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■ 第四話 「合流:涜朱 成壁」

(▭-▭)φカタカタ:輝かしい(?)中学生時代を思い出し書いているので切なくなってきました(泣)

「ひさしぶり……か? 大――いや、神無月」


声の主は、少し皮肉っぽく笑っていた。


俺はゆっくりそいつを見る。


そしてジト目。


「……はあ。やめてくれ、そういうの」


わざわざ言い直すあたり、確信犯だ。


そいつ――涜朱 成壁は肩をすくめた。


「で、ステータスは確認したか?」


そう言って、竜星の方を見る。


竜星は腕を組んでうなずいた。


「ああ」


朱がこっちを向く。


「――で?」


少し間を置いて、俺を見る。


「なんだった?」


俺は黙る。


視線を逸らす。


「……おい?」


涜朱の目が細くなる。


「なんで黙る」


さらに一歩近づく。


「目を逸らすな」


……うるさい。


答えない俺を見て、ふと考える。


そういえば。


俺はさっきスキルを手に入れた。


なら――


試してみるか。


俺は小さく呟いた。


「鑑定」


視界に半透明のウィンドウが現れる。


===================

名前:涜朱 成壁


種族:人類♂


レベル:1


HP:100

MP:10


スキル

<剣術Lv.2>

<速読Lv.3>

<算術Lv.8>

<言語理解Lv.6>

<記憶力上昇Lv.6>

<男は拳だLv.1>


ユニークスキル

<ロリフェチ>

===================


「…………」


一瞬、脳が止まる。


「…………あ、あ」


声が漏れる。


「あー……」


俺は頷いた。


「おう」


竜星が不思議そうに聞く。


「どうした?」


俺は涜朱を見る。


ゆっくり。


そして丁寧に言った。


「涜朱 成壁くんに」


一拍。


「間違いございませんわ」


竜星が首をかしげる。


「なんで急に丁寧語?」


涜朱は目を細めた。


「……おい」


「なんだその反応」


俺は静かに視線を逸らす。


竜星がニヤニヤしている。


「なんか面白いの見えたんだろ?」


「言えよ」


「絶対言わん」


「言えって」


「言わん」


「気になる!」


竜星が騒ぐ横で、涜朱は腕を組んだ。


「まあいい」


少し考えるように空を見る。


そして言った。


「それより――」


「俺のステータス、結構まともじゃないか?」


あー、モンスター倒すとユニークスキルとか


見えるようなんのかな?


俺はもうまともな方の表示を思い出す。


<速読Lv.3>

<算術Lv.8>

<言語理解Lv.6>

<記憶力上昇Lv.6>


……。


ぽつりと言う。


「義務教育ってすげえな」


俺は静かにうなずいた。


「恐ろしさを知った」


算術Lv.8。


それはつまり――


真面目に勉強していた人間の数値である。


竜星が自分の頭を押さえる。


「俺、算数Lv.1とかじゃね?」


「安心しろ」


俺は言った。


「たぶん0だ」


「ひどくね!?」


涜朱が小さく笑う。


「だがまあ」


表情が少し引き締まる。


「三人揃ったのは運がいい」


周囲を見る。


森。


風。


遠くの鳥の声。


「ここが本当に異世界なら」


涜朱は言った。


「一人で生き残るのは難しい」


竜星が棒を構える。


「じゃあ」


「パーティ結成ってやつ?」


俺は小さく息を吐く。


そして言った。


「……まあ、そうなるな」


異世界。


モンスター。


スキル。


そして――


ちょっと残念なクラスメイトたち。


こうして俺たちの探索が、ようやく始まった。

最後までお読みいただきありがとうございます!


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