グラスサーペントを倒す
私とテリス、《雪の層》の面々は、馬車で移動していた。
草原が続いていた。
「金貨16枚も貰って良かったのか?護衛の依頼料にしては貰いすぎな気がするが……」
クストが馬車で移動して2日経つのに、そう聞いてきた。
「リエルスまでとしてもそれ以上護衛して貰うかもしれないので、前払いと思ってくれたら良いんです」
「まぁ、そうなれば貰いすぎにならんか。それにしても腹が空きましたね?」
「そうですね、魔物と出くわしませんからね」
テリスは腹を鳴らし、押さえた。
「お腹空いたー!」
「お腹空きましたね」
「腹ぁ減った」
テリスの感想に、プラウクトとシルティが乗って同じことを漏らす。
20分程経った頃に馬車が急停車して、御者が私達に叫んできた。
「グラスサーペントが現れました。皆さん、どうか倒してください!」
馬車の扉を開け、《雪の層》の皆が出ていき、私も飛び出した。
「メグリさんは馬車の中にいたら良いんですよ」
「私だって力になりたいんです」
私はそう返した。
グラスサーペントが頭を上げて、口を開け舌を出し、威嚇した。
グラスサーペントが尖った尾を私達がいる場所に叩きつけてきた。
バァンと大きな音が鳴って、土埃が舞って、私達5人はグラスサーペントから目を離した。
その隙を狙われ、攻撃を受けた。
ザリュシュが槍をグラスサーペントに投げて、突き刺した。
グラスサーペントが悲鳴をあげ、暴れて土埃を舞わせた。
シルティが氷の矢を出現させ、グラスサーペントに放って、身体に突き刺さる。
プラウクトが弓を引いて、矢を放ち、グラスサーペントの身体に当たるが突き刺さることはなかった。
怒ったグラスサーペントが、頭を突っ込んで頭突きしてきたので、私は短剣で応戦して傷を何箇所か付けた。
クストは長剣を振り、切断し、それに続いてザリュシュが突き刺さった槍を貫通させて止めをさした。
グラスサーペントにいくつもの穴を開けて、戦いが終わった。
グラスサーペントを解体するためにクストは自身の長剣を使い、ザリュシュは私の短剣を貸し、解体を2人に任せた。
私達7人はグラスサーペントの肉を焼いて、腹を満たした。
魔物に襲われないのも良いことばかりではない。
馬車に乗り、先に進む私達だった。
グラスサーペント以外の魔物とは出くわさなかった。
「グラスサーペントの鱗、どのくらいで買取してもらえるだろう?」
「銀貨60枚以上にはなるよな?」
「どうだろ……損傷が酷いからな」
クストとザリュシュが会話を交わしている。
シルティとプラウクトは寝ていた。
私は起きていて、テリスは寝ていた。




