■ 第二十四話 「森から来た影」
森の中から男たちが飛び出してくる。
十人ほど。
剣、斧、弓。
どう見ても盗賊だった。
「敵襲!!」
護衛の冒険者が叫ぶ。
馬車の商人たちが慌てて荷台の影に隠れた。
竜星が笑う。
「やっと仕事っぽくなったな!」
剣を抜いて前に出る。
俺も剣を構えた。
盗賊の一人が突っ込んでくる。
斧を振り上げて。
「死ね!」
振り下ろされる。
剣で受ける。
金属音。
衝撃が腕に来る。
すぐに踏み込み、斬り返す。
男の肩を切る。
「ぐっ!」
盗賊が下がる。
その横から別の男が来る。
竜星が割り込んだ。
「よっ」
剣を振る。
盗賊の武器を弾く。
「遅い!」
蹴りを入れて吹き飛ばす。
街道の中央で戦いが広がっていく。
矢が飛ぶ。
護衛が応戦する。
青森は馬車の横で刀を抜いていた。
「朱」
声をかける。
朱はもう動いていた。
盗賊の一人に近づく。
拳。
鈍い音。
男が崩れる。
次の男が剣を振る。
朱は体を横にずらす。
拳を腹に叩き込む。
息が止まる音。
さらにもう一発。
盗賊が地面に倒れた。
青森が隣で言う。
「相変わらずだな」
朱は何も言わない。
次の敵を見る。
盗賊たちは数で押そうとしていた。
「囲め!」
「馬車を狙え!」
森からさらに二人出てくる。
青森が刀を振る。
鋭い斬撃。
一人が倒れる。
「追加か」
青森は小さく息を吐いた。
「想定よりちょっと多い」
朱が言う。
「……来る」
盗賊が三人同時に突っ込んできた。
朱が前に出る。
拳。
一人。
膝蹴り。
二人目。
三人目が剣を振る。
青森の刀がそれを止めた。
「危ない危ない」
青森が笑う。
だが盗賊はまだ残っている。
街道の向こう側。
大きな男が立っていた。
他の盗賊より体格がいい。
腕を組んで戦いを見ている。
どう見ても頭だった。
竜星が気づく。
「あいつか」
俺も頷く。
「多分な」
男はゆっくり斧を持ち上げた。
「雑魚がやられてんじゃねえか」
低い声だった。
そして歩き出す。
地面がわずかに揺れる。
普通の盗賊とは違う。
竜星が笑う。
「いいじゃん」
「ボスっぽい」
剣を握り直す。
俺も構える。
街道の真ん中で。
盗賊の頭が斧を担ぎながら近づいてくる。
次の戦いが始まろうとしていた。
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