リリヤを加えてティークルスへ
私達はジェルズの妻であるリリヤを加え、ティークルスへ発った。
「改めて、よろしくお願いします」
「はい」
「「おう」」
リリヤが頭を下げてお願いした。
私達が返答して、馬車に乗り込む。
壁まで行って、出国の手続きを行なって、壁の外に出た。
馬車が進み出して、10時間程経った頃に馬車が急に停まり、クチェーリスが私達に声を掛けてきた。
「レッドウルフがいます!退治してくれ、ジェルズ!!」
「レッドウルフか……襲われないことを願っていたがそうそううまく運ばないか」
ジェルズが馬車を飛び降り、前方に駆けた。
私も続いて、飛び降り、彼に続いた。
「メグリさんも戦う気か?」
「はい。今後のためにも戦う経験値を得ないとですから」
私とジェルズは剣を鞘から抜いて、構えて、レッドウルフに攻撃をした。
飛びかかってきたレッドウルフに、爪で攻撃されるのを剣で防御して攻撃に転じた私達。
レッドウルフは5匹いて、ジェルズが3匹を相手して、私が残りの2匹を相手した。
回復薬はあるんだと思い、積極的にレッドウルフとの距離を詰めて攻撃を出していく私だった。
魔物の心臓である魔石を潰しに掛かる。
ジェルズにアドバイスを貰いながら、レッドウルフの魔石があるであろう箇所に刃を突き刺す私。
1匹のレッドウルフを仕留め、レッドウルフの体から刃を抜いて、次のレッドウルフに集中を向けた。
腕に爪で攻撃された傷が出来るが、痛みに負けず、攻撃を与える。
50分程掛かり、レッドウルフを倒した。
ジェルズが私より早くレッドウルフを倒していた。
「クチェーリス、ざっくりで良いから解体してくれ!!」
ジェルズが戦闘を見守っていたクチェーリスに解体をお願いした。
「おう、任せろ」
クチェーリスが返事して、馬車から降りてきて歩み寄ってきた。
クチェーリスの、レッドウルフの解体は30分も掛からなかった。
「リリヤ、食事を作ってくれないか」
「任せて」
リリヤが料理を作り出した。
私達は食事を摂りながら、会話を交わした。
「メグリさんが戦おうとするなんて驚いた」
「私もです」
「俺もだ」
「戦いたくないですけど、今後のために戦っとかないと死ぬかもですし……死ぬには早いですもん。任せ過ぎも申し訳ないですから」
「まあ、誰も早く死にたくはないからな。あはは……」
「「……」」
リリヤとクチェーリスは無言だった。
片付けをして、私達は馬車に乗り込み、先を進めた。
車内では私とジェルズが先程のレッドウルフの毛皮がどれくらいになるかを想像して言い合っていた。
「レッドウルフの素材はどのくらいで買い取ってもらえますかね?」
「買取額なぁ〜銀貨5枚から15枚の範囲じゃないか」
「そんなもんですか……」
「そんなもんだなぁ」
ジェルズは腕を組んでいた。
カステ村はまだ見えない。
リリヤは眠っていた。
まだ魔素が濃い地域を抜けていない。




