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悪鬼羅刹〜違法麻薬と変態に立ち向かう2人の少年〜  作者: 橋本衣


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各々の助っ人達との関係は?



「大丈夫かぁ?」


「怪我はしてないみたいだね。って、1人瀕死状態居るけど」


「、、、、誰?」


「貴方達は、、、、アルバ様のご友人である()()様と()()様、ですね」


(ひかり)双葉(ふたば)の前に現れて追ってのバーンズの部下達を次々と倒して行ったのは、アルバの親友であり不良組織のリーダーと中国系マフィアのボスであり私服のノアと明浩(ミンハオ)の2名だった。

突然現れ颯爽と倒していった2人に目を丸くして、不思議そうな顔をして問う光と、冷静に2人の顔を確認する双葉。

一気にその場の雰囲気が柔らかいものに変化していった。


「アルバの、お友達?」


「そうそう!だから、信用してくれて良いからな!ぁ、そこの瀕死の男、俺担ぐから」


「頼みます。死なせないようにして下さいね」


「了解」


「アルバに頼まれてたから、来たけどまさか薫じゃなくて貴方だったとは」


「明浩、つべこべ言わずに逃げるぞ〜」


「分かってますよ」


ノアは軽々と瀕死状態の売人の男を担ぎ、明浩は光と双葉の方に近づき立ち上がらせる。

そのまま出口まで付き、外を出て止めていた車に向かおうとしていると、またまた先ほどよりも大量の追っ手が解き放たれたのか現れた。


「何だよ、ゾンビかよ!」


「逃○中のハンター、みたい」


「光様、今それはダメです」


「とりあえず、早く車の中に入りましょう」


追いつきそうになり、光は目を瞑るとガシャンっと言う大きな音が響く。それと同時にノアと明浩の驚いた声が光の耳に届いた。

光は何が起きた!?と思いながら目を開けると、そこには、見慣れた極悪顔の男共が追っ手達を車で轢いたり、薙ぎ倒していた。

その光景を見て光と双葉は、現実逃避をしたくなった。


「何だ!?アイツら!?明浩の部下???」


「僕の部下があんな野蛮な者だと思われるのは非常に迷惑な話だ」


「、、、、俺の、組員です」


「「え?」」


「光様の養父である、終夜明正(しゅうやあきまさ)様の組員達ですよ」


何で居るんだよ!と心の中で叫びたいと思っている光は、ノアと明浩の疑問に答える。双葉もまためんどくさくなりそうだ、と頭を抱えながら説明をする。

そして、組員達はバーンズの部下達を倒し終わってから、光の安否を確認するように叫ぶ。


「坊ちゃん大丈夫ですか!?」


「お嬢、お怪我は!?」


「怪我はないよ。あと、お嬢は辞めて!」


「双葉、組長がお怒りだぞ」


「ハァ、でしょうね」


組員達からの坊ちゃん呼びはスルーするが、お嬢呼びは辞めて欲しくマジレスをする光。組員の中でも立場が上らしい組員に話しかけられて、死を覚悟をして目が死んでいる双葉。

その様子を見て唖然としているノアと明浩。それを見て、1人の組員が、ノアと明浩に近づき、しゃがんで話しかける。


「そこ、お2人お怪我は?」


「な、ないです」


「貴方達のおかげで」


「ぁ、ねぇ、あそこの男の人病院に連れてって!早く」


「坊ちゃん、それは俺達に任せて、双葉は坊ちゃんを家に連れて行って下さい」


「分かってますよ。光様、行きますよ」


「ぅ、うん。あ、えっとノアと明浩、ありがとう!助けてくれて」


「!別にアルバの為だし」


「お礼なんて無用ですよ」


光のお願いを聞いて、売人の男をノアから受け取った組員は、双葉に命令して双葉は光を車に乗せる。

光は車に乗る直前に、ノアと明浩の2人に御礼を言う。滅多に御礼、感謝なんて言われない2人は少し照れくさそうにしながら、返答する。

そうして光は双葉に連れられて自宅へ。ノアと明浩は組員達と売人を病院に連れて行く。さっきまで起きていた騒動が嘘のように静かになり、ただただ春の風が吹くだけであった。




