第一話「俺はヒロユキ」
いよいよ本編です。至らない所だらけかと思いますがどうかよんでやって下さい
ぎゅるるる〜
「うっ腹減って死にそうだ〜・・・」
そうつぶやいた少年は木にもたれかかった。
その横には少年の背丈の倍は有ろうかという長刀が置いてある。
木にもたれかかったまま少年は動かない。
それから一時間後、一人の自転車に乗った男が少年に気付いた。男は少年に話しかけてみる
「おい!お前大丈夫か?」
少年苦しそうに
「は、腹減った。」
と言った
「えっ?腹が減ったのか?じゃあ握り飯食うか?」
男は握り飯を差し出す。
少年はその握り飯をむしゃぶりついてついつい男の手まで噛んでしまった。
「うぎゃ〜〜〜!!」
男の悲鳴が響き渡る。男は手を振り、涙目になりながら少年に聞いた。
「お前、名前なんてんだ?つーか道端で何してんだ?」
「オイラか?人に聞くまえに自分から名乗れよな〜まあ飯貰ったからいいけど〜オイラはヒロユキってんだ。今は、狂都に向かうために旅してんだけど、道に迷っちまって、オッチャンは?」
「誰がオッチャンだ俺はまだ24だ!俺の名前は雅樹、この先の村に住んでるんだ。ヒロユキ、お前まだ腹へってんだろ?よかったら家に来ねぇか?」
「おお〜いくぞ〜!雅樹、オッチャンだけどイイ奴だな!」
「オッチャンは余計だ〜!ま、取り合えず自転車の後ろのれや!」
雅樹は自転車にまたがる。
ヒロユキは横に置いてあった長刀を背中に背負い、自転車の後ろに股がる。
「んじゃ〜いくぞ〜」
「お〜」
自転車が走り出した。自転車を漕ぎながら雅樹は聞いてみた。
「なあヒロユキよ〜」
「ん?なんだ〜?」
「その背負ってる刀はお前のなのか〜?なんか長くねぇ?」
ヒロユキはちょっと考えてから
「護身用だ」
と短く答えた。
「ふ〜ん狂都は危ないもんな〜」
と返事を返したがすぐに次の質問した。
「なあ狂都には何しに行くんだ?今の狂都は危険だぞ。いくら新政府になったとはいえ大江戸幕府の残党も多いのに・・・」
ヒロユキはニコッと笑いながら
「ジイチャンの墓参りに行くんだよ。」
と一言だけ言った。
そうこう話している家に雅樹の家に着いた。雅樹の家は村の中でも有数の金持ちだった。
「まあ入れよ。」
と雅樹、ヒロユキはキョロキョロとしながら家に入ったがその瞬間、
「誰ですか!?その薄汚い子は!?」
とかん高い声が響くカチンと来た、ヒロユキは
「誰だこのババア」
と反撃!女性は
「誰がババアですって〜私は雅樹の母です!」
とさらにヒステリーな声をあげる。雅樹がその間に入り二人を止める
「おいおい二人ともやめろよ〜母さん、コイツはヒロユキって俺の友達だ。俺の友達の事は悪く言わないでくれ。今日はコイツ、家に泊めるから飯、用意してやってくれよな。」
母親は
「キーッ泊めるですって〜!!このガキを!?この大変な時に!!もしまた大江戸幕府の残党が襲って来たら・・・」
と言った瞬間、雅樹も語気を強める。
「かあさん!!今、そんなこと言わなくてもいいだろ!!もう部屋へ行くよ・・・行こう、ヒロユキ」
と雅樹は二階へ上がって行った。
ヒロユキもそれについていく、雅樹の部屋で取り合えず二人は腰を下ろした。雅樹は
「ヒロユキ悪かったな。普段はアソコまでヒドくないんだが・・・」
「別に気にしてねぇよ、でもさっきの大江戸幕府の残党って何だ?」
「ああ・・・実は最近、大江戸幕府の残党で組まれた『神皇宗』(しんこうしゅう)とか言うまあいわゆる殺人衆団から手紙が来てな」
と雅樹は机の上に置いてある手紙をヒロユキに渡す。
手紙の内容は『その方、我が神皇衆に金百万料を寄付せよ、これは命令である。守らない場合は
「天誅」
を下す。 神皇衆党首 鬼堂 流』 とある。手紙を読んだヒロユキが
「警察には言ったのか?」
聞くと、
「それが警察はその思い腰を上げようとしないんだ。その理由はその党首だ」
ヒロユキはもう一度手紙を読み
「鬼堂 流 ?」
「そうだどうやらその男、元『十神刀』らしいんだ。お前も名前位は知っているだろ?伝説の『十神刀』その鬼神のような戦いかたは鬼そのものだったとか・・・奴は、鬼堂はその『壱の刀』・・・『壱の刀』ってのは隠密名見たい物らしくてな、奴がその『壱の刀』らしいんだ。戦争ではヒーローでも今や殺人集団だ。だがやはり強い!だから警察も恐れているのさ。ま、いざとなったら俺が命に変えてもお袋は守るよ・・・あっワリイな長々とそろそろ飯食おうぜ〜」
と言ったがヒロユキは悲しそうな顔をしながら雅樹に何か言おうとした瞬間
「きゃ〜〜〜!!」と言う雅樹の母親の叫び声が!!一体何が!? 続く
いかがでしょーか?最後はちょっと波乱を持たせてみました。二話にはバトルシーンが入ります期待していて下さい