再びサウラインスへ
褒賞を受け取った翌日になり、私達3人は一度サウラインスに戻ることにした。
ジェルズがマジックボックスを持っておらず、現状では賊に大金を奪われやすいと、言い出し、税金を払って妻が暮らしやすくさせたいとの事。
クチェーリスも同意して、3人で戻ることになった。
出国の手続きをして、ティークルスを出た。
想像していたことが起きず、無事にカステ村付近まで戻ってきた。
暇だった。
賊に襲われることもなく、魔物に襲われることもなくサウラインスに戻れた。
入る手続きをした鎧を着た人物に驚かれた。
「ジェルズらか!もっと遅いかと思ったがそうかそうか……」
クチェーリスが、馬車を停めれる場所に停めた。
私達は3人でジェルズの自宅に赴いた。
相変わらず人が出ておらず、見掛けない。
魔素が濃くて咳が出る。
私まで魔素に侵され、喘息になりそうで早くティークルスに戻りたくなった。
ジェルズが自宅の玄関扉をノックした。
「リリヤ、おい俺だジェルズだ!帰ったぞ!」
玄関扉が開いて、ジェルズの妻が姿を現す。
「おかえりなさい、あなた!!ゲホゲホ……病は治ったの、もう?お腹空いたでしょ、今作るから!」
「あぁ、治ったよ。お腹、空いてるよ……二人も上がっていってくれ」
ジェルズが私とクチェーリスを上るように促す。
ジェルズの後に続いて私達は歩いていく。
リビングに脚を踏み入れ、ダイニングチェアに腰を下ろした私とクチェーリスだった。
キッチンで料理を作るジェルズの妻を見つめる私だった。
私達3人は、ジェルズの妻であるリリヤの料理を食べながら、この先の話をした。
「リリヤ、一緒にティークルスに行って病を治そう。金はある。なぁ?」
「あなた……私だって治したい。けどメグリさんを巻き込むのは気が引けるわ……私が一緒に行って、メグリさんらに被害が出たらと思うと苦しいわ」
リリヤが片手を胸に当てて、そう言う。
「俺はリリヤが苦しむ顔を見たくない。もしものことがあれば、全員を救う!俺を信じれないか、リリヤ」
ジェルズが返答した。
私とクチェーリスは、夫婦の会話に口を挟まなかった。
ジェルズが税金を払いに行っている間、リリヤと私とクチェーリスの間で会話は交わされなかった。
ジェルズが帰ってきて、今後の話を決める会話が繰り広げられた。
リリヤをティークルスまで連れて行って、病を治してから、また話し合おうということになった。
私とクチェーリスは、ジェルズらの自宅に一泊して、ティークルスに向かおうとなった。