月曜日の昼休み、中庭の木に座り込みながら昼ご飯を食べているアルバに近づき英語で声をかける1人の男。


「おい、アルバ」


「何さ、オッサン」


「オッサンじゃなくて、クリス・ベネットだ。クリスと呼べ」


「ヘイヘイ、、、、つか、いつまで俺の監視してんだ。何も出ねーよ」


そう軽口を叩きながら、料理長が作ったお弁当を食べるアルバ。そんなアルバを監視する刑事2名はクリスの存在に気付いてないらしい。

それを良いことを、クリスは話を続ける。


「俺の勝手だろ。と言うよりもお前の友人であるノア・ケリーと白明浩(ハクミンハオ)の2人、金曜日から学校に来てないが、どうしたんだ?」


「、、、、さぁ?俺の知った事じゃないな。別に毎日学校に来てた訳じゃないし、アイツら」


「(誤魔化す気か)、、なら、終夜光(しゅうやひかり)が学校に来てない事、知っているか?」


「!、、、、ハッ、何で俺が気にしないといけないだよ。それこそ関係ないだろ」


クリスの言葉に一瞬動揺の顔色を出すが、すぐに気にしてない雰囲気を出してまた軽口を叩く。だが、内心はアルバは不安がっているのだ。

それに洞察力の良さから気付いるクリスは、続け様に色々煽るように言葉を続ける。


「もしかしたら、お前のせいで死んでるかもしれないな。お前のせいで死んだってなったら可哀想だ」


「ッ、、、、それなら、アンタだって、アンタのせいで義父さんは死んだようなものだろ。アンタが止めていれば良かったのにな」


「!、、、、それは」


「あんな危険な事を捜査してたんだったら、FBI捜査官なら止められる事ぐらい出来ただろ!!それなのに、アンタは止めなかった。それは見殺しにしたって事だろ」


「、、、、そうかも、しれないな」


アルバからの怒涛の言葉に何も返せず、否定ではなく肯定するクリス。彼自身内心は強く止めていればと言う後悔の念を抱えて生きていたのだ。

クリスの様子を見て、怒りが収まらないらしく、お弁当を食べ終えて片付けて、立ち上がりそのままクリスの元から立ち去るアルバ。

だがアルバ自身も、本当に止めていてくれれば、死ななかったかもしれないと言う気持ちと、責めたってしょうがないのにと言う気持ちに苛まれているのだ。


たった数分間だけの会話だったが、その空気感は気まずさと少しの威圧感に包まれていた。




そしてまたまた場所は変わり、新たに鉄格子の付いた光の部屋に足枷を付けられてベッドに座っている光と、椅子に座って腕を組んでいる養父兼組長である明正の2人だけの空間である。双葉に家に連れ帰られた次の日の光景である。

明正は冷たい視線を光に向けて、光の名前を読んで一言。


「、、、、光、この結果は納得しているな?」


「まぁ、はい、お義父さん」


「、、、、怪我がなかった事は良かったが、もし怪我をしていたらどうしているつもりだった」


「双葉が居るし、大丈夫かな、って」


「ふざけているのか?、、、、それよりも言う事があるよな?」


「内緒にしていてごめんなさい」


「よろしい」


明正の冷たい視線にビビり散らかして、縮こまってしまっている光。

光からの謝罪を聞いて一言そう言うと、立ち上がった光に近づく。腕を組んでいた片方の手を光の頭に近づけると光は何事かと思って目を瞑る。

次の瞬間、光の頭を優しく撫で始める明正。叩くても殴るでもなく、優しく撫で始めるたのだ。


「怪我がなくて良かった。もう2度と隠し事はするな、頼むから」


「うん、本当にごめんなさい」


明正の心からの言葉を聞いて、あぁ本当に心配させたんだな、と申し訳なくなって、光も心から伝える。

普段は冷たく何を考えているか分からない明正でも流石に内緒で潜入調査されて危うく死の危険まであったのには、肝が冷えたらしい。

2人の間から少しだけ、親子の絆のような物と、明正が本当に大切にしているんだと言う気持ちが見えてくる。

それから数分後、頭に置いていた手を離して、元通りになった明正はまた冷たく言う。


「だからと言って、暫く家から出れないのは覚悟しておくように」


「、、、、」


「返事は?」


「はーい」


「よろしい。では、私は部屋に戻るから、変な事はしないように」


「はーい」


光はそう返事をすると、明正は小さく頷いて光の部屋から出て鍵を閉める。明正が1階に降りたのを確認した光は、ベッドに勢い良く寝っ転がる。

大きなため息をつきながら、明正の愚痴をペラペラと独り言とは思えないぐらい大きな声で言う。光の部屋は防音なのであった。


「いくら心配してるからって息子を監禁するかっての!と言うか足枷何処から用意したんだよ!極道かよ!」

「、、、、極道だったわ!!」

「そもそも、言わなかったのは悪かったと思うけど、ここまでする!!?!?普通!!!!!!」


枕にポスポス、軽く殴りながらストレス発散する光の姿は、到底17歳とは思えないぐらい幼ないものであった。

ハァ、ハァ、と息を整えている光の元に次に現れたのは、少し怪我をして手当の跡がありいつもよりラフな格好の双葉の姿だった。


「ど、どうしたの?その怪我」


「兄さん達に、指導されました」


「なんか、俺のせいでごめん」


「別に良いです。協力したのは俺の勝手ですし、それに光様が怪我をしてないからここまでしか、怪我はしてませんし」


「双葉、冷静、と言うかしっかりしてる〜」


「どうも、、、、それよりも、光様に言われた通りにまとめておきましたよ」


「!ほんと!?ありがとう、双葉」


双葉の怪我を心配する光を他所に、これぐらいで済んで幸運だったと思っている双葉。組員達も教えられなかった事と大事な坊ちゃんである光の命の危険には怒っているので、護衛である双葉に指導する事で済ませている。

光からの褒め言葉に、ナチュラルに返答して懐から集めた資料やデータから細かく、だけどわかりやすくまとめた物が入った茶封筒を取り出した。

それを見て一瞬で目を輝かせる光を見て可愛いな、と内心思っている双葉。



























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