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助けたのは

 私達は草原を馬車で進んでいた。

 カステ村が見えてきた頃に、クチェーリスが私達に向かって提案してきた。

「メグリさん達、カステ村が見えてきました。あそこで休憩していきましょうよ」

「そう。私はそうしてもらっても構わないよ」

 私は返答して、ジェルズやリリヤを見つめる。

 ジェルズとリリヤは頷いた。

「カステ村に寄って休憩しよう」

 私がクチェーリスに指示をした。


 カステ村に到着して、馬車を停めるクチェーリス。

 各々で馬車を降りていく。

「ここがカステ村なの……?」

「そうだよ、リリヤ」

 私はジェルズやリリヤ、クチェーリスを置いて、村に入って歩んでいく。

 宿屋に赴く。

「おひとり様ですか?」

「四人です」

「銀貨24枚となります」

「はい」

「ちょうどです。こちらが客室の鍵でございます」

「ありがとうございます」

 鍵を渡され、受け取る私。

 ジェルズとリリヤ、クチェーリスが宿屋に入ってきたので鍵を渡していく。

「二人でひと部屋じゃないのね」

「それだとリリヤが寝るスペースが狭くなるんだ。広い方がいいだろ」

「田舎なんだからダブルベッドはないだろ」

 リリヤとジェルズの会話につっこむクチェーリスだった。

 各々がそれぞれの客室に入っていく。

 私はベッドの上で寝転がる。

 野営や馬車で寝るのは寝付きにくいがこうも安全なのもなんだかなぁと思ってしまう。

 日本にいた頃はこの安全な環境が普通だったのに……

 1時間程寝転がってから、暇で客室を出た。

 私が客室を出たと同時にジェルズも出てきて、彼が笑い出す。

「あははは!考えることは一緒か。村を見ていくか?」

「ジェルズさんは魔物がいたら倒したいってものでしょ?私は危険のないことをですよ」

「魔物が居たらいたで良いんですけど」


 私とジェルズは宿屋を出て、村を回っていく。

 ある一軒家の前を通った時、一軒家から慌てた中年男性が飛び出てきた。

「あああっうわぁっ!冒険者ですか、あなたら?」

「まあ冒険者だな、何があったんだそんな急いで?」

「むぅ娘が森に行ったきり戻ってこないんだ!!心配で心配で!!」

「1時間か2時間くらいだろ、戻ってきてないのは」

「そりゃそうなんだが……森は安全とは言えないとこだ、おお心配だ……」

「わかった、見てきてやる。特徴を教えてくれ」

「娘はテリスといって——」


 私とジェルズは森へと急いだ。

 森に入り、雑草を掻き分け、テリスを呼んだ。

「テリスちゃん〜どこだぁー!!」

「テリスちゃんー返事して!!テリスちゃんどこー!!」

「……しは……こだよ。きゃー!!」

 幼い者の声が聞こえた方に駆け出す私達。

 6体のゴブリンが何かに攻撃していた。

「テリスちゃん?」

「あぅぅ……いぃっ、私……」

 ジェルズが素早く長剣を鞘から抜いて、ゴブリンに斬りかかった。

 私も短剣を鞘から抜いて、2体のゴブリンに斬りかかって攻撃を与えていく。


 20分ほど経って、ゴブリン6体を倒しきった私達。

 地面に倒れているテリスに片手を差し出し、立たせた。

「お姉さんとおじさん、ありがとう」

「はい、回復薬(ポーション)

 私は鞄から回復薬を出し、テリスに渡す。

「お薬もありがとう。お姉さん、おじさんかっこよかった!!お姉さん達についていきたい」

「それは……お母さんやお父さんに許可を得ないとどうにも出来ないよお姉さん達」

「そっか。言ってみる」

 私とジェルズはテリスを自宅まで送っていき、彼女の父親に謝罪と感謝を繰り返し言われた。


 私達は宿屋に戻って、寛いだ。

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