい。」と、適当に返事を返して、液体を取りにテントに迎った。


「えーと…二番目の棚に置いてある液体…赤はこれで…緑はこれか!」


…あれ?


この棚って…


てっきり忘れていたが、昨日特上薬草に苦戦していた棚だ…ってことは…まさか?


「いや…そんな大事なものを戸棚の最上段なんかに置かないよねーうん!そうだ!きっとそう!…だよね。」


でも、二番目の棚に青の液体は見当たらない


「も、もしかしたら一番奥にあるんじゃ!…ないか…」


「シルフィー?できたら持ってきてくれー。」


「え?…あ、えーと、わ、分かってるー!」


テントの外からおっさんの声が聞こえる…


マズイ…どうしよ


その時視界の片隅に、青い液体の入った小瓶が目についた


「えーと…これはブルーポーションだっけ?」


たまたま目に入ったブルーポーションは、薬草を長時間煮込みそこから絞り出された汁を集めたものだ。


「…青い。…これでいいかな。」


とりあえず時間がないので、赤と緑…それにブルーポーションを混ぜた。


あたしは、おっさんに言われたとおり青と赤と緑の液体混ぜたから悪くないよね!


テントを出て、馬車で待っているおっさんの所に混ぜた液体をもっていった。


「おっさんーできたよー。」


「お、やっとか。それじゃあこれを聖水に混ぜて…特製魔封じの薬完成っと。」


見た目はかなり毒々しい…


何故か分からないが沸騰してるかのように泡立っている。


「お、おっさん?…こんなの飲ませるの?」


「当たり前だろ。良薬口苦しって言うだろ。少し飲んでみるか?」


「はぁ!?バカ言わないで!!絶対飲まないから!」


「いやいや、冗談に決まってるだろ。こんな高価な薬お前なんかに飲ませるわけ無いだろ。」


「いや…値段より見た目が…てか、高いって何が入ってるの?」


「詳しく話すのは面倒くせえから、お前が運んできた物だけで言うと、緑がトリエントの樹皮から抽出した液体を凝縮したものだ。んで、赤がサラマンダーの鱗を細かく砕いたものをイピリアの雨粒に溶かしたもの。そんで、青はユニコーンの角を削った物を竜の涙で溶かしたものだ。…まぁ、高いかどうか以前に、昔と違って冒険者が極端に少ねえからな、全て中々出回らねえ品物ばっかだ。値段なんかつけれねえよ。」


あたしでも知っている高レベルの魔物や、幻獣の名前が出てきたんだけど…


「…も、もし、もしもの話だよ。もし、材料が1つでも違ったらどうなるの?」


「んーそうだな、この薬は魔王を抑えるのが精一杯だからな…魔王が体を乗っとるとかじゃねえのか?…ん?どうした?顔が青くないか?」


「…え?い、いやいやなんでもないから!ほ、ほら!そろそろくるんじゃないの!?」


「おっ、ホントに来てるな。ほら、出迎えに行くぞ。」


適当に言ったつもりだったけど、こちらに向かってきている馬車が一台あった。


だ、大丈夫だよね…?







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